ED治療薬の種類・効果の比較や副作用と安全な購入方法について解説

ご本人、またパートナーとともに、男性特有の病気としてED(勃起不全)で深刻な悩みを抱えている方も少なくありません。偏見の目を気にして、相談できる方がいない、病院にいく勇気が持てない方も多いことでしょう。

そのようなEDに対する治療薬として国内では3種類の成分のお薬が承認されています。購入したいと思って、インターネットで検索してみると様々な情報が散乱しており、何が正しいか分からず不安を抱えている方も多いでしょう。

ネット上で検索できるもののひとつに個人輸入代行業者が運営するサイトがありますが、輸入品には偽造薬品が出回っている可能性もあり、国も、購入者には注意喚起をしています。専門の病院・クリニックを受診し医師の診察を受け、処方してもらうことが正規の入手方法です。

今回は、現在国内で処方可能とされているED治療薬(ジェネリック医薬品含め)について説明するとともに、服用の注意点(副作用など)や安全な入手方法についても合わせて説明していきます。
※この情報は、2018年8月時点のものです。

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1.まず初めに(EDについて)

EDとは、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または(and/or)維持できない状態が持続または(or)再発すること」と定義されています。

 

EDになる原因としては、多くのことが考えられ、次のようなものがあります。

 

・加齢

・糖尿病

・肥満と運動不足

・心血管疾患および高血圧

・喫煙

・テストステロンの低下

・慢性腎臓病と下部尿路症状

・神経疾患

・外傷および手術

・心理的および精神疾患的要素

・薬剤(降圧薬、抗うつ薬、前立腺肥大症治療薬、非ステロイド性抗炎症薬など)

・睡眠時無呼吸症候群  など

 

中でも、肥満や運動不足、喫煙などは生活習慣を正すことで改善可能な場合もあります。EDの治療とともに生活習慣の改善の努力を行うことは大切です。

また、治療中の病気がある方や服用しているお薬がある場合には、原因となっている場合もあるため、主治医に相談するようにしましょう。

 

このようにEDといっても様々な原因が考えられるため、原因を特定し、それに合わせた治療が必要です。そのため、専門の医師に早めに相談し、診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。

 

2.現在処方可能なED治療薬・ジェネリック医薬品

国内で承認されている治療薬は3剤です。これらは、国内、海外で十分な有効性・安全性のデータが報告されており、第一選択の治療となります。

 

3剤とも、「ホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬」と呼ばれるタイプのお薬です。

 

通常、性的な刺激を受けると神経を通じてNO(一酸化窒素)が放出され、陰茎海綿体内にあるcGMP(環状グアノシン一リン酸)と呼ばれる物質の濃度が高まり、血管が拡張することで、陰茎海綿体に血液が流入し、勃起します。

 

ホスホジエステラーゼ5(PDE5)は、陰茎海綿体に存在している酵素で、cGMP(環状グアノシン一リン酸)を分解する働きがあります。

 

ホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬は、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害することで、cGMP(環状グアノシン一リン酸)の分解を抑制し、濃度を高めることで、血管を拡張させ、勃起を促す作用をもちます。

 

では、3剤あるED治療薬のそれぞれの特徴を説明します。

 

※Tmax(最高血中濃度に到達するまでの時間)・・・短くなるほど作用が速く発現

※T1/2(血中濃度が半分になるまでの時間)・・・長くなるほど効果持続時間が長い

 

2-1. バイアグラ

成分-

シルデナフィル

 

効果発現・継続時間-

Tmax(最高血中濃度到達時間) 0.9時間

T1/2(血中濃度半減期))3.35時間

 

食事の影響-

影響を受け、吸収・効果発現が遅れる

 

特徴-

・世界で最初に臨床で使用されたED治療薬

・1999年3月に日本で発売

服用後30-60で効果が出る

・錠剤タイプと口腔内崩壊フィルム製剤(ODフィルム)タイプがある

 

ジェネリック医薬品-

国内で承認のジェネリック医薬品があります。

・シルデナフィル錠25mgVI「テバ」/シルデナフィル錠50mgVI「テバ」

・シルデナフィルOD50mgVI「トーワ」

・シルデナフィル錠25mgVI「DK」/シルデナフィル錠50mgVI「DK」

・シルデナフィル錠25mgVI「キッセイ」/シルデナフィル錠50mg「キッセイ」

・シルデナフィル錠25mgVI「SN」/シルデナフィル錠50mgVI「SN」

・シルデナフィル錠50mgVI「YD」

・シルデナフィル錠50mgVI「あすか」

・シルデナフィル錠25mgVI「FCI」/シルデナフィル錠50mgVI「FCI」

 

ジェネリック医薬品とは?

 

ジェネリック医薬品とは、他の医薬品メーカーが、そのお薬の特許期間が終了した後に、国の承認を得て、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分で効能効果、用法・用量が原則同じものとして販売したお薬です。ジェネリック医薬品によっては、先発医薬品と効能、用法が異なる場合もあります。

研究・開発コストを抑えて販売できるため、先発品(新薬)より価格が安くなります。

 

2-2. レビトラ

成分-

パルデナフィル

 

効果発現・継続時間-

Tmax(最高血中濃度到達時間) 0.75時間

T1/2(血中濃度半減期))3.98時間

 

食事の影響-

標準的な食事((総エネルギーに占める脂肪の割合が約30%)では影響なし

高脂肪食では、影響ありで効果が弱まる

 

特徴-

・2004年6月に日本で発売

服用後30分ほどで効果が出る

 

ジェネリック医薬品-

現状では、ジェネリック医薬品はありません。

 

2-3. シアリス

成分-

タダラフィル

 

効果発現・継続時間-

Tmax(最高血中濃度到達時間) 3時間

T1/2(血中濃度半減期))13.6時間

 

食事の影響-

食事の影響はなし

 

特徴-

・2007年7月に日本で発売

服用後30分で効果が出始め、36時間持続する

・他の2剤にはない特徴的な副作用として背部痛がある

 

ジェネリック医薬品-

現状では、ジェネリック医薬品はありません。

 

2-4. どのED治療薬が、一番効果が高い?

効果発現や効果持続時間にはそれぞれ特徴があり違いはありますが、EDの改善においては、3種のお薬とも同等の有用性と安全性があるとされています。厳密に3種を直接比較した臨床のエビデンスがなく、どれか1剤を推奨するようなデータがないためです。

 

とはいえ、お薬の効果には個人差もあります。

 

ED診療ガイドライン上では、3種のお薬全てを使用する機会を与えることが望ましいとされています。3種のお薬を試してみて、ご自身に合ったものを選ぶのが良いでしょう。

 

ただ、現状唯一、バイアグラにはジェネリック医薬品が出ており、ED治療においては保険外となっており自費負担であるため、経済的な面を考慮するとバイアグラのジャネリック医薬品を使用するメリットはあるといえます。

 

3.ED治療薬の副作用・注意点

3-1. ED治療薬の副作用

3種のPDE5阻害薬の主な副作用としては、頭痛、顔のほてり、消化不良、動悸、鼻閉、めまいなどがあります。一般的には、これらの症状は軽度で、一過性であることがほとんどです。しばらくたっても症状が続くようであれば、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 

まれに、非動脈炎性前部虚血性視神経症とよばれる視野欠損がみられる視神経症や突発性難聴、長時間に渡って勃起が改善されない持続勃起症などの重篤な副作用が出る可能性もあります。いつもと違う気になった症状を感じる場合には、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

 

3-2. 服用に注意が必要な薬、注意が必要な方

併用禁忌や併用注意となっている薬が多数あります。他に治療中の病気がある場合には、必ず主治医や薬剤師に相談するようにしましょう。服用されている薬が分かるようにお薬手帳を持ち歩くことを推奨します。

 

併用禁忌・併用注意となっているお薬の例としては、

・狭心症などの治療薬である硝酸剤及びNO供与剤

・HIVなどの治療に用いられる抗ウイルス剤

・不整脈の治療に用いられる薬

・水虫などの治療に用いる抗真菌剤

・CYP3A4とよばれる薬物代謝酵素に関与する薬(エリスロマイシン、シメチジン、クラリスロマイシンなど多数)

・血圧を下げる薬

などがあります。

 

また、

・過敏症の既往歴のある方

・心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方

・重度の肝機能障害のある方

・脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴がある方

・低血圧の方、管理されていない高血圧の方

など服用には危険度が高く禁忌となっており、薬によって服用に適さない方もいらっしゃいます。

 

このように、ここに挙げきれないほど注意すべき点がありますので、自己判断ではなく、必ず専門家の指示のもとで服用するようにしましょう。

 

4.偽薬に注意、ED治療薬の安全な入手方法

ネットで検索すると、ED治療薬を購入できるようなサイトが見つかります。その多くは、個人輸入を代行するようなサービスとなります。

利用されている方もいるかと思いますが、購入するには非常に慎重になるべきだということを強く伝えたいです。国も、購入者には注意喚起をしています。

 

医薬品等を海外から購入しようとされる方へ:厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html

 

日本国内で正規に販売されている医薬品は、品質、有効性及び安全性の確認が十分にされていますが、輸入する外国製品にはそのような保証はありません。説明書が英文であったりと、医師や薬剤師が介入していないために服用や注意点の説明も十分でないことが多くあります。

また、偽造薬品が出回っていることもあり、重篤な被害が発生していることも事実です。

 

EDは相談しづらい悩みであり、薬だけで何とかしたいと思う方、また保険外となっており自費負担であるので、できるだけ安くお薬を手に入れたいと思う方も多く、そういった悩みにつけこんで行っている悪い業者も中にはあるようです。

 

安全な入手方法としては、専門の病院、クリニックに受診し、医師の診察を受け、処方してもらうことです。

 

 

 

このようなサイトで専門の病院、クリニックを検索することも可能です。国内正規のED治療薬を取り扱っていること、また正しい診察を受け服用に問題ないこと、服用後の体調の変化などのフォロー、心のケアを行ってもらえることも重要です。

 

5.おわりに

今回は、現在、国内で処方可能とされているED治療薬(ジェネリック医薬品含め)について説明するとともに、服用の注意点(副作用など)や安全な入手方法についても合わせて説明しました。

 

現在、バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(パルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)のED治療薬が国内では承認されています。併用禁忌や注意が必要なお薬の飲み合わせや、服用に適さない場合も多くあり、必ず専門の医師の診察を受けた上で処方を受けることを推奨します。

 

特に、説明が不十分であることや偽造薬品が出回っている可能性のある個人輸入での購入方法には非常に注意が必要です。

 

EDで悩みを抱えている方が少しでも安心して生活できるよう本記事を参考にしていただけますと幸いです。

 

参考:

ED診療ガイドライン

執筆
薬剤師:竹中 孝行
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