【糖尿病薬】短期で早く効く「インスリン分泌促進薬」。SU薬とはどう違う?

糖尿病の治療で処方されるお薬の1つとして「速効性インスリン分泌促進薬」とよばれるタイプがあります。
速効性インスリン分泌促進薬は、「SU(エスユー)薬」とよばれるタイプと同様に、すい臓のインスリンを分泌するβ細胞に直接作用し、インスリン分泌を促進させ、血糖値を下げます。このように、両者のお薬の作用のしかたは似ていますが、少し違った特徴があります。
今回は、糖尿病のお薬である、速効性インスリン分泌促進薬の特徴を解説するとともに、副作用や注意すべき点なども合わせて説明します。
※この情報は、2017年9月時点のものです。

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1. 糖尿病薬、速効性インスリン分泌促進薬の種類

まずは、速効性インスリン分泌促進薬には、どのようなお薬があるのか、確認してみましょう。

代表的なお薬名:
・スターシス、ファスティック(成分:ナテグリニド)
・グルファスト(成分:ミチグリニド)
・シュアポスト(成分:レバグリニド)

また、αグルコシダーゼ阻害薬とよばれる糖尿病薬との配合剤もあります。
・グルベス配合錠(成分:ミチグリニド/ボグリボース)

 

2.どのように体の中ではたらいて、血糖値を下げるの?

2-1. インスリン分泌を促進し、血糖値を下げます

糖尿病の血糖値が高くなる原因として、「すい臓からのインスリンの分泌が不足している」「インスリンのきき方が悪くなっている」の2つのタイプがあります。
糖尿病において、基本的には患者さんがどちらのタイプに当てはまるかによって、お薬が選択されます。

 

速効性インスリン分泌促進薬は、前者の「すい臓からのインスリンの分泌が不足している」を主に改善するお薬です。

 

すい臓のランゲルハンス島という組織にあるインスリンを分泌するβ細胞に直接作用し、インスリン分泌を促進させ、血糖値を下げる作用があります。これは、糖尿病に用いられるSU(エスユー)薬と類似したはたらきです。

2-2. SU薬と速効性インスリン分泌促進薬との違い

似たはたらきをもつSU薬と何が違うかというと、「SU薬よりも吸収・分解が非常に速いこと」が特徴です。

 

SU薬は、1日をとおして血糖値を下げますが、
速効性インスリン分泌促進薬は、服用から速やかに効果を発現し、食後の血糖値を下げます。また、効果がなくなるのも早く、数時間後には効果がなくなります。そのため、基本的には、1日3回食事の直前に服用します。食前30分前ではなく直食前であることに注意が必要です。

 

食事を目の前にして、「いただきます」の前に服用するイメージです。
一方、SU薬の場合は、1日1-2回の食前又は食後服用が一般的です。

 

SU(エスユー)薬について

SU薬は、正式には、“スルホニル尿素薬”といいます。
インスリン分泌をつかさどるすい臓に働きかけ、インスリン分泌を促進させ血糖値を下げる作用があります。

代表的なお薬
・オイグルコン/ダオニール(成分:グリベンクラミド)
・グリミクロン(成分:グリクラジド)
・アマリール(成分:グリメピリド)

 

3. 速効性インスリン分泌促進薬の副作用

主な副作用は、「低血糖」、「体重増加」、「下痢」、「便秘」、「頭痛」などがあります。特に注意すべきは、低血糖症状です。

ここに記した副作用がすべてではないので、気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に必ず相談しましょう。

4.服用上、注意が必要なこと

4-1. 食直前に服用しましょう

効果発現がはやいため、食直前に服用しないと低血糖になる可能性があります。
食事を開始するまでに時間がかかったり、食事量が少なくならないように注意しましょう。

 

食事開始後に飲み忘れに気づいた場合は、その回の服用は避けましょう。低血糖になる恐れがあります。

4-2. 低血糖に注意しましょう

効果が強くですぎてしまい、血糖値を過剰に下げてしまうことがあります。この状態が「低血糖」です。

 

初期症状としては、「強い空腹感、冷や汗、動悸、手指の震え」などがあります。
ひどい場合には、昏睡に至る場合もありますので、早めの対処が重要です。

 

このような症状を感じた場合、取り急ぎの対策としてブドウ糖10g、または砂糖20g、若しくは、市販の糖分を含むジュース(200ml-350ml)を飲むようにしましょう。
普段から外出の際も携帯することや、家でも分かりやすい場所に置いておくことが大切です。

5.おわりに

糖尿病のお薬の1つである速効性インスリン分泌促進薬について、参考になりましたでしょうか?今回は、速効性インスリン分泌促進薬の特徴を解説するとともに、副作用や注意すべき点なども合わせて説明しました。

 

速効性インスリン分泌促進薬は、直接すい臓に作用し、インスリン分泌を促進させることで、血糖値を下げます。SU薬と比較すると、薬の効果発現が速く、持続時間が非常に短いことが特徴です。そのため、低血糖にならないよう食直前に服用することが重要です。ぜひ、ご自身が服用しているお薬をチェックし、参考にしてみてください。

 

執筆
薬剤師:竹中 孝行
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