【皮膚科医が解説】フルコートf(田辺製薬)など、ステロイド+抗菌剤の外用薬について。薬の特徴、使用する適応は。

フルコートfは田辺製薬より販売されており市販で購入可能な、ステロイドと抗生物質が含有された外用剤です。

一般的にステロイド外用剤は主に炎症を抑え、抗生物質の外用剤は細菌による化膿を防ぎますが、これらが混合して含有された外用剤は、どのような症状に対して使用するのが適しているのでしょうか。

フルコートfの特徴、適応例、その他の同様効果をもたらす外用剤についてご説明します。
※この情報は、2018年6月時点のものです。

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1.フルコートf外用剤とは?

1-1. フルコートf外用剤の成分と効能効果について

フルコートfの有効成分はステロイドとしてフルオシノロンアセトニド、抗生物質としてフラジオマイシン硫酸塩が配合されています。

 

外用ステロイドにはその効果の強さより5段階(weak、mild、strong、very strong、stronges)に分類され、その内、市販薬として購入できるものはweak、mild、strongに分類される強さのステロイド外用剤となります。フルコートfに含有されるステロイドは市販薬の中では最も効果の強いstrongに分類されます。

 

また、外用の抗生剤は皮膚に細菌が増殖している部位の殺菌作用、感染予防作用があります。皮膚症状のうち、かゆくて搔き壊してしまった皮膚は、傷がついたゆえに皮膚のバリア機能が破壊され、細菌が増殖しやすい状態になります。そこで含有されている抗生剤であるフラジオマイシン硫酸塩は、このような部位での細菌感染を治癒させる効果、予防する効果があります。

1-2. フルコートf外用剤の適応について

フルコートfは炎症を抑える作用のあるステロイド外用剤、細菌繁殖を防ぎ治療する抗生剤が混合された外用剤です。そのため搔き傷をはじめとする傷の加わった湿疹病変や、浸出液の多い虫刺されなどに良い適応といえます。

 

また外用の基材が軟膏剤、軟膏剤は刺激が少なく、皮膚を保護する作用や水分の蒸発を防ぐ保湿作用もあるので、ジュクジュクした患部にもカサカサした患部にも適しています。

 

その他添付文書上の適応は下記の通りです。

 

効能

  • 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん
  • 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)

※ウイルスや真菌による感染部位には使用できません

 

1-3. フルコートf外用剤の使用量の目安

フルコートf外用剤の適した使用量についてです。これは一般的にステロイド外用剤に言われる使用量の指標ですが、人差し指の指先から第一関節までの量をチューブで出した量が、その掌二枚分に相当する使用量となります。スポット的に塗る場合には表面が薄くきらっとする程度が適しています。

 

2.フルコートf外用剤の注意すべき点

フルコートfの注意すべき点としては、ステロイド外用剤の副作用、抗生剤外用剤の副作用についてです。

 

ステロイド外用剤の副作用としては、症状が改善しても漫然と塗り続けることで皮膚が薄くなる、皮膚表面のごく浅い部分での毛細血管が拡張する、カビが付きやすくなる、ニキビができやすくなる、多毛になるなどがあります。

 

また、抗生剤外用剤の副作用としては長期間にわたって使用し続けることによって細菌に対する耐性がつき、次回から効果が出にくくなるなどがあります。

症状が改善するまで用法を守って使用することは治療する中で最も大事なことであり、途中で使用を中止することで症状が再発を繰り返すことがあります。しかし、症状が改善すれば使用を中止してください。

 

また塗る際の注意としては軽く伸ばしてキラッとする程度に薬を載せる程度が推奨されます。刷り込んで塗ると皮膚に刺激を与え掻痒を一層強く引き起こすこともあります。

また薬剤効果は1時間ほどで皮膚に吸収されます。そのためそれ以降は外用した部位が洗うなどにより流れてしまっても効果は発揮されていると考えることができます。

 

3.フルコートf外用剤の成分と同じ他の市販薬はある?

フルコートfと同様にステロイド外用剤と抗生剤外用剤が配合された外用剤は下記の通りです。

 

3-1. ベトネベートN軟膏AS:

ステロイドの成分はベタメタゾン吉草酸エステル、抗生物質の成分ははフラジオマイシンです。これは医療機関より処方される薬剤のリンデロンVGと同様の薬で、ステロイドのランクが上から三つ目にあたるstrongに分類されます。

薬剤師執筆

窓口移行済:ベトネベート軟膏の効果と副作用、市販薬について解説

薬剤師:渡邉 孝正
2018.06.18
くすり

 

3-2. テラ・コートリル:

ステロイドの成分はヒドロコルチゾン、抗生物質の成分はオキシテトラサイクリン塩酸塩です。これはステロイドのランクは上から4つ目のmediumに分類されます。

薬剤師執筆

窓口移行済:「ニキビに効く?」と話題のテラコートリル軟膏の正しい使い方

薬剤師:まりもぐみ
2018.04.17
くすり

 

4.まとめ

皮膚炎や湿疹などの皮膚症状は赤み、かゆみ、はれなどがあります。またこれらの症状が出現する原因として個人の肌質、環境因子などによります。症状が出現する原因が見当のつかない場合でも日常生活に何らかの原因のヒントが隠れている気がします。

 

一方で、症状として強いかゆみがあり、時に掻いてしまうことがあります。こうなると治療期間が長引くだけでなく、治ってからも傷痕が残ることがあります。また掻いた細かな傷が入り口となり細菌が繁殖して化膿しやすい状況になります。皮膚症状に気が付いたら速やかに効果のある外用剤を使用の上で、改善に乏しければ皮膚科医を受診してください。

執筆
医師:ミーマンバナナ
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