【長引く咳に注意】気管支炎に効く市販薬の紹介と副作用などの注意点を解説

風邪を引いた後に咳や痰などの症状が長く続く場合は、急性気管支炎を起こしている可能性があります。

症状の軽い急性気管支炎であれば、風邪の場合と同じく市販薬で咳などの症状を抑えながら免疫の力で自然に治癒させることが可能です。症状がひどい、続く場合には、重大な他の病気の可能性も考えられるため、早めに医療機関を受診することが大切です。

そこで、今回は、急性気管支炎について解説するとともに、効果が期待できる市販薬や服用する上での注意点などについてもご紹介していきます。
※この情報は、2018年7月時点のものです。

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1.気管支炎について

1-1. 気管支炎とは?

気管支炎は気管支に炎症を起こしている病態であり、咳や痰などを主な症状とします。気管支炎には急性気管支炎と慢性気管支炎の2種類があります。

症状が短期間(7日~90日程度)で治る場合は急性気管支炎と呼ばれますが、症状がこれ以上続く場合は慢性気管支炎と呼ばれます。

 

慢性気管支炎は長期に渡る喫煙などが原因となっている場合が多く、病院で吸入剤などを用いた治療が必要になります。

 

一方、急性気管支炎はウイルスや細菌などにより引き起こされる場合が多く、インフルエンザウイルス、アデノウイルス、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア、百日咳菌などの様々な病原体を発症原因とします。

 

急性気管支炎は特に風邪の原因となるウイルスにより引き起されることが多いため、風邪を引いた後に咳が長引く場合などは、ウイルスを原因とした急性気管支炎が強く疑われます。急性気管支炎の主な症状は咳や痰ですが、発熱、のどの痛み、悪寒、下痢などを伴うこともあります。また、小児の場合は喘鳴(ヒューヒューという呼吸音)が生じる場合もあります。

 

2.気管支炎の治療法

急性気管支炎はウイルスを原因として発症することが多く、通常は風邪と同じで免疫の働きによって自然に治癒します。このため、栄養や睡眠をしっかりとり、乾燥を防いで規則正しい生活を送ることが急性気管支炎を治療するための一番の近道となります。

 

細菌を原因とする急性気管支炎の場合も通常は、抗生物質などは投与せずに自然に治癒するのを待つことが多いですが、重症例や長引く急性気管支炎に対してはクラリスロマイシンなどマクロライド系の抗生物質を投与することもあります。急性気管支炎では咳や痰に対する対症療法として、各種の咳止めや去痰薬が用いられることも多いです。急性気管支炎に使われる薬には様々な種類のものがあり、多くの市販薬が発売されていますが、病院で処方される薬の方が市販薬に比べて効き目が強いものが多いといえます。

 

3.おすすめの気管支炎用市販薬

3-1. 市販薬の成分と特徴

急性気管支炎は原則として安静にしながら自然に治癒するのを待つ病気です。このため、市販薬は咳や痰がつらいときにこれらの症状を鎮めるための対症療法として用いられます。

 

気管支炎用市販薬には以下のような咳や痰を止める成分が含まれています。

 

・ジヒドロコデインリン酸塩…中枢神経に作用して強力な咳止め作用を発揮します。

・デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物…咳を引き起こす中枢神経の興奮をおさえて咳をしずめます。

・dl-メチルエフェドリン塩酸塩…気管支を広げて呼吸を楽にします。

・L-カルボシステイン…痰をサラサラにして体外に出しやすくします。

・アンブロキソール…気管支の表面を滑らかにして痰を排出させやすくします。

・ブロムヘキシン塩酸塩…痰をサラサラにして体外に出しやすくします。

・麦門冬湯…古くから使われている漢方薬で、気道や粘膜を潤して咳を鎮める働きをします。

・清肺湯…気道粘液の分泌を促進して気道を潤し、気管支にある線毛の動きを活発にすることで痰や異物を体外に出しやすくします。

 

 

病院で処方される薬と市販薬の違い

 

急性気管支炎の薬は、市販薬と比べると病院で処方される薬の方が、種類が充実しています。特に、処方薬は咳に対する効果が高いものが多く、飲み薬以外にも、貼り薬や、吸入タイプのステロイド剤など様々な剤型の薬があります。

 

また、急性気管支炎にはマクロライド系と呼ばれる、呼吸器疾患に適した抗生物質が使われることがありますが、これは病院でしか処方してもらうことができません。重症例や長引く咳には、こうした病院ならではの薬が必要となる場合もあるので、市販薬で症状が良くならない場合は医療機関の受診を早めに検討することをお勧めします。

 

3-2. 気管支炎に効果が期待できるおすすめの市販薬

気管支炎の咳に対して効果が期待できる市販薬を以下にご紹介いたします。いずれも咳や痰を抑える成分が配合されており、気管支炎のつらい症状を抑えることができます。

 

・『パブロンSせき止め』大正製薬

・『ストナ®プラスジェルS』佐藤製薬

・『アネトンせき止め液』武田コンシューマーヘルスケア株式会社(タケダ)

・『エスエスブロン錠』エスエス製薬

・『麦門冬湯』クラシエ

・『清肺湯』小林製薬

 

4.気管支炎用市販薬服用の注意点

4-1. 気管支炎用市販薬の注意すべき副作用

気管支炎用市販薬には一般に複数の成分の薬が含まれているため注意すべき副作用が多く存在します。

 

特に咳止めのお薬に含まれる成分には、便秘、口喝、眼圧上昇、動悸、糖代謝異常などを起こす可能性があるため、服用に際して細心の注意を払ってください。特に、心臓病、高血圧、糖尿病、緑内障、甲状腺機能障害、呼吸機能障害、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、肥満症などのある方には服用を避けるべき成分が配合されている商品があるため、これらに該当する方は必ず購入前に主治医や、薬剤師・登録販売者に相談するようにしてください。

 

また、これ以外の方でも、他に薬を飲んでいたり治療中の病気がある場合は事前に上記の専門家に相談するようにしてください。漢方薬については比較的副作用は少ないとされていますが、万一、手足のだるさ、しびれなどが生じた場合は副作用の可能性があるので直ちに使用を中止して専門家に相談するようにしてください。

 

4-2. 気管支炎用市販薬は授乳中でも使用できる?

多くの気管支炎用市販薬は授乳中でも問題なく服用できるとされていますが、一部のお薬にはジヒドロコデインリン酸塩などの授乳に適さない成分が配合されているものもあります。このため、授乳中の方が使用される場合は購入前に薬剤師や登録販売者に相談することをお勧めします。

 

4-3. こんなときは早めに病院へ

すべての急性気管支炎が市販薬で対処できるわけではありません。また、急性気管支炎と思っていたものが実は別の疾患だったという場合もあります。このため、以下のような症状が見られる方については、早めに病院を受診されることをお勧めいたします。

 

・市販の薬を服用しても一向に症状が治まらない場合

・咳が2週間以上続く場合

・息切れがひどくて体を動かすのがつらい場合

・発熱が4日以上続く場合

・体重が減少してきた場合

・基礎疾患があったり免疫抑制剤を使用したりしている場合

 

5.まとめ

急性気管支炎用の市販薬は咳や痰を抑えるための対症療法として用いるものであり、疾患そのものを治療するわけではありません。急性気管支炎を治療するためには栄養、睡眠、生活環境の改善などの日常生活の改善が鍵となることはしっかりと頭に入れておきましょう。また、症状がいつまでもたっても治まらない場合や、悪化していく場合は別の疾患の可能性も考えられるため、医療機関の受診も検討してください。

執筆
薬剤師:おくすり スペシャリスト
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