胃腸炎のとき、食事はどうすれば良い?管理栄養士が解説

胃腸の調子が悪いときや、胃腸炎に罹ってしまったとき。胃腸を休めるために食事は控えた方が良いのか、それとも何か食べた方が治りが早いのか、悩む方もいらっしゃるかと思います。

今回は、そんなときに気をつけるべき食事のポイントについて大人と子どもに分けて解説し、おすすめのレシピをご紹介します。
※この情報は、2018年4月時点のものです。

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1.胃腸炎の原因と種類

胃腸炎と呼ばれる病気は多岐に渡り、大きく分類すると①ウイルスや菌などの感染による胃腸炎②薬物の副作用など化学物質による胃腸炎

このうち最も多いのは①の感染性胃腸炎で、その原因として下記が挙げられます。

 

 

1) ウイルス:ノロウイルス、ロタウイルス、エンテロウイルスなど

2) 細菌:黄色ブドウ球菌、サルモネラ、病原性大腸菌、カンピロバクターなど

3) その他:寄生虫など

 

1) と2) は原因となる微生物によって潜伏期間が異なりますが、主な症状は下痢と嘔吐で、人によっては下痢のみ、嘔吐のみの場合もあります。また、発熱や倦怠感を伴う場合もあります。

病院を受診し医師の指示に従うことが第一ですが、発症から回復期までどのような食事を摂れば良いのか、次の章で詳しく説明していきます。

 

2.胃腸の調子が悪いとき・胃腸炎になってしまったとき、食事は摂ってよい?

2-1. 脱水を避けるため、まずは水分補給!

症状がひどく食べ物を受け付けないときにも、脱水症状を避けるために水分補給を行いましょう。一度に大量に飲ませるのではなく、小まめに補給するようにします。ただし、飲んでもすぐに吐いてしまうときは飲ませない方が良い場合もありますので、医師の指示に従ってください。

 

下痢・嘔吐や高熱による大量の発汗があると、水分と共にナトリウムやカリウムなどの電解質も失っている為、水だけではなく電解質も補給する必要があります。

 

水分補給には、電解質と糖質がバランスよく配合され体に吸収されやすくなっているOS-1(大塚製薬)などの経口補水液がお勧めです。薬局やドラッグストアでも購入することができます。

 

補給する量の目安としてOS-1のウェブサイトには下記のように記載がありますが、摂取の可否や量の調節は医師の指示を仰ぎましょう。

摂取上の注意:

下記の1日当たり目安量を参考に、脱水状態に合わせて適宜増減してお飲み下さい。

 

学童~成人(高齢者を含む):500~1000ml(g)/日

幼児:300~600ml(g) /日

乳児:体重1kg当たり30~50ml(g)/日

※ gは、オーエスワンゼリーのみに適用する。

・医師から脱水状態時の食事療法として指示された場合に限りお飲み下さい。

・医師、薬剤師、看護師、管理栄養士の指導に従ってお飲み下さい。

・食事療法の素材として適するものであって、多く飲用することによって原疾患が治癒するものではありません。

 

 

2-2. 大人の胃腸炎、食事のポイント

水分補給が問題なくできるようになれば、消化の良いものから少しずつ食事を摂るようにしましょう。

 

食事療法のポイントは5つです。

 

①消化の良い食品や調理方法を選びましょう

②胃酸の分泌を高める食品は控えましょう

・香辛料の多いもの(こしょう、唐辛子など)

・甘みの強いもの(煮豆、まんじゅうなど)

・食塩の多いもの(漬物、塩辛など)

・酸味の強いもの(酢の物、かんきつ類など)

・嗜好飲料(アルコール飲料、炭酸飲料、コーヒー、紅茶、濃い緑茶など)

 

③食事はゆっくりよく噛んで食べましょう

④冷たいものは一気に飲まないようにしましょう

⑤食後は休息をとりましょう

 

使用する食品・料理は下記を参考にしてくださいね。

東京都病院経営本部 webサイトより(http://www.byouin.metro.tokyo.jp/eiyou/kaiyou.html)

 

2-3. 子どもの胃腸炎、食事のポイント

乳児の場合は、嘔吐が落ち着き次第できるだけ早期に母乳やミルクを開始した方が回復が早いと言われています。ただし下痢や嘔吐の症状がひどくぐったりしているなど、脱水治療が必要な場合もありますので医師の指示に従ってください。

 

離乳期の幼児も、嘔吐が落ち着き次第、重湯や野菜スープ、経口補水液から始めて徐々にお粥やりんごのすりおろし、野菜の煮潰しなどを与えるようにします。

大人と同じ食事をしている小児は、前項の大人の食事と同様に消化の良いものから少しずつ与えます。

 

3.おすすめレシピ

うどんと野菜は軟らかく煮ることで消化がよくなります。回復期は薄味にしましょう。

たまごあんかけうどん

材料(2人分

 

うどん 2玉

卵 1個

大根 2cmほど

にんじん 1/3本ほど

A 出し汁 3カップ

A 醤油 大さじ2

A みりん 大さじ1

B 片栗粉 大さじ2

B 水 大さじ6

 

<作り方>

1.大根とにんじんはいちょう切りにし、卵は溶きほぐす。うどんは軟らかく茹でておく。

2.鍋にAを沸かし、味をみて薄ければ塩少々を加え、1の大根とにんじんを煮る。

3.野菜が軟らかくなったらBの水溶き片栗粉を少しずつ加え、とろみをつける。

4.3に溶き卵をまわし入れ、火が通ったらうどんを入れた器に注ぐ。

 

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。胃腸炎に罹ってしまったときは、まずは水分補給。その後は消化の良い食事を少しずつ摂るようにしてくださいね。激しい下痢や嘔吐の症状がある場合は脱水症状に陥る危険性もありますので、受診し医師の指示を仰ぎましょう。

 
執筆
管理栄養士:塚原 絵理
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