ひび・あかぎれにお悩みの方必見。市販薬10選と予防法を薬剤師が解説

乾燥する冬の時期、又、水仕事などの作業をする方にとってお悩みの方も多いのが、「ひび」や「あかぎれ」の症状ではないでしょうか?

ひびやあかぎれは、肌の乾燥などが原因で起こります。肌表面に亀裂が生じ、ひどくなると亀裂が深くなり、痛みを伴ったり、血がにじんでくることもあります。

薬局やドラッグストアなど身近で購入できる市販薬の中でも、ひびやあかぎれに効果が期待できるお薬があります。肌表面の亀裂が深く痛みが辛い場合には、早めに皮膚科を受診することも大切です。

今回は、ひび・あかぎれに効果が期待できる市販薬をご紹介するとともに、対策なども合わせて解説していきます。お薬を選ぶ際の参考にしていただけますと幸いです。
※この情報は、2017年12月時点のものです。

※この記事を読んでいただいている皆様へ

処方せんネット予約サービスの普及の為に皆様から利用したいと思う薬局をお答えいただいております。
60秒ほどのアンケートにお答えいただき、ご協力いただいた方には 全員に500円分のAmazonギフト券を必ずプレゼントさせていただいております。
(2017/12/25現在、224,000人にの方にご回答をいただいております。)
ぜひアンケートにご協力ください。

今すぐアンケートに答える>

株式会社フリービットEPARKヘルスケア一同

 

1.ひび・あかぎれとは?原因と症状

ひび・あかぎれは、主に「皮膚の乾燥」が原因で起こり、特に寒く、乾燥している冬の季節によくみられる症状です。

気温が低いと皮脂や汗などの分泌が低下します。また、水仕事が多いと皮脂や角質が奪われやすいため、皮膚を保護する機能が弱まります。このような理由で、皮膚の水分が奪われ乾燥が続くと、肌表面に細かな亀裂が生じます。これが「ひび」です。

ひびがさらに悪化すると、肌表面の亀裂がより深くなり、かゆみや痛み、血がにじんでくることもあります。これが「あかぎれ」です。

ちなみに、ひび・あかぎれは病名でなく、上記の状態を示したものです。

 

しもやけとの違い

 

しもやけは、「凍瘡(とうそう)」とよばれ、冬場に、寒さにより手足や耳などの末端部分の血流が悪くなることによって生じます。一般的な症状は、腫れや赤い発疹ができ、かゆみや痛みを伴います。

ひび・あかぎれと同様に寒い冬の季節に起こりやすいですが、主に寒さによる「血行不良」が原因で起こります。 

2.ひび・あかぎれに困った時に!市販薬の選び方と10選

続いて、ひび・あかぎれに困った時に効果が期待できる市販薬をご紹介していきます。但し、病院を受診して処方されるお薬(処方薬)と比較すると成分は限定的で、症状がひどい場合には対応はできません。市販薬は、あくまでも症状が軽度だったり、すぐに病院にいけない場合などに臨時で使用するものとしてお考えください。

 

2-1. 市販薬の成分と特徴

まずは、ひび・あかぎれに使用される市販薬に含まれる主な成分をご紹介します。

①ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質とは、もともとヒトの体内に備わっている「ヘパリン」という物質と似た作用を持っている成分です。ヘパリン類似物質には、皮膚の乾燥を防ぎ、保湿効果を高める作用や血行をよくする作用があります。病院で処方されるお薬としては、ヒルドイドが有名です。

 

②ワセリン

ワセリンは、成分自体に保湿効果があるわけではありませんが、肌の表面に油分の膜を張ることによって、肌の潤いや水分を外に逃がさないようにする作用があります。皮膚の保護剤としても利用されます。ワセリンとしては、白色ワセリン、プロペト、サンホワイト、ヴァセリンなどがあり、純度や塗り心地に多少、違いがあります。

 

③グリセリン

保湿効果があり、肌のうるおいを維持します。

 

④グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸

抗炎症作用があり、赤みをおびている炎症を鎮める効果が期待できます。ステロイド(抗炎症作用)ではない成分です。

 

⑤ジフェンヒドラミン

かゆみをおさえる成分です。抗ヒスタミン薬とよばれるタイプで、かゆみ症状を引き起こす体内物質であるヒスタミンの作用を抑えることで、かゆみ症状を改善する作用があります。

 

⑥アラントイン

傷ついた皮ふ組織の修復を助ける作用があります。

 

2-2. 市販薬の選び方

ひび・あかぎれの主な原因としては、皮膚の乾燥が挙げられます。そのため、症状の予防や悪化しないようにするためには、皮膚の乾燥を防ぐことが大切です。

皮膚の乾燥を防ぐ成分としては、「ヘパリン類似物質」や「ワセリン」などが該当し、使用されることも多いです。ワセリンは皮膚の保護という観点でも使用されます。

また、赤みを帯びているなどの炎症を起こしている場合には、抗炎症作用のある成分「グリチルリチン酸ジカリウム」「グリチルレチン酸」などが該当します。

また、かゆみを伴う場合には、抗ヒスタミン薬である「ジフェンヒドラミン」などを含む市販薬を選ぶと良いでしょう。

 

2-3. 市販薬の代表例

ひび・あかぎれに効果が期待できる市販薬は、様々なメーカーから販売されています。詳しくは、薬局・ドラッグストアの店頭にて、薬剤師にご相談下さい。
ここでは、ひび・あかぎれに効果が期待できる市販薬の一例をご紹介します。

 

①HPクリーム【第2類医薬品】 / グラクソ・スミスクライン・CHJ

 

ヘパリン類似物質を含んでおり、皮膚の乾燥を防ぎ、保湿効果を高める作用や血行をよくする作用を期待できます。

 

その他にヘパリン類似物質を含む市販薬としては次のようなものもあります。

・アットノンクリーム【第2類医薬品】 / 小林製薬
・ピアソンHPクリーム【第2類医薬品】 / 新新薬品工業

 

②日本薬局方 白色ワセリン【第3類医薬品】 / 健栄製薬

 

白色ワセリンであり、肌の表面に油分の膜を張り保湿効果と皮膚の保護作用を期待できます。

 

その他にも純度や塗り心地に多少違いがありますが次のようなものもあります。

・サンホワイトP-1 / 日興リカ

・プロペトホーム【第3類医薬品】 / 丸石製薬

 

③アットノンEX【第2類医薬品】 / 小林製薬

 

保湿作用のあるヘパリン類似物質の他に組織修復作用が期待できるアラントイン、抗炎症作用が期待できるグリチルリチン酸二カリウムを含みます。

 

④ヒビケア軟膏a【第3類医薬品】 / 池田模範堂

 

保湿成分であるグリセリン、修復作用が期待できるアラントイン、かゆみをおさえるジフェンヒドラミン、その他にパンテノール、トコフェロール酢酸エステルなど5つの成分を含み、ひび・あかぎれに対して効果が期待できます。

 

⑤ウイスベール ひび・あかぎれクリーム【第3類医薬品】 / 協和薬品

 

保湿成分であるグリセリンの他に、かゆみをおさえるジフェンヒドラミン、抗炎症作用のあるグリチルレチン酸、さらにビタミンA油、トコフェロール酢酸エステル、アラントインなど7種類の成分を含みます。

メンソレータム ヒビプロ 液体バンソウ膏【指定医薬部外品】 / ロート製薬

 

液体絆創膏とよばれるタイプです。絆創膏といっても塗るタイプのもので、塗るとすぐに乾いて傷口を密閉します。傷口の保護剤として使用され、水をはじいて傷口を守る効果があります。水仕事が多い方でもはがれにくく、刺激から守ってくれます。

この製品では、殺菌成分「トリクロロカルバニリド」を含んでおり、化膿を防ぐ効果も期待できます。

 

オロナインってひび・あかぎれに効果がある?

 

ひび・あかぎれに対してオロナインを使用している方も多いのではないでしょうか?オロナインの効能効果をみてみると、ひび・あかぎれも含まれています。

オロナインの有効成分は、「クロルヘキシジングルコン酸塩液」とよばれる、傷口を消毒し化膿しないようにする効果がある殺菌成分です。また、添加物としてオリーブ油やワセリンなどを含んでいるため保湿効果もある程度あります。

但し、予防的に長期で毎日塗布すると、殺菌成分を含んでいるため、皮膚に存在する常在菌まで殺菌し、肌の環境を悪化させてしまう可能性があるため、注意が必要です。

 

 

 

3.ひび・あかぎれにならないための対策

ひび・あかぎれの原因としては、皮膚の乾燥や、水仕事などを繰り返すことで皮脂や角質が奪われ皮膚の保護作用が弱まることであるとお話ししました。

とはいっても、「水仕事を控えてください」と言っても難しい場合も多いのが本音でしょう。

 

そこで、水仕事を行う際に次のことをご参考下さい

・水仕事する際には、できるだけゴム手袋をつける

・水仕事を終えた後は、こまめに保湿クリームを塗る

・肌に優しい洗剤を検討する

 

また、日常生活で工夫できることとしては次のようなことがあります。

・部屋に加湿器を置く(暖房を使用する際には加湿する)

・手を必要以上に洗いすぎない

・こまめに保湿剤を塗る

・外出の際や就寝時には、保湿剤を塗った後に手袋等を着用する

 

4.こんなときは早めに病院を受診しましょう。

市販薬をしばらく使用しても症状が改善されない場合には、病院に行くようにしましょう。また、患部の亀裂が深い場合や、強い痛み、炎症を起こしている場合には、ご自身でケアすることが難しく、放っておくと症状を悪化させてしまう可能性があります。


また糖尿病を患っており、神経障害の合併症がある方の場合は、化膿を起こすと深刻な事態になりえますので、早めに病院を受診し適切な処置をしてもらうことが大切です。


治っても、また再発するなど症状を繰り返す場合には、根本の原因を解決できるようしっかりと予防することが大切です。

 

5.おわりに

今回は、ひび・あかぎれの基本的な症状について解説するとともに市販薬の選び方や代表的な市販薬をご紹介しました。

特に乾燥しやすい冬場は悪化しやすいので、日頃から保湿剤をこまめに塗るなどの対策が重要です。水仕事をしている方は、仕事上避けられない方も多いかと思います。少々面倒でもゴム手袋をつける習慣をつけることが大切です。

市販でも、高い保湿効果を期待できるお薬は販売されています。但し、肌の亀裂が深く痛みを伴っているなど症状がひどい場合には市販薬で対応することは難しいのと、早めに医療機関を受診し適切な処置を受ける必要があります。

今回の記事が、びび・あかぎれでお困りの際に、少しでも参考になりますと幸いです。

執筆
薬剤師:竹中 孝行
この執筆者の記事をもっと見る