目の充血にお勧めの市販の目薬は?コンタクトレンズとの併用についても解説

目が真っ赤に充血していると見た目の印象も悪くなり、仕事や対人関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
目の充血は紫外線、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、ものもらいなど様々な原因により引き起こされ、大人から子供まで多くの方にとって悩みの種となっています。また、夏になるとお子様がプールや海に入る機会も多く、泳ぎ終わった後の目の充血を心配される保護者の方も多いことでしょう。

この記事では目の充血によく効く市販薬やその成分について解説しています。副作用のリスクや使用上の注意事項、コンタクトレンズを付けたまま使用できるのかといった点についても併せて解説していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
※この情報は、2018年8月時点のものです。

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1.目の充血とは?

目の充血は、目の炎症や疲れが原因となって発症します。紫外線、細菌、アレルギー性物質などの刺激により目に炎症が起こったり、スマートフォンの使い過ぎなどで目に過度の疲労がたまったりした時に目の充血が引き起こされます。

 

目の充血の多くは結膜(白目の表面を形成する膜)を通る無数の血管が拡張する(太くなる)ことにより起こります。細菌や花粉などの刺激を受けると炎症反応により結膜の血管が拡張します。また、目に疲労がたまると、たくさんの酸素や栄養素を供給しなければならなくなるため、同様に結膜の血管が拡張することになります。これによって、普段は見えない血管が白目の部分に浮き上がり、目全体が赤くなってしまいます。

2.目の充血を治すには?

目の充血を治すために大切なことは、充血を起こしている原因を取り除くことです。

 

・目をよく洗って異物を取り除く

・紫外線を防ぐために帽子やサングラスを装着する

・パソコンなどの使用時間を減らす

・十分な睡眠・栄養をとる

 

などしていれば通常、充血は自然に治まっていきます。

 

ただし、充血がなかなか良くならない場合や、人前に出るなどの理由で早急に充血を治療したい場合は次章でご紹介するような市販薬で対処することも可能です。また、充血の原因が細菌感染である場合は抗菌薬入りの目薬を用いることが推奨されます。

3.目の充血を治す市販薬の成分

目の充血を治す市販薬には様々な種類のものが発売されていますが、概ね以下のような成分が配合されています。

 

抗菌成分

ものもらいと呼ばれる細菌感染を原因とする目の充血に効果を発揮します。市販の目薬にはスルファメトキサゾールと呼ばれる抗菌剤が配合されています。

 

血管収縮剤

目の充血は白目部分の血管が拡張することにより起こるため、血管収縮剤を点眼することで拡張した血管を収縮させれば充血を取り除くことができます。主な血管収縮成分としては、塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸フェニレフリンがあります。

 

ビタミン成分

疲れ目を原因として目の充血が生じている場合には、ビタミンB、ビタミンEといったビタミン成分を含む目薬が良く効きます。ビタミンBには目の組織代謝を活発にする作用があり、ビタミンEには目の血液循環を改善する作用があります。

 

保湿成分

主にコンドロイチン硫酸エステルナトリウムなどの保湿成分が含まれています。角膜の水分を保持して角膜を保護することにより、外部の刺激から目を保護します。

 

抗アレルギー成分

クロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗ヒスタミン成分が含まれており、アレルギー反応を抑えることで目の充血を改善します。

 

その他の栄養成分

L-アスパラギン酸カリウム、タウリンなどの栄養成分が配合されており、疲れ目を原因とする充血に効果を発揮します。

 

4.充血にお勧めの市販の目薬は?

目の充血にお勧めの市販薬には以下のようなものがあります。いずれもドラッグストアやインターネット通販などで入手可能な商品なのでご検討ください。

 

【第3類医薬品】ロートビタ40α/ロート製薬

ビタミン成分やコンドロイチン硫酸エステルナトリウムなどをバランスよく配合しており、疲れ目を原因とする充血に効きます。

 

【第3類医薬品】ロートゴールド40/ロート製薬

タウリン、ビタミンB6、ビタミンEなどの有効成分を最大限に配合しており、疲れ目による充血にお勧めの目薬です。クロルフェニラミンマレイン酸と呼ばれる抗アレルギー成分も配合されており、炎症を鎮めることで充血を抑える働きもあります。

 

【第2類医薬品】ロート抗菌目薬i 0.5mL×20/ロート製薬

サルファ剤と呼ばれる抗菌成分が配合されており、ものもらいなどの細菌感染による充血を改善します。1回使い切りタイプが20本入っているため、汚染の心配がなく清潔に使用することができます。

 

【第2類医薬品】バイシン/ジョンソン・エンド・ジョンソン

塩酸テトラヒドロゾリンと呼ばれる血管収縮剤を含んでおり、充血を素早く取り除く効果があります。ただし、後で解説するように血管収縮剤の使用には一定の注意が必要になります。

 

コンタクトレンズをしたまま充血用目薬は使える?

充血用目薬に限らず、原則として目薬を使うときにはコンタクトレンズを外すことが推奨されます。

これは、目薬には通常、細菌などによる汚染を防ぐための防腐剤が含まれているためです。コンタクトレンズを装着したまま目薬を点眼すると、目薬に含まれる防腐剤を吸着したレンズが角膜と接することによって角膜が高濃度の防腐剤に長期間接触することになり、目に悪影響を及ぼす恐れがあります。

 

このため、コンタクトレンズをしている方はレンズを外してから目薬を点眼し、15分程度間をおいてからレンズを装着し直すというのが基本となります。

ただし、この方法は非常に手間がかかるため、以下のような場合には例外的にコンタクトレンズを装着したままでも目薬を使うことができるとされています。

 

【酸素非透過性のハードコンタクトレンズをしている場合】

酸素非透過性のハードコンタクトレンズは防腐剤を吸着しないため、装着したまま目薬をさすことができるとされています。ただし、現在のハードコンタクトレンズは酸素透過性が主流であり、こちらは防腐剤を吸着する可能性があるので注意が必要です。

 

【ワンデータイプのソフトコンタクトレンズをしている場合】

ソフトコンタクトレンズは防腐剤を吸着することでレンズ自体が損傷する可能性がありますが、ワンデータイプは使い捨てのためこうした心配はいりません。ただし、防腐剤を吸着したレンズが角膜と長時間接触するという問題は残りますので、購入前に薬剤師や登録販売者に確認する方が良いでしょう。

 

【防腐剤の入っていない目薬を使用する場合】

目薬の中には1回使い切りタイプのように防腐剤の入っていないものもあり、このタイプであればコンタクトレンズを装着したまま使用することができます。市販の目薬は通常、パッケージに「コンタクトレンズをしたまま点眼できる」旨の記載がされているので、そうした目薬を選ぶようにしましょう。よく分からなければ薬剤師や登録販売者に相談しても良いでしょう。

 

このように、場合によってはコンタクトレンズを装着したまま目薬を点眼することも可能といえます。ただし、目が充血している方はそもそもコンタクトレンズによる刺激が充血の原因となっている可能性もあり、レンズの着用はお勧めできません。

 

充血を早く治すためにも、治療期間中はできるだけ眼鏡に切り替えることをお勧めいたします。また、どうしてもコンタクトレンズを装着したまま市販の目薬を使いたいという方は、念のため、購入前に薬剤師や登録販売者に相談することをお勧めします。

5.充血用目薬の注意点

5-1. 充血用目薬の副作用は?

市販の充血用目薬の多くは安全性が高く、副作用についてはそれほど心配はいりません。ただし、人によっては点眼後に以下のような症状が見られる場合がありますので、念のため注意してください。

 

・目の周囲やその他の部分の皮膚の発赤・発疹、かゆみ

・目の充血、かゆみ、はれ、痛み

5-2. 血管収縮剤の入った目薬に注意

目の充血は、多くの場合、結膜の血管の拡張によるものであるため、充血を素早く取り除くためには、塩酸テトラヒドロゾリンや塩酸ナファゾリンなどの血管収縮剤の入った目薬の使用が効果的といえます。

 

ただし、こうした目薬は使用するにあたって注意が必要になります。血管収縮剤の注意すべき作用に、「リバウンド現象」と呼ばれるものがあります。これは、血管収縮剤を連用することによって、血管収縮剤の効果が切れたときにかえって充血がひどくなってしまう現象のことです。

目の充血を改善するためにせっかく目薬を使っているのに、さらに充血が悪化したのでは本末転倒と言えます。こうした事態を避けるためにも、血管収縮剤入りの目薬の使用は1日4~5回を限度としておくことをお勧めします。

 

また、血管収縮剤には一時的に充血を治す作用はありますが、充血の原因を取り除くわけではありません。目に悪影響を与えている習慣を改善しない限りはすぐに充血をぶり返すこととなります。

血管収縮剤はあくまでも対症療法に過ぎないということをきちんと認識し、充血の根本的な原因を解決するように努めてください。

6.こんなときは早めに病院へ

目の充血は重大な眼疾患のサインである可能性もあります。以下のような症状が見られる場合は、早めに眼科を受診することをお勧めいたします。

 

・市販薬を使用しても一向に症状が良くならない場合

・血管収縮剤入りの目薬を使うことでかえって充血がひどくなっている場合

・他の眼病を合併している場合

・白目が広い範囲で真っ赤になっている場合

・多量の目やにが急に生じるようになった場合

7.目の充血を予防するには

目の充血を抑えるには治療だけでなく予防することも大切になります。以下に示すような点に注意して、できるだけ目をいたわってあげるようにしてください。

 

・蒸しタオルを目に当てるなどして目の血行を改善する

・睡眠をしっかりと取る

・パソコンやスマートフォンを使い過ぎないようにする

・コンタクトレンズをやめて眼鏡に切り替える

・室内を小まめに掃除して清潔な状態を保つ

・ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどが豊富な食事をとる

・室内の乾燥を防ぐ

・目の周りを清潔に保ち、汚い手で目を触ったりしないようにする

8.まとめ

目の充血を治療するためには、充血を引き起こす原因を取り除くことが大切です。安易に血管収縮剤に頼るのではなく、なぜ充血を起こしているのかについて今一度考えてみましょう。また、充血しやすい人は生活習慣を見直すなどして常日頃から目の健康に気を配るようにしてください。

執筆
薬剤師:おくすり スペシャリスト
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