【貧血・市販薬】1日1回で効くファイチの効果と飲み合わせの注意点を解説

薬局でたまに相談される市販薬のひとつで、小林製薬から販売されている「ファイチ」という貧血の市販薬があります。特に、女性の場合、よく話を聞いてみると「ファイチをずっと服用しているのよ」という方も多くいらっしゃいます。

女性は、生理で鉄分を失ったり、妊娠・出産時に鉄分の必要量が劇的に増えたりなど、鉄分が不足しがちで貧血症状が出やすいとされています。 今回は、1日1回で効果があるとされるファイチについて解説するとともに、ファイチと注意すべき飲み合わせについて説明します。
※この情報は、2017年7月時点のものです。

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1.ファイチについて

鉄欠乏性貧血に効果が期待できる市販薬、ファイチについて説明します。ファイチは、市販薬の中で、第2類医薬品に分類されています。

1-1 ファイチに含まれる成分

ファイチの主な成分は、溶性ピロリン酸第二鉄とよばれる「鉄」です。この鉄分によって、不足している鉄分を補います。

その他に、体内で赤血球を作るのに必要とされる「シアノコバラミン(ビタミンB12)」と「葉酸」も合わせて含まれています。これらの成分によって、貧血を改善する効果を期待することができます。

【成分(15才以上の1日量:2錠)】

溶性ピロリン酸第二鉄 79.5mg
シアノコバラミン(ビタミンB12) 50μg
葉酸 2mg

1-2 ファイチの効果

ファイチが、通常のサプリメントなどの鉄剤と違うこととしては、錠剤が、胃ではなく腸で溶けるように加工されている(フィルムコーティング)点です。そのことにより、鉄が胃の中で、他の食べ物等と接触せずに通過するため、吸収を邪魔されずに、腸での鉄分の吸収がより効率的に行われるように工夫されています。

8才以上の方で服用することができ、

・8才以上15才未満 1日1回1錠
・15才以上 1日1回2錠

を服用します。小児が服用する場合には、保護者の指導監督のもとに服用させます。

 

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2.ファイチ服用の注意点

貧血に効果が期待できるファイチですが、副作用、飲み合わせなど注意すべき点もあります。

2-1 ファイチの副作用

ファイチをはじめ、鉄剤のお薬の副作用として多いものが、消化器系の副作用です。悪心・嘔吐、食欲不振、胃の不快感、腹痛、便秘、下痢などがあります。服用するに従って、こういった症状が緩和されていくこともあります。症状が続く場合や、ひどい場合には、服用を中止し、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

また、発疹・発赤、じんましん、かゆみなどの過敏症を起こすこともあります。この場合は服用を中止し、医療機関を受診するようにしましょう。

鉄の影響で、稀に便の色が黒くなることがありますが、特に問題はありません。

2-2 ファイチと他のお薬との飲み合わせ

ファイチをはじめ、貧血治療に用いられる鉄剤のお薬を服用時には、他のお薬との飲み合わせに注意が必要となる場合があります。その場合は、時間をずらして服用するなどの工夫が必要です。

感染症などに用いられる一部の抗生物質(テトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗生物質等)、甲状腺のお薬(チラージンなど)と一緒に服用すると、薬の成分がくっついてしまい吸収が悪くなり、効果が落ちてしまいます。

また、他の貧血のお薬を飲んでいる場合は、一緒に服用してしまうと鉄分を過剰摂取することになり、副作用のリスクが高まることがありますので、どちらか一方のお薬を飲むようにしましょう。

2-3 ファイチとお茶・コーヒーとの飲み合わせ

お茶・コーヒーとファイチの飲み合わせは、以前は、お茶・コーヒーに含まれるタンニンが鉄の吸収を妨げるため、服用は時間をずらし、お薬服用の前後30分は飲まないほうが良いとされていました。

最近では、少量であれば、問題ないという研究報告もあるため、あまり気にする必要はないとされています。

そのため、無理せずにできる範囲で、お茶・コーヒーを控えると良いでしょう。

3.おわりに

貧血に効果が期待できる市販薬、ファイチについて参考になりましたでしょうか?貧血のお薬の場合、お薬が合った場合には長く飲まれることをおすすめします。というのも、症状が一時的に改善しても、肝臓などに貯蓄される鉄分までの補給ができないと再発する可能性があるためです。

今回の記事が、貧血に悩まされている方の助けに繋がれば幸いです。

 

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執筆
薬剤師:竹中 孝行
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