視界にチラチラと黒い影。これって飛蚊症?飛蚊症の治療法を解説

飛蚊症はその名の通り、視界に蚊のような黒い影がチラチラと見える病気です。中高年に多く発症する、加齢性のものがほとんどでその場合は大きな心配はありません。しかし若いうちから発症していると視力の極端な低下の原因となることがあります。また網膜剥離の前兆の可能性もあります。飛蚊症の症状が出たらどのように治療をすればよいのでしょうか?
※この情報は、2018年2月時点のものです。

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1.視界に黒い影。飛蚊症の症状とは?

飛蚊症という病気をご存知でしょうか?テレビなどで特集されることも多いため、比較的多くの方が知っている目の病気だと思います。症状としてはその病名の通りに、まるで蚊が飛んでいるように黒い虫のようなものが見えることが挙げられます。暗いところなどでは分かりづらいかもしれませんが、真っ青な空や白い壁を見たときに黒い点が視界に入り違和感が生じることがあります。

 

見え方には個人差があります。やはりその病名のとおり視界に蚊が入り込むような黒い点が自分の視線に合わせて動いているように見えることが多いです。そのほか糸くずのようなものが浮かんでいるように見えることもあります。飛蚊症はほとんどの場合であまり心配のいらないものですが、中には何らかの疾患によって発生している場合もあります。

 

2.飛蚊症の原因、他の病気が原因であることも。

まずは心配のいらない飛蚊症の原因から見ていきましょう。人間の眼球には硝子体というゼリーのようなものが詰まっています。

 

硝子体はほとんど水分でできていますが、加齢により濁ってしまうことがあります。

その濁りが影になり視界に映ることで、蚊のような異物がいるように見えます。これはあくまで加齢に伴う老化現象です。飛蚊症自体は消えることはありませんが、慣れていくうちにあまり気にならなくなっていきます。

 

しかし、なんらかの病気により飛蚊症が生じることもあります。網膜に孔が開いてしまう「網膜裂孔」、網膜が剥がれ降りてしまう「網膜剥離」は飛蚊症を引き起こす病気の代表的なものです。

網膜は目が受けた光を電気信号に変えて、視神経に伝え物を見えるようにするという働きがあります。網膜裂孔は網膜剥離を引き起こす原因となり、放置してしまうと極端な視力の低下が起こる可能性があります。

 

人間は目から情報の7割から8割を得ていると言われています。日常生活に大きな支障が出てしまうため、目に違和感があるならすぐに眼科で診察を受けるようにしましょう。

 

そのほか硝子体出血も飛蚊症を引き起こす病気の一つです。硝子体は透明で光を通しますが、出血が起こるとその部分が影になり、飛蚊症の症状が生じます。糖尿病や高血圧が硝子体出血のリスクを高めます。また、網膜裂孔も硝子体出血を引き起こすことがあります。

 

3.治療が必要な飛蚊症とは?

網膜剥離や硝子体出血による飛蚊症ならばなるべく早めに眼科で診察を受けて治療を行う必要があります。それぞれ飛蚊症のほかに以下のような症状が現れたら、眼科へ必ず行くようにしましょう。

 

・網膜剥離

剥がれた網膜の細胞が硝子体の中を浮遊して飛蚊症の症状が現れます。網膜が剥がれるだけではなく硝子体出血などを引き起こすこともあります。網膜剥離を起こした場合、網膜が光を受け取る感度が悪くなるため視野の欠損が起こることがあります。飛蚊症だけではなく見える範囲が狭くなってきているような気がするならば網膜剥離を引き起こしている可能性があります。特に強度の近視の人は網膜剥離を起こしやすいため注意が必要です。頭部に衝撃を受けて眼球が打撲して起こることもあります。

 

・硝子体出血

硝子体出血はなんらかの原因で硝子体の中に血液が入り込み、それが影となり飛蚊症を生じます。硝子体内部の出血は時間が経つにつれ吸収され、違和感が少なくなっていきます。しかし網膜裂孔や網膜剥離など硝子体出血の原因となっている病気が治ったわけではありません。出血が生じると急に飛蚊症の症状が現れるようになります。「昨日までと見え方が違う・・・」「視界に黒い点が増えた」などの自覚があれば、眼科で診察を受けることをおすすめします。

 

4.飛蚊症の治療法

飛蚊症は飛蚊症自体を治療するというよりも、飛蚊症を引き起こしている病気があればそちらを治療するというイメージです。網膜剥離や硝子体出血などは放置すると視力の極端な低下につながる可能性があります。なるべく早急な治療をするように努めましょう。網膜裂孔の段階ならばレーザーによる治療で網膜剥離を予防することができます。しかし網膜剥離まで症状が進行していると手術をする必要があります。

 

熱や冷凍により裂孔を凝固させ、剥がれた網膜をくっつける手術が主流です。ただし網膜剥離の手術は視力を回復させるものではなく、視力をそれ以上低下させないために行うものです。網膜剥離は早めの治療をしないとその分、視力が低下していってしまいます。その点には注意しましょう。

 

5.まとめ

飛蚊症は視界に蚊のような黒い点(糸くずのように見えることも)が見える病気です。ほとんどの場合は加齢に伴う自然な老化現象で心配はあまりいりません。しかし網膜裂孔、網膜剥離、硝子体出血のように治療の必要がある病気により生じていることもあります。

 

特に網膜剥離は放置してしまうと極端な視力の低下が生じ、失明の可能性すらある病気です。今までと見え方が異なったら一度、眼科で診察を受けることをお勧めします。

 

執筆
医師:大見貴秀
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