【健康食品管理士が解説】サプリで便秘を解消できる?便秘におすすめのサプリの真実

植松 透

便秘症状でお悩みの方は多いのではないでしょうか?臨床現場でも便秘薬の処方を見ない日はないほど、便秘はメジャーな症状です。

そうはいっても、「便秘薬には頼りたくない。せめてサプリで改善できれば」と思う方も多いはず。今回は、「そもそもサプリで便秘解消ってできるの?」という疑問と、「どのタイミングで病院へ行くべきか?」という便秘で悩みやすい点も解決していきます。

※この情報は、2018年1月時点のものです。

1.サプリは便秘に効果があるのか?

まずは答えから。便秘解消を謳ったサプリの中でも、「トクホ」や「機能性表示食品」と表記されたサプリなら「便秘に効果がある」といえます。でも行間を補うと、「サプリは便秘にならないよう、便通を改善する効果がある」とした方が正確。

サプリはすでになっている便秘を解消するものではないんですね。すでに便秘で悩んでいて、便秘を解消したい場合は薬を使います。

薬とサプリは違うのです。

 

薬とサプリの違いについて

 

日本では口から入れるモノは薬か食品の2つ。サプリは特に行政的な定義はなく、食品に分類されます。さらに細かくトクホや機能性表示食品といった分類があります。

そうはいっても私達はサプリにも効果を期待しますよね。それを加味して考えれば次のようにいえます。

 

薬:病気の症状の解消・改善効果を目的に飲むもの

サプリ:健康を維持する効果を期待して日常的に飲むもの

 

サプリは法律で表現が規制されています。市販のサプリをみると、「なんだかしゃらくさい表現だな、もっとハッキリ効果を書いてよ」って思いませんか。これは法律で規制されているから、書けないんですね。

じゃあサプリは効果がないのかといえば、そうではありません。抗加齢医療のような予防医学の分野ではサプリの効果性が注目されていて、抗加齢医療を行っている施設では、薬と同じように医師から処方されることもあります。

 

2.便通改善サプリは信用できる?ネット上で判断するポイントを紹介

薬とサプリの違いがイメージできたでしょうか。次に悩むのがサプリはどう選べばいいの?このサプリは信用できるの?ということ。おすすめは成分から考えることですが、もっと単純に判断することも可能です。

信用できる便通改善のサプリを最も確実に手に入れるために必要なことは、「トクホ」、「機能性表示食品」という表記の確認です。

 

トクホや機能性表示食品という表記があるということは、便通改善の効果が確認できているということ。選び方が難しいなと思ったら、トクホや機能性表示食品を選ぶといいでしょう。

3.便秘症状におすすめされる市販のサプリ成分を4つに分類

トクホや機能性表示食品の表記がなくても、よいサプリはたくさんあります。ここでは成分からサプリを選べるように、便通改善を目的としている成分にはどんなものがあるのかを知りましょう。便通改善のサプリは種類が多いように感じますが、成分で大きくわけると4つのカテゴリーに大別できます。

3-1. 便の量と回数を増やす成分:食物繊維 

サプリの成分でよくみる食物繊維が「難消化性デキストリン」です。食の欧米化が進み、食物繊維の食事からの摂取は不十分と言われています。私が前職でカウンセリングを行っていたときも、1日に必要な食物繊維の量(約20g)を食事から摂れている人はまずいませんでした。日常の食事から補うことは困難ゆえに注目したいサプリ成分です。

3-2. 腸内環境を改善する成分:ビフィズス菌・乳酸菌など

ここ数年、抗加齢医療の分野でも話題の腸内環境。腸内環境の乱れは便秘に直結します。腸内環境のバランスを保つ役割を果たすのが、ビフィズス菌や乳酸菌のような腸内細菌。人によって腸内細菌のバランスや構成は全く異なるといわれており、何が自分に合うか?を見定めるには、1週間続けて飲んでみることが大切です。

3-3. 腸内細菌を増やす成分:オリゴ糖

腸内細菌を使ったサプリに一緒に配合されることも多いオリゴ糖。オリゴ糖はそれ自体が効果を持っているというよりは、腸内細菌のエサになることで腸内細菌を増やす役割を持っています。

 

3-4. 薬にも使われる成分:アロエ

アロエは市販の便秘薬にも使われる成分です。アロエの成分自体はサプリも薬も変わりませんが、サプリと薬では品質管理が全く異なります。アロエを飲むのであれば、私は薬をおすすめします。

 

4.便秘解消でサプリを飲むときの注意点!こんな場合は病院へ

4-1. 便秘が何週間も続いているなら病院受診

サプリを飲もうと思ったとき……もしも、あなたの便秘が何週間も続いている状態であれば、病院受診のタイミングです。まずは病院で便秘の原因をハッキリとさせることが大切です。

 

4-2. 3〜4日お通じがないなら市販薬を飲む

サプリを飲もうと思ったとき、すでに34日お通じのない便秘なら、まずは市販薬を飲むべきタイミング。その後、また便秘にならないようにサプリを日常的に飲むといいですね。

 

5.サプリだけではない日常的にできる便秘解消法

5-1. 身近なサプリ!?ヨーグルト

便秘解消のため日常的にサプリを飲む以外にも、有効な手段はいくつかあります。まず日常生活に取り入れやすく、おすすめなのがヨーグルトの摂取です。乳酸菌やビフィズス菌を補うサプリを飲むのであれば、ヨーグルトを食べる習慣をつけてもいいと思います。ヨーグルトも乳酸菌やビフィズス菌のサプリ同様、まずは同じものを1週間食べ続けて自分に合うか判断します。

5-2. 水分摂取の意識で便秘改善

特に女性で多いのが水分不足で便秘になっているケース。私が前職でカウンセリングを行っていたときも、水分不足で便秘になっているケースが多々ありました。111.5Lが目安ですが、全く水分を飲む習慣がない方は、食事のときにコップ1杯の水分摂取から始めてみましょう。

6.おわりに

病院に行かずに、また薬を使わずに便秘を解消したいという気持ちはよくわかります。医療費の観点からも不必要に病院へ行く必要はありません。ただし、すべき対処を正しく判断することが何よりも大切。

サプリは便秘を解消するものではなく、便秘にならないよう便通を改善する効果があるものです。まずは薬で便秘を解消してあげて、次にサプリで便通改善をするといった順番が大切なんですね。

 

 

 

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