毎日の晩酌は要注意!アルコール依存症の症状と治療方法・対策

「ストレスがあるとついついアルコールを飲みすぎてしまう・・・」そんな覚えがある人も少なくないのではないでしょうか?

適度に楽しむ程度であれば問題ありませんが、過度の飲酒が習慣化してしまうと、アルコール依存症になるリスクが非常に高まります。自分では「飲みすぎていない、アルコールに依存していない!」と思っていても、知らないうちにアルコール依存症になっているかもしれません。

アルコール依存症とは何かを、ここで紹介していくとともに、アルコール依存を逃れるための対策についても説明していきます。
※この情報は、2017年8月時点のものです。

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1.アルコール依存症の症状と原因

アルコール依存症とはその名の通り、「アルコールに依存してしまうこと」を指します。

アルコールには依存性(体に害があることが分かっているのに止められないこと)があります。アルコールを適度に楽しむ程度ならば、アルコール依存症になることはありません。しかし、過度の飲酒が習慣化してしまうと、アルコール依存症になるリスクが非常に高まります。

アルコール依存症の症状として最初に挙げられることが、「アルコール耐性が生まれなかなか酔いづらくなること」です。アルコールを初めて飲んだ時はビールの一杯ほどでほろ酔いな気持ちになっていたのが、だんだんと一杯程度では酔わなくなっていきます。

このようにアルコールは飲み続けると耐性が生まれてしまいます。依存性と耐性が生まれることで、常に大量のアルコールを欲するようになるのがアルコール依存症です。

アルコールによる依存性と耐性が生まれると、生活の優先順位は飲酒が最優先となります。仕事をしているときや朝、起きたときからアルコールを欲するようになっていきます。大量のアルコールを摂取すると脳が理性を失い、暴力的になったりと職場や家庭での人間関係が悪化したりする可能性があります。またアルコールを大量に習慣的に摂取することで、肝臓をはじめとする臓器にも負担を掛けることとなります。

2.アルコールが人を依存させてしまう理由

アルコール依存症の怖いところは、「頭ではもう飲んではいけない」と思っていても、体がアルコールを欲してしまうところにあります。

アルコール依存症の人が飲酒を一時的に中止すると「離脱症状」が現れます。アルコール依存症の人が飲酒を止めて数時間が経過すると、発汗や動悸、吐き気、イライラ、不安感などの早期離脱症状が見られるようになります。

その後、さらに2-3日が経過すると幻視や幻聴、激しい興奮、見当識障害(自分がだれか、日時がいつか、場所がどこかなどが分からなくなること)などの後期離脱症状が見られるようになります。一度アルコール依存症に陥ると、この離脱症状から逃れるために飲酒が必要となります。

アルコールに依存してしまうポイントは

・アルコールの依存性

・アルコールの耐性

・離脱症状

にあると言えるでしょう。

3.アルコール依存症の治療方法

アルコール依存症は病気です。本人や家族がいくら努力をしても、個々人の力で治療することは困難を極めるでしょう。アルコール依存症の治療のためにはまず、「自分はアルコール依存症という病気である」ということを認識することが必要です。

 

アルコール依存症の治療のためには基本的に「断酒」が必要になります。
断酒とは一生涯、もうアルコールを口にしないことを指します。厳しいように思えますが、数年間の禁酒に成功したとしても、再びアルコールを飲んでしまうと離脱症状やアルコール欲求が復活します。そのため一生涯を通じた断酒が必要になります。

 

アルコール依存症を個々人で治療することを難しくさせている原因は「離脱症状」にあります。離脱症状をなるべく抑えて、アルコールの断酒を成功させるためには医療機関の力を借りることが不可欠です。

 

断酒を初めて3週間ほど経過すると離脱症状やアルコール性疾患の症状が落ち着いてきます。体調が整ったところで改めて、精神的なアルコール依存症に対するリハビリを行う必要があります。この精神的なリハビリは医療機関で行うほか、アルコール依存症の自助グループで行うこともあります。

4.アルコールの依存を周りで感じたら

アルコール依存症患者本人は「自分はアルコール依存症ではない」と否定しがちです。そのため自分の決断で医療機関を受診することはほとんどありません。

 

そのため、アルコールの依存を周囲の人が感じたら、まずは精神科や心療内科、アルコール外来などのある医療機関での診察を勧めます。ただし、患者本人は自分がアルコール依存症であることを否定しがちなため、慎重に対処する必要があります。

 

医療機関や自助グループなどに相談して、どのようにアルコール依存症患者に対処すればよいかまずは相談するのがよいでしょう。アルコール依存症を起こすと攻撃性が増し、暴力にさらされたり、患者が意固地になってしまったりすることもあります。なるべく慎重に行いましょう。

5.アルコール依存を逃れる簡単な方法

アルコール依存症患者と多量飲酒者を区別する方法は「何度も同じ酔い方を繰り返す」ことです。多量飲酒者がアルコールを多量摂取して、泥酔状態になったとしても、「次は気を付けよう」というようになるべく同じことを繰り返さないようにする意識が働きます。しかし、アルコール依存症患者は一口アルコールを摂取すると、その自制が効かなくなります。

 

やはりアルコールを習慣的に大量に飲めば飲むほど、アルコール依存症となるリスクも高まります。アルコール依存を逃れる最も簡単な方法は「普段から飲みすぎないようにする」、この一点につきます。アルコールの適正摂取量は意外に少ないです。

参考:

ビール

中瓶1本

500ml

日本酒

1合

180ml

焼酎

0.6合

110ml

ウイスキー

ダブル1杯

60ml

ワイン

1/4本

180ml

缶酎ハイ

1.5缶

520ml

 

一度、飲み会などがあると簡単に超えてしまう量でしょう。なるべくこの量を守るようにして、飲み会などの予定があるときは、週単位で考えるとよいでしょう。例えば週に1日、ビールを中瓶7本ほど飲んだら、ほかの日は飲酒を避けるようにする、というようにです。

5.まとめ

アルコール依存症はれっきとした病気です。独力で治療することは難しく、医療機関などを頼る必要があります。アルコール依存症を放置すると自分の健康を害するほか、職場や家庭などの人間関係を壊してしまうこともあります。

アルコール依存症を疑ったら意固地に否定せず、一度医療機関で診察を受けるようにしましょう。

執筆
医師:大見貴秀
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