ただの疲れ目じゃない?眼精疲労に効果が期待できる市販薬の成分とおすすめ市販薬を解説

yakuzaic

皆さん、疲れてませんか?

私は疲れています。常に疲れています。「疲れた」が口癖です。「面倒くさい」も口癖です。

 

しかし、毎日のように「疲れた、疲れた」と言っていますが、一体どこが疲れているのでしょうか?肩?腰?膝?

様々なところに疲れがたまることでしょう。

しかし、恐らく多くの人が、「目」にも疲れを感じているはずです。私は目に疲れを感じて、睡眠モードに入ります。

 

今回は、全身の疲労のうち目の疲労=眼精疲労にフォーカスを当てて解説するとともに、眼精疲労に効果が期待できる市販薬の成分や困った時におすすめの市販薬についても合わせて解説していきます。

※この情報は、2018年5月時点のものです。

1.眼精疲労とは?

1-1. 疲れの原因は目にアリ?

現代人は、昔の人たちに比べて、洗濯機や掃除機などの家電製品で家事が楽になり、車や飛行機などの乗り物で移動も楽になったため、生活は便利になりました。労働の面でも、現代はサービス業を中心とした頭を使う仕事のほうが多いですが、昔は農業や工業といった肉体労働のほうが多く、肉体的には昔の人たちのほうが圧倒的に疲れていたでしょう。

 

つまり、現代人は昔の人たちに比べれば、疲れなくなっているハズ。便利で快適な生活を送っているハズ。

 

しかし、何でしょう?この社会全体を覆うストレスからから来る疲労感は。

現代人が感じている疲労は、肉体的な疲労ではなく、脳が感じている「脳疲労」だと言われます。

競争社会、管理社会、情報社会の中で、脳がストレスを感じて疲弊しているのです。

しかし、「脳が疲れている」という実感はあまりありません。脳の疲れは感じにくいのです。

 

体が疲れていれば、休息をとって、あまり無理をしないように対策を取りやすいのですが、脳の疲れは感じにくいので、対応が遅れると、うつ病になり、自殺に至るという最悪のケースも考えられます。

 

脳疲労の原因の一つに情報過多があります。

情報の多くは目から入ります。

そのため、現代人が最も疲れを実感しやすい場所、それが「目」というわけです。

つまり、眼精疲労はただの疲れ目ととらえるのではなく、全身病としてとらえるべきなのです。

ただの疲れ目と眼精疲労は違うのです。

 

1-2. 眼精疲労の原因

眼精疲労の原因として、一番はやはり、目の使い過ぎです。

パソコンやスマホ、仕事でも資料を読んだり、家でもテレビやゲーム、雑誌や本を読んだりと、一日中、目を使っています。

 

VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群」、又は「IT眼症」とも呼ばれますが、パソコンなどのディスプレイを使った長時間の作業により、目や身体や心に影響のでる病気で、現代の眼精疲労の原因として最も多いものと思われます。

 

昔は、日が落ちて暗くなれば、目を使わずに休むことが出来ましたが、現代は夜も明かりが消えることがなく、深夜まで起きている人も多い。最近では「光害」とも言われますが、不必要な明かりは、人体や環境などに様々な害を及ぼします。たまに都会の華やかなイルミネーションを見るのはロマンチックですけどね。

眼精疲労も光害の一つと言えるでしょう。

 

老化現象も眼精疲労の原因の一つです。高齢になれば、身体機能が落ちて若かった頃よりも疲れやすくなるのは体力に限ったことではありません。目の機能も落ちています。

緑内障や白内障、老眼などの疾患によっても眼精疲労が引き起こされます。

 

ドライアイも眼精疲労の原因として挙げられます。

しかし、根本には目の使い過ぎがあるので、ドライアイが眼精疲労を引き起こすというよりも、目の使い過ぎの結果、ドライアイにも眼精疲労にもなり得るということでしょう。

高齢になると、潤いがなくなり、ドライアイになります。それによっても眼精疲労が引き起こされます。

 

コンタクトレンズの使用もドライアイの原因になります。日本人の近視人口は約5000万人といわれます。世界的にも2050年には約半数が近視になると言われています。右も左も、メガネ男子、メガネ女子。近視→コンタクトレンズ装用→ドライアイ→眼精疲労という、世界的眼精疲労パンデミックに至るのでしょうか。

 

1-3. 眼精疲労によって起こりうる症状

目の疲れから、肩こり、頭痛といった症状は感じやすい。私はよく肩が凝るので、整体に通っていますが、「目が疲れてませんか?」と、よく指摘されます。

ただの疲れ目で軽いものであれば、目を休ませることで回復しますが、眼精疲労だと、頭痛や肩こり、吐き気、めまい、倦怠感などの症状につながり、なかなか回復しません。

 

1-4. 眼精疲労にならないための生活の工夫

眼精疲労の原因として、目の使い過ぎがあるのですから、目を使いすぎないことが一番の対策になります。

目を使わないようにするには、どうすればよいのか?

眠ることです。単純明快。

起きてれば、テレビを見たり、パソコンを見たり、本を読んだりしたくなります。さっさと寝ましょう。

 

仕事や勉強で疲れがたまったときに、ストレス解消と銘打って、テレビゲームや映画鑑賞、読書などで発散しようとしても、目の疲れは貯まっていく一方です。目を使わない、運動やレジャーなどで発散させるのが得策でしょう。

 

また、現代人の眼精疲労を加速させているのが、スマホです。

片時もスマホを手放さず、通勤通学中、昼休みも休まずスマホの画面を見続けているあなた、そして私。

今後ますます眼精疲労の患者数は増えていくと思われます。

 

2.眼精疲労に効果が期待できる市販薬の成分

2-1. ビタミン類

ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどが、目に良いビタミンとして挙げられます。

 

ビタミンB1:目の周りの筋肉の疲労を回復します。

 

ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康維持を助けます。

 

ビタミンB6:タンパク質の代謝と免疫機能を高めます。

 

ビタミンB12:視神経に作用してダメージを修復します。

 

ビタミンA:「目のビタミン」とも呼ばれます。夜間の視力維持、皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれます。

 

ビタミンC:抗酸化作用、免疫力アップ、皮膚や粘膜の機能維持をサポート。ストレスからくる目の疲れを防ぎます。

 

ビタミンE:抗酸化作用、血行促進作用により新陳代謝を活発にします。

 

2-2. アントシアニン、ルテイン

赤ワインやブルーベリーに含まれるアントシアニン、ほうれん草やブロッコリーに多く含まれるルテインなどの成分は、目に良いと評判です。これらの成分は抗酸化物質と呼ばれ、加齢や紫外線などによる酸化から体を守ってくれる働きがあります。

 

アントシアニン:目の網膜にある「ロドプシン」と呼ばれる光情報を受け取るタンパク質の再合成を促すことで、視覚機能を改善します。

 

ルテイン:抗酸化作用の高いカロテノイドの一種です。目の水晶体や網膜の黄斑部にある色素で、網膜をブルーライトなどから守ってくれる働きがあります。

 

基本的に、眼精疲労に効果のある市販薬の成分は、食品にも含まれる成分なので、普段の食事から気をつける必要があります。

 

ビタミンや、アントシアニンなどのポリフェノール、ルテインなどのカロテノイドは、色の鮮やかな食品に多く含まれるので、緑黄色野菜や果物を中心に多く摂取することを心がけると良いでしょう。

 

飲み薬と目薬はどちらが良い?

 

目が疲れたときに、清涼感レベルマックスの超爽快リフレッシュ系目薬で、一時的にスッキリしたとしても、疲れは取れていません。ただの錯覚です。

全身の疲れを癒さなければ、目に感じている疲れは取れないのです。

全身の疲れをとるためには、目薬よりも飲み薬のほうがよいでしょう。

しかし、目の症状を強く感じているのであれば、目にダイレクトにビタミンを補給したほうがよいとも考えられます。

どちらが良いというよりも、飲み薬と目薬を併用するのがベストです。

 

3.困った時に眼精疲労におすすめの市販薬3選(飲み薬)

①キューピーコーワプラス

エスファイト、アリナミン、キューピーコーワ、ナボリンなど、様々メーカーからビタミン剤が出ており、どれも似たり寄ったりですが、キューピーコーワには眼精疲労向けのキューピーコーワプラスという商品があります。

この商品の特徴は、ヘプロニカートというみかんの皮に多く含まれている血行促進成分が入っていることです。血流改善作用により、眼精疲労・肩こりに効果をあらわします。

 

②ロートV5

目に良いといわれるルテインとゼアキサンチンを配合したサプリメントです。

ロートから販売されていると、なお目に良さそうイメージがわきます。

ルテインもゼアキサンチンも、網膜の黄斑部に含まれる構成物質なので、不足すれば目の不調をきたしやすい。

食事からの摂取が難しい方は、このようなサプリメントからでも、積極的に摂取したほうがよいでしょう。

 

桂枝加竜骨牡蛎湯

目の疲れ、栄養不足とは違う観点から、眼精疲労に効果のある薬を挙げると、漢方薬であればコレ。

睡眠不足が眼精疲労を引き起こす、というわけで、精神的安定をもたらす漢方薬に効果が期待できるでしょう。

 

4.こんなときは病院へ

眼精疲労で病院を受診するケースはあまり無い。

コンタクトレンズをつけている人が、定期検診で眼科を受診して、疲れ目を訴えるということはあるかもしれません。

 

眼精疲労の原因がドライアイによるものであれば、ジクアスなど、処方箋がなければ手に入らない薬もあるので、病院に行って医師に相談するのも良いでしょう。

 

5.まとめ

以上、眼精疲労について解説しました。

疲労回復は、ストレス社会に生きる我々にとって永遠のテーマです。

 

はじめに述べたように、目に感じている疲れは、スマホやパソコン、テレビといった媒体からの視覚情報が過多であるとも言えます。

目の疲れを回復して、「これで疲れは取れた」と誤解して、さらに情報を脳に入れてしまっては、眼精疲労の根本的な治療にはならないと思います。

 

たかが疲れ目、されど疲れ目。

体の不調は疲れ目から。疲労回復には睡眠が一番。

こんなページはさっさと閉じて、おやすみなさい。

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