【医師が解説】30歳以上の男性は要注意!痛風の初期症状をチェックしよう

痛風とは血液中の尿酸が結晶化して、関節などに蓄積していってしまう病気です。

結晶化した尿酸は関節に炎症を引き起こし、その際にとても強い痛みを生じさせます。痛風のもともとの語源である「風が吹くだけでも痛い」の通りに、日常生活に支障が出るほどの痛みとなります。

痛風の恐ろしいところは自分ではなかなか気付きにくい、という点です。自覚症状はほとんどなく、実際に痛風が発症してから初めて気づくケースが多いことが特徴です。

今回は、痛風の初期症状をわかりやすく解説する他、なりやすい人のチェックリストや、注意すべき食べ物、何科を受診すべきか、などについてもお伝えします。
※この情報は、2017年4月時点のものです。

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1.痛風の初期症状は?

痛風の初期症状として最も多いものが「関節部の非常に強い痛み」です。

痛風は血中の尿酸値が高まることで関節部に尿酸の結晶が蓄積することで発症します。特に血液中の水分量が少なくなり、尿酸の結晶が蓄積しやすい就寝中に痛風の発作が生じることが多いです。

よく現れる部位としては足の親指が挙げられます。また患部に炎症が発生するため、赤くなることや発熱も初期症状としてよく見られます。痛みのピークは発症してから24時間程度で、たいていは一週間程度で徐々に痛みが治まってきます。しかしその後血液の尿酸値を改善させないと半年から一年後程度で再発するようになります

痛風の痛みは発作的に現れるため、「痛風発作」と呼ばれます。

痛風発作は今まで経験したことがないくらいの激痛が生じるため、パニックになりがちです。応急処置としてはまず、氷や保冷剤などで患部を冷やし安静にします。前述した通りに、痛風の痛みのピークは24時間程度です。徐々に痛みが弱まって、動けるようになったら医療機関で診察を受けるようにします。

痛風はいきなり痛風になるわけではなく、高尿酸血症の状態が続くことで発症します

血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えた場合、高尿酸血症と診断され関節部に結晶化した尿酸が付着しやすくなります。この状態のときに自覚症状はないことが多いですが、敏感な人はしびれを感じることもあります。

 

痛風になりやすい人チェックリスト

痛風は血中の尿酸値が大きく関わる病気です。そのため尿酸値が高くなりやすい生活や食生活を送っていると痛風になりやすくなります

以下のチェックリストに当てはまるものが多い場合は痛風になりやすいと言えるでしょう。

・男性である
・30歳以上である
・肥満体系である
・水分をあまり摂らない
・尿酸値が高い(7.0mg/dL以上)
・レバーや魚卵などの食品が好きである
・運動をあまりしない
・高血圧、高血糖、中性脂肪値のうちどれか一つでも高い
・ストレスや疲労が多い
・アルコールをよく飲む

特に上から5つの項目に当てはまる場合は痛風になる可能性が大きく高まります。

 

痛風の患者のほとんどは30歳以上の男性です。女性は女性ホルモンの働きにより、尿酸の排出が促されると考えられていますが、男性はその作用が弱いためと考えられています。また男性は比較的女性より、カロリーを摂取する傾向にあり太りやすいことも要因の一つでしょう。

 

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2.痛風かな、と思ったら何科で見てもらえばいいの?

痛風は下半身の関節、特に足の親指の付け根によく現れます

 

タイミングとしては就寝後から明け方にかけて発症することが多く、強い痛みが生じることが特徴です。さらに患部が炎症により赤く腫れていたらその可能性が高まるでしょう。就寝後から明け方に多く発症しますが、その時間帯は病院の診療時間外であることが多いでしょう。まずは患部を冷やして痛みを和らげつつ、病院が開くのを待ちましょう。

 

痛風の疑いが強ければまず「内科」のある病院で診察を受けるようにしましょう。その際に気を付けたいことは、最初から総合病院や大学病院に行くことはお勧めできないということです。総合病院や大学病院は様々な診療科があり、中には「痛風外来」などがある病院もあります。しかし総合病院や大学病院は診療所からの「紹介状」がないと初診料が多く必要になったり、診察を受けるまでに非常に長い時間が必要になったりすることがあります。

 

もし普段から体調が悪い時に診察を受ける「かかりつけ医」がいるならば、まずその診療所に行くようにしましょう。薬物治療で痛風の痛みを緩和しつつ、尿酸値の排出を促す薬の服用によって再発を防ぐ治療が行われます。痛風と確定診断されない場合は、最初に血液検査を行うこともあります。

3.痛風になりやすい食べ物は?

痛風の原因となる尿酸は食品中に含まれている「プリン体」という物質が体内で代謝される際に発生します。プリン体が多い食品をよく食べる生活を送っていると体内の尿酸値も増え、結果的に痛風になりやすくなります。プリン体が多い痛風になりやすい食品には以下のようなものがあります。

 

・レバー類(鳥、豚、牛):約200mg-300mg/100g
・あんこうの肝:約400mg/100g
・白子:約300mg/100g
・魚介類の干物:約200-300mg/100g
・オキアミ:約200mg/100g
・大正エビ:約270mg/100g
・カニみそ:約150mg/100g
・干しシイタケ:約380mg/100g
・スルメイカ:約
190mg/100g  など

参考)食品・飲料中のプリン体含有量

 

プリン体は細胞に含まれている成分のため、動物性食品に多く含まれています。特にレバーや白子、魚の干物などには大量に含まれているため、食べすぎには注意しましょう。あくまで目安ではありますが、プリン体の1日の摂取制限量は400mgとなっています。あんこうの肝などはちょっと食べすぎただけで、すぐにこの数値を超えてしまうため特に注意が必要です。

 

プリン体はいわゆる酒のつまみとなるものに多く含まれています。ビールや日本酒、ワインなどの醸造酒にはプリン体が含まれているうえ、つまみとしてプリン体の多い食品を食べてしまうと、さらに痛風のリスクを上げてしまうことになります。お酒をよく飲む人はプリン体の少ない食品をつまみとするようにしましょう。

 

またそこまで過剰にプリン体が多いわけではありませんが、肉類も比較的多くのプリン体を含んでいます。日常生活の中でよく食べるであろう豚ロースはおよそ100mg/100g、鳥のもも肉はおよそ120mg/100gのプリン体が含まれているため、日常的に肉類をよく食べる人も注意が必要です。

4.痛風を放置するとこんな影響が・・・

痛風は尿酸値を改善しない限り、治らない病気です。一度痛風発作が起きて、しばらくすると痛みが弱まっていきます。しかしそのあとに尿酸値を改善させないと、半年から一年後に再び痛風発作が起きます。痛風発作は繰り返せば繰り返すほど、再発するまでの時間が少なくなっていくため痛風の症状が悪化していきます。

 

また尿酸値が高い状態が続くと、痛風が「痛風結節」となります。痛風は尿酸の結晶が関節に付着することで発生しますが、痛風結節は関節ではなく皮膚の下に尿酸の結晶が付着することで発生します。痛風結節は痛風のように強い痛みは発生しません。しかし尿酸の結晶が徐々に大きくなることでコブのようなものが生じるようになります。このコブが大きくなることによって関節が変形し、日常生活の動作に支障がでることもあります

 

また尿酸の結晶が腎臓や尿路に蓄積していくことで慢性腎臓病や尿路結石を引き起こすこともあります。特に尿路結石は痛風ではない人に比べて20倍も発症しやすいと考えられています。

5.まとめ

痛風は血液中の尿酸値が高い状態が続き、関節に尿酸の結晶が蓄積してしまうことで発生します。関節部、特に足の親指の付け根によく見られ、人生で今までに経験したことがないくらいの強い痛みが特徴です。

 

尿酸値はレバー類やあんこうの肝、魚の干物などプリン体の高い食事をとり続けると高まっていきます。また運動をしなかったり肥満・高血圧・高血糖・高中性脂肪であったりする場合も高くなります。

 

尿酸値は生活習慣によって上がってしまうため、健康的な生活を心がけることが重要です。

 

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執筆
医師:大見貴秀
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