下痢止めの種類、市販薬や服用の注意点、下痢止めQ&Aを紹介

少しのことですぐ下痢をしてしまうのは辛いですよね。
しかも電車に乗っているとき等トイレになかなか行けないときに限ってお腹が痛くなるということはありませんか?できれば下痢の心配をすることなく、日々の生活を送りたいですよね。

下痢止めには様々な種類のお薬があります。病院で処方されるようなお薬の成分も、市販で購入することができます。
今回は、お勧めの下痢止めや予防的に下痢止めを服用できるか等お伝えできればと思います。
※この情報は、2018年5月時点のものです。

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1.下痢はなぜ起こるのか?

下痢が起こる原因は様々です。大便は大腸で生成されます。大腸は約1.5mもあるので内容物をスムーズに運ぶために水分の吸収と分泌を行っています。大腸が正常な働きをしているときは水分の吸収と分泌のバランスがとれていますが、これが崩れると下痢の原因になります。

 

2.下痢の種類(急性・慢性)

大まかな分類として急性の下痢と慢性の下痢に分かれます。

 

2-1. 急性の下痢

急な腹痛を伴ってトイレから離れられなくなるものです。原因は様々ですが、食べ過ぎ、飲み過ぎ、食あたり、冷え、精神的なストレス、ウィルスや細菌の感染等が原因として考えられます。当日治るものもあれば長いと一週間かかるものもあります。また、発熱や嘔吐を伴う下痢もあります。

長引いたり、発熱や嘔吐を伴うときは、早めに病院を受診することをお勧めします。


2-2. 慢性の下痢

3週間以上にわたり下痢が続く、治ったり再発したりが続きます。原因は様々ですが、このようなときはクローン病や潰瘍性大腸炎の可能性も考えられます。早めに病院を受診して原因を探り、適切な治療を行うことが大切です。

 

3.下痢止めの種類

ここでは様々な下痢止めをご紹介します。発熱や嘔吐が見られる、症状がひどい、長引いている場合には市販薬では対処が難しいため、注意しましょう。市販薬を購入の際には、店舗で、薬剤師によく相談してから購入されることをお勧めします。


3-1. 腸の運動を抑えるもの その1

こんな方に適している:冷えや緊張による下痢を止めたい方


成分:ロペラミド塩酸塩
特徴:腸の水分の吸収と分泌の働きを整えて、腸の過剰な運動も抑えます。

代表的な処方薬 : ロペミン
代表的な市販薬 :ピタリット(大正製薬)、トメダインコーワ(興和薬品)


処方薬はカプセルや細粒といった剤形になります。処方薬はロペラミド塩酸塩のみの成分ですが、市販薬は様々な成分が含有されています。

ピタリットには塩酸ロペラミド、ベルベリン、ビオジアスターゼ、ビタミンB1、B2が含まれています。
ベルベリンは生薬由来の成分で下痢を止める働きがあります。ビオジアスターゼは複合消化酵素です。
これらの成分で下痢を止めたあと、弱った胃腸での消化を助け、下痢で消耗しがちなビタミンB1、B2を補充させます。フィルムコーティング錠で苦味を感じさせません。

トメダインコーワはロペラミドのみが含まれていますがフィルム状になっており、すぐにトイレに行けない急な下痢に対処することができます。

それぞれの特性を生かして市販薬を服用するとよさそうです。

3-2. 腸の働きを抑えるもの その2

こんな方に適している:腹痛を伴う下痢を止めたい方


成分:ロートエキス
特徴:腸の過剰な運動による痛みを抑えます。

代表的な処方薬:ロートエキス
代表的な商品:ストッパ下痢止めEX(ライオン株式会社)、ビオフェルミン止瀉薬(ビオフェルミン製薬)

生薬由来のロートエキスは市販薬にも使われています。

ストッパ下痢止めEXはロートエキスとタンニン酸ベルベリンの合剤でタンニン酸ベルベリンの働きで腸粘膜を保護と炎症の抑制を行います。
やはり、CMをよく目にするので一番有名な下痢止めではないでしょうか。
効果発現は、早い人で約10分となります。初期症状を感じたときに服用するのが効果的です。グレープフルーツ味で飲みやすく、水なしで服用できるのは魅力的ですね。


ビオフェルミン止瀉薬にはストッパ下痢止めEXの成分とゲンノショウコ、乳酸菌が含まれています。ゲンノショウコはロートエキスと働きはほぼ同じで、乳酸菌は腸内フローラを整えてくれます。こちらは粉薬となります。


3-3. 腸の保護や有害物質を吸着させるもの

こんな方に適している:食あたり、水当たりによる下痢を抑えたい方


成分:天然ケイ酸アルミニウム
特徴:こちらの成分は元は粘土からできています。有害物質を吸着するとともに、腸の損傷部位に吸着して腸粘膜の保護をします。体内には吸収されにくい成分です。

代表的な処方薬:アドソルビン
代表的な商品:スメクタテスミン(佐藤製薬)

スメクタテスミンは11才~服用できるバニラ味の粉薬です。水で溶いて服用すると、水分の補給もできます。

3-4. 腸内の腐敗や異常な発酵を抑えるもの

こんな方に適している:胃腸の働きも弱っており、下痢も止めたい方


成分:ベルベリン、ゲンノショウコ
特徴:抗菌作用や腸の過剰な運動を抑えます。

代表的な処方薬:フェロベリン
代表的な市販薬:ストッパ下痢止め(ライオン株式会社)、ピタリット(大正製薬)

フェロベリンの成分はベルベリンとゲンノショウコです。上記のストッパ下痢止めやピタリットは合剤で、上記の通りベルベリンが含まれています。
下痢が止まりつつあるときに腐敗臭がするときがあり、それを防ぐものです。

 

3-5. 善玉の乳酸菌を補うもの

こんな方に適している:下痢になりにくい腸を作りたい方

 

成分:乳酸菌
特徴:腸内に善玉の乳酸菌を補充することで腸内を健康な状態に保ちます。

代表的な処方薬:ビオフェルミン、ラックビー
代表的な市販薬:新ビオフェルミンS(ビオフェルミン製薬)

乳酸菌は普段から摂取するようにしたいですね。ヨーグルト等で普段からとりこむように心がけましょう。

3-6. 下痢に効く漢方薬

こんな方に適している:長期的に服用して下痢をする体質を改善したい方


成分:生薬
特徴:さまざまな生薬が腸を働きを整えます。人によっては合わないときがあります。
代表的な処方薬:五苓散、半下瀉心湯、真武湯、四君子湯、啓脾湯
代表的な市販薬:正露丸(大幸薬品株式会社)、ビオフェルミン止瀉薬(ビオフェルミン製薬)、ビオフェルミン下痢止め(ビオフェルミン製薬)、
ワカ末止瀉薬(クラシエ株式会社)、セイドー(A、ストッピ)(株式会社アラクス)

漢方薬にはそれぞれ異なった生薬が含まれています。また、漢方薬は体質によって合う、合わないがありますので漢方薬局で相談するか、若しくは専門の医師に処方してもらうことをお勧めします。

ビオフェルミン下痢止めとビオフェルミン止瀉薬は名前も似ていて、同じような生薬が配合されているのですが、ビオフェルミン下痢止めにはシャクヤクが入っており、腹痛を伴う下痢にも効果が期待できます。


4.下痢止めに関する疑問

4-1. 予防的に下痢止めを服用するのはOK?

下痢止めは下痢の症状を抑えるもので予防するものではありません。下痢の初期の段階で服用すると10分くらいで効くものもあるので、必ず症状が現れてから服用してください。


4-2. 子供でも下痢止めを飲んで大丈夫?

・ストッパ下痢止めEX小・中学生用(5才から服用可能、ピーチ味のチュアブル錠)
・宇津救命丸 新宇津こども下痢止め(1才~服用可能、ヨーグルト風味の粉薬)
・大正下痢止め〈小児用〉(3ヶ月~服用可能、バナナ風味の粉薬)

等があります。

 

市販のお薬を購入する際は薬剤師に相談することをお勧めします。
水なしでも飲ませたい、水に溶いて飲ませたい等あると思うのでお子さんが飲みやすい剤形で服用させてあげてください。


4-3. 市販の下痢止めをどのくらい服用してもいいですか?

5日ほど服用しても下痢が止まらない時は医師の診察を受けることをお勧めします。


5日下痢が続いている状態だと、食あたりや冷えではなく、ウイルスや細菌による感染や他の病気も考えられます。また、脱水状態を起こしていれば、点滴が必要な場合もあるので医師の診察を考慮してください。

 

4-4. 下痢止めの飲み会わせに注意点はありますか?

アドソルビン(市販薬ではスメクタテスミン等)とロペミン(市販薬ではピタリット、トメダインコーワ等)を同時に服用すると、ロペミンの効果が減弱することがあるので、服用時間をずらした方がよいです。


ロペミンは下痢止め以外にも飲み会わせに注意が必要なお薬なので、既に服用しているお薬があるときは必ず医師や薬剤師にお伝えください。
また、ロペミンを服用するときに限らず、他にお薬を服用しているときは必ず医師や薬剤師にお伝えください。

 

4-5. 下痢止めを飲まない方がいいときは?

吐き気を伴ったり、発熱があるとき、水分を取ってもすぐに出てしまうときは医師の診察を受けてください。点滴が必要なときがあります。


ウイルスや細菌による感染が原因のときは早く体の外に出すことが大切です。下痢止めを飲むことで体内にウイルスや細菌を留めてしまうので下痢止めを飲む前に受診してください。


5.まとめ

医師から処方されるお薬は今の症状に合うものを選んでくれるのでよく効くのですが、市販薬も様々な種類のものが販売されており、飲みやすいように工夫もされています。


水なしでも飲めるものや、粉薬でも味に工夫してあり、服用される方のことをよく考えてありますね。困ったときには頼りたいです。
しかし、応急処置として市販薬を使ってもらうのは大丈夫なのですが、長く続くときや発熱を伴うときは自己判断せず必ず診察を受けてください。

執筆
薬剤師:柿沼 智子
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