【医師監修】緊急時のアナフィラキシーショックの治療に処方される「エピペン」とは?【効果・使用方法】

食べ物アレルギーや蜂に刺された際などに起こるアナフィラキシー反応。 そのような場面で使用されるエピペンについて、皆様はご存知でしょうか? 保育園や学校に勤務されている方は説明を受けたことがある場合も多いでしょう。緊急時に使用されるケースが多いアナフィラキシー反応の補助治療薬「エピペン」について今回は説明致します。
※この情報は、2017年6月時点のものです。

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1.エピペンについて

1-1 エピペンの作用

エピペンの成分は、「アドレナリン」です。

皆さんは、アドレナリンというと、興奮している、テンションが高い、などのイメージを想像するかもしれません。実際にもそのイメージ通りで、アドレナリンには交感神経を興奮させる 作用があります。

「交感神経が興奮」というのは、運動をしている時をイメージして下さい。心臓の拍動が早くなる、血管が収縮し血圧が上がる、気管支が拡張し、呼吸数が早くなる 、などの効果があります。

アナフィラキシーになると、全身の血管が拡張したり、体内の水分バランスがくずれたり、気管支が収縮したりすることにより血圧が急激に下がったり呼吸不全に陥りショック状態になります。エピペンを利用することによって、これらの反応をブロックし、血圧や呼吸状態を回復させることが出来るのです。

1-2 エピペンはどんな方が持ってるの?

過去にアナフィラキシーを起こしたことがある方や、食物アレルギーを持っている方、山仕事などでハチに刺される可能性の高い方などが持つことができます。日本ではエピペンは医師の処方せんが必要なため病院を受診する必要があります。

いつでも緊急で使えるように、自宅では、本人・ご家族が分かる手の届く場所に置き、外出時には携帯するようにします。

1-3 エピペンはどんな時に使う?

エピペンを受け取る際には、使用のタイミング、自己注射の方法、保管・管理方法、注意事項などの説明をご本人・ご家族ともにしっかりと聞き、理解しなければなりません。

分からないことがある場合には、しっかりと確認しておくようにしましょう。就学中のお子さんの場合には、学校関係者にもしっかりと把握してもらう必要があります。

使用方法としては、アナフィラキシーの徴候や症状を感じた時に、太ももの前外側に注射します。

[注射時期]

注射時期については、次のような目安が参考になります。

・初期症状が発現し、ショック症状が発現する前の時点
・過去にアナフィラキシーを起こした原因(アレルゲン)を誤って摂取し、明らかな異常症状を感じた時点

エピペンは、作用時間は非常に短く、あくまでも緊急補助的治療として使用するものであり、病院での治療に代わるものではありません。

そのため、アナフィラキシー発現時には、まず救急車を呼びましょう。そして早期にエピペンを使用し、必ず医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

1-4 エピペンの使用方法

ここでは、詳しくは記述しないため、使用方法に関しましては、必ず正式な説明書を確認するようにしましょう。

エピペンの詳しい操作説明、Q&Aなどは、販売元であるファイザー株式会社のサイトが参考になります。
資料をダウンロードすることも可能です。

また、いざというときに間違いなくエピペンを注射できるように、事前に「練習用エピペントレーナー」を利用し、練習しておくようにしましょう。

2.エピペンの管理について

注射器の内部に見える液体の色が変わっていたり、沈殿しているものがある場合は、それは使用せずに、新しいエピペンを使用するようにしましょう。

2-1 保管について

エピペンの有効成分であるアドレナリンは光に分解しやすいため、遮光できる携帯用ケースに入れた状態で保存・携帯するようにしましょう。日光の当たる場所での保管は避けるようにしましょう。
15度~30度での保存が望ましいため、冷蔵庫での保管は避けます。

2-2 エピペンの使用期限

エピペンには、使用期限があります。

使用期限が切れたものを使用すると正しい効果が期待できないため、新しいエピペンを処方してもらうようにしましょう。ファイザー株式会社では、ハガキやメールで「使用期限お知らせプログラム」を実施していますので、活用されることをおすすめします。

3.おわりに

緊急時のアナフィラキシー反応に対して利用されるエピペンについて、参考になりましたでしょうか?

普段生活している中でも、アナフィラキシー反応はいつ、誰に起きてもおかしくはないものですので、その緊急補助薬であるエピペンについては、皆さん、最低限の知識を持っておいたほうが良いでしょう。

執筆
薬剤師:竹中 孝行
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