飛蚊症の一番の原因は加齢?飛蚊症になりうる原因を解説

飛蚊症は蚊のような黒い影が視界の中に見える病気です。普段はあまり気づかなくても、ふと白い壁を見てみると黒い影が現れて気づくこともあります。ほとんどの飛蚊症は加齢に伴う場合がおおく、誰にでも生じる可能性があるもので心配する必要がありません。しかし、稀に重大な病気に繋がる飛蚊症もあります。飛蚊症の原因にはどんなものがあるのでしょうか?

今回は、飛蚊症の原因について解説していきます。
※この情報は、2018年2月時点のものです。

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1.飛蚊症はなぜ起こる?

飛蚊症は視界に蚊のような黒い点や糸くずのような影が見える病気です。ただしほとんどの場合の飛蚊症は過剰な心配をする必要はありません。なぜならば飛蚊症は加齢に伴う老化現象の一つで、多かれ少なかれ誰にでも生じる可能性があるものです。

 

しかし、一方で飛蚊症が起きている裏にそのほかの疾患があることがあります。飛蚊症を引き起こす原因となる疾患はいくつかありますが、視力の低下を引き起こし最悪の場合は失明する危険性すらあります。目はとても重要な器官で、視力が低下すると日常生活に支障が生じることがほとんどです。今回は飛蚊症がどんな要因によって生じるかを解説します。もしも気になる症状などがあるならば、一度眼科で診察を受けるようにしましょう。

 

2.飛蚊症の原因① 加齢

人間の眼球の中には硝子体というゼリー状の物質が詰まっています。無色透明で光を通す性質があります。

硝子体は99%が水分でごくわずかなコラーゲンなどの繊維成分が含まれています。若いうちはドロドロとしたゼリー状をしていますが、加齢とともにサラサラした液体に変化していきます。その際に繊維成分であるコラーゲンなどが凝集して、網膜に影が映る原因となることがあります。この影が加齢により飛蚊症の正体です。

 

加齢により硝子体の液化変性が進行すると、硝子体と網膜との間に隙間ができます。

 

このことを「後部硝子体剥離」と言います。後部硝子体にはコラーゲンなどの水以外の成分が多く含まれていることもあり、飛蚊症の症状が強く出ることもあります。後部硝子体剥離自体は老化現象の一つなので、過剰に心配をする必要はありません(ただし見えにくいなどの症状がある場合は病院で診察を受けましょう)。しかし硝子体が網膜から剥がれるときに、網膜に裂孔ができてしまうことがあります。

 

これは網膜裂孔という病気で、眼球内に出血を生じます。血液の赤血球は光を通さないため、飛蚊症の症状が強く現れる可能性があります。さらに網膜裂孔は網膜剥離に進行する恐れがあります。

 

3.飛蚊症の原因② 網膜剥離

後部硝子体剥離はおおよそ50歳を過ぎたころから増え始めます。そうなると網膜裂孔も増え、眼球内に出血が生じることもでてきます。前述したように赤血球は光を通さないため、眼球内で出血が起こると飛蚊症の症状が強く現れることがあります。

 

網膜裂孔の段階において、眼科で診察を受けると、網膜剥離に進行しないようにレーザーや熱で裂孔を凝固させる治療を施す場合があります。これは網膜裂孔が網膜剥離に進行する可能性が高い時に行われます。

 

しかし、眼科を受診せずに網膜裂孔を放置してしまうと、網膜剥離に進行してしまうことがあります。

 

網膜裂孔で空いた穴に、硝子体と分離した水分が流れ込むことで網膜が剥がれてしまいます。網膜剥離を発症した場合、飛蚊症のほか視野の欠損や視力の低下を生じます。症状は急激に現れることが多いため、昨日までよりも飛蚊症の症状が強くなったり見え方に違和感を生じたりしたら早急に眼科で診察を受けるようにすることが必要です。

 

網膜剥離は最悪の場合、失明する可能性のある病気です。早期に発見すれば視力の低下を最小限に抑えることができます。

 

4.飛蚊症の原因③ 硝子体出血

硝子体出血は眼球の硝子体の中に出血が生じて、飛蚊症の症状が現れる病気です。網膜裂孔や網膜剥離でも出血により、硝子体出血が起こることがあります。そのほか硝子体出血を引き起こす病気は様々ですが、今回は糖尿病網膜症による硝子体出血について説明したいと思います。

 

糖尿病網膜症は糖尿病の合併症の一つで、失明する可能性が高い恐ろしい病気です。

 

網膜にはたくさんの毛細血管が存在していますが、糖尿病になり血糖値が高い状態が続くと、損傷を受けて機能が低下します。毛細血管の機能が低下すると不足する酸素を補おうと、新しい血管が生まれます(血管新生)。しかし新生した血管はもろいため、硝子体内で破れ出血してしまうことがあります。

 

通常、硝子体内の出血は時間の経過とともに排出されますが、糖尿病網膜症の場合は繰り返し出血をします。最初は目のかすみなどの症状が見られますが、症状が進行していきと強い飛蚊症が現れたり、網膜剥離などを起こして失明したりする危険性もあります。

 

糖尿病は完治させることが現段階ではできない病気なので、血糖のコントロールが重要になります。糖尿病網膜症の進行を抑えるためにはきちんと血糖コントロールを医師の指導通り行うことが重要です。

 

5.まとめ

ほとんどの場合の飛蚊症は自然な老化現象であり、極端な心配をする必要はありません。

 

しかし加齢やそのほかの要因が重なり網膜剥離や硝子体出血を生じる病気が発症したときは注意が必要です。

 

網膜剥離にしろ硝子体出血にしろ早期発見・早期治療を行うことで、視力の低下を最低限に抑えることができます。見え方に異常を感じたら、早めに眼科クリニックで診察を受けるようにしてください。

 

執筆
医師:大見貴秀
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