【医師が解説】花粉で肌が荒れる?!花粉症皮膚炎の特徴・治療方法と対策

2月から4月は、スギ花粉が飛び、「花粉症」に悩む方が増える季節です。くしゃみや鼻水、目のかゆみに加え、実は、肌が荒れることも花粉症の症状です。花粉による肌荒れをご存知でない方もいらっしゃるでしょう。


鼻や目の花粉症症状が強い女性ほど、皮膚のかゆみが強いという報告もあります。
今回は、「花粉による肌荒れ」である「花粉症皮膚炎」について、特徴や症状、治療、対処法などについて詳しく説明していきます。
※この情報は、2018年3月時点のものです。

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1.『花粉症皮膚炎』って!?

1-1. 「花粉症」と「皮膚」の関係?

花粉症というとくしゃみや鼻水、目のかゆみの症状といったイメージが強いかと思います。実は、肌が荒れることも花粉症の症状のひとつです。


それではなぜ、花粉症が皮膚に炎症「花粉症皮膚炎」を起こすのでしょうか?鼻水・鼻づまりやくしゃみと同じように「花粉」という外敵に対する、体の防御機能(抗原抗体反応)であることは、動物実験などで解明されています。

 

1-2. 「花粉症皮膚炎」はスギだけが原因?

「花粉症」の原因植物として、「スギ」が非常に有名で、スギ花粉が飛ぶ2~4月に症状を訴える方が多く春のイメージが強いかもしれません。

 

「花粉症皮膚炎」はスギだけでなく、シラカバ、牧草、ブタクサなどが原因となることも報告されています。スギ花粉やブタクサ花粉は、秋や11~12月頃に多く飛ぶこともあり、春だけ注意すれば良いわけではありません。

 

1-3. 女性に多い「花粉症皮膚炎」

花粉症は、男性にも女性にも起こる病気です。女性は、男性より「皮膚のかゆみ」を感じやすいこと、鼻や目の花粉症症状が強い女性ほど「皮膚のかゆみ」も強いと報告されています。

 

男女に違いが生じる理由ははっきりしません。私は、「化粧成分」に花粉やほこりなどが長時間付着し続けることも関係しているのではないかと、推測しています。

 

2.「花粉症皮膚炎」の症状と特徴

「花粉症皮膚炎」は、目の周り(眼瞼)や顔など露出が多い場所、首など洋服やアクセサリーが擦れやすい部分に発生しやすいです。

 

蕁麻疹に似て、周りの皮膚との境界がはっきりした「赤み」や「かゆみ」症状で、「水ぶくれ」などは作らないという特徴があります。

3.「花粉症皮膚炎」と他の皮膚炎の違い?

「花粉症皮膚炎」は、花粉が飛ぶ時期に発生し、飛ばない時期には発生しないという大きな特徴があります。

ただし、「アトピー性皮膚炎」の約30%の方では、花粉症の時期に症状が悪化しやすい傾向があるとされおり、注意が必要です。

 

「化粧品」や「毛染め」などによる「接触性皮膚炎」は、花粉の時期に必ずしも発症するわけではないこと、使用を中止すると症状が軽快することもある点が「花粉症皮膚炎」と異なります。

 花粉症の原因物質となる植物は、日本では60種類程度もあるので、油断は出来ません。
事前に原因物質を特定するために、医療機関で「パッチテスト」などの検査を受けることも良いでしょう。

 

4.「花粉症皮膚炎」の治療方法

「花粉症皮膚炎」は、「第2世代抗ヒスタミン薬」など飲み薬を内服し、「花粉症」そのものに対しての治療が必要になります。目の周りなどで炎症が強い場合には、medium程度までの「ステロイド外用薬」や「タクロリムス外用薬(アトピー性皮膚炎の治療で使われる)」を用い、炎症を抑えます。炎症が収まった後は、「白色ワセリン」など非ステロイド外用薬に変更します。


治療に関しては自己判断ではなく、医療機関で医師の診察を受けること、薬局で薬剤師に相談することをお勧めします。

5.「花粉症皮膚炎」を悪化させないための対策

眼鏡やマスク、マフラー(スカーフ)などで花粉ができるだけ皮膚に接触しないようにすること、外出後はシャワーなどで目の周りや顔、首など花粉が付きやすい部位を洗いましょう。

女性の場合は、帰宅後は早めに「化粧を落とす」ことも重要です。洗顔をする際に、ゴシゴシ擦ると、かえって皮膚に刺激を与えてしまうため、優しく洗いましょう。


さらに肌に直接触れる、シーツや下着、洋服は屋外ではなく、室内で干すこと、「布団乾燥機」や「空気清浄機」を活用することも良いでしょう。

 

6.おわりに

今回は、花粉症と皮膚との関係、「花粉症皮膚炎」の症状や特徴、対策についてご説明させて頂きました。花粉症というとくしゃみや鼻水、目のかゆみの症状といったイメージが強いですが、実は、肌が荒れることも花粉症の症状のひとつです。

 

アトピー性皮膚炎の方は、花粉症の時期に症状が悪化しやすい傾向があるとされているため、注意が必要です。


また、スギだけでなく、様々な植物が原因となることもあります。眼鏡やマスク、マフラーなど花粉ができるだけ皮膚に接触しないような工夫をし、外出するようにしましょう。
症状が気になる方は、医療機関や薬局で相談してみると良いでしょう。

執筆
医師:倉田大輔
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