【花粉症対策】目のかゆみに効果が期待できる目薬「病院の薬と市販薬」

竹中 孝行
コトブキ調剤薬局 横須賀店

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花粉症は、スギ花粉などが原因となって発症するアレルギー疾患のひとつです。花粉症の時期になると、鼻水、目のかゆみなどの症状に悩まされる方も多くいらっしゃいます。花粉症の症状を和らげるためのお薬としては、飲み薬、目薬、又、点鼻薬など様々な種類のものがあります。

今回は、その中でも、「目薬」に焦点を当て、病院で処方されることがある代表的なお薬を解説していきます。また、市販の目薬においても、処方薬と同じ成分を含むものもあります。市販で購入できる目薬についてもあわせてご紹介します。

 ※この情報は、2018年3 月時点のものです。

 

1.花粉症に用いる目薬、処方薬と市販薬

花粉症のときに用いられる目薬には、病院で処方されるもの(処方薬)市販で購入できるもの(市販薬)があります。

病院で処方される目薬では、主に、「抗ヒスタミン成分」、「ケミカルメディエーター遊離抑制成分」、「ステロイド成分」を含むものがあります。目のかゆみの症状がみられる場合に、症状に合わせた目薬が処方されることが多いでしょう。

 

一方、市販で購入できる目薬においては、「抗ヒスタミン成分」、「ケミカルメディエーター遊離抑制成分」となっており、処方薬と比較すると、安全面から成分の種類や量が限られています。症状が軽度であれば、市販で購入できる目薬でも対応できますが、症状がひどい場合や、花粉症なのか他の原因による症状なのかはっきりしない場合などは、病院を受診し、症状に適したお薬を処方してもらうようにしましょう。

 

2.処方薬:代表的な目薬

処方薬において花粉症の治療に用いられる点鼻薬としては、主に「抗ヒスタミン成分」、「ケミカルメディエーター遊離抑制成分」、「ステロイド成分」を含むものがあります。その他にもありますが、ここでは説明は省略させていただきます。

 

2-1. 抗ヒスタミン成分

抗ヒスタミン成分は、アレルギー反応を引き起こす体内物質であるヒスタミンの作用を抑えることで、アレルギー症状を改善します。ある程度即効性があり、花粉症の目のかゆみ症状に最もよく使用されています。

 

<代表的な目薬>

・ザジテン点眼液(成分:ケトチフェンフマル酸塩)

・パタノール点眼液(成分:オロパタジン塩酸塩)

・アレジオン点眼液(成分:エピナスチン塩酸塩)

・リボスチン点眼液(成分:レボカバスチン塩酸塩)  など

 

2-2. ケミカルメディエーター遊離抑制成分

アレルギー反応を引き起こす物質(ケミカルメディエーター)の放出を抑制することで、アレルギー症状を改善します。即効性はあまり期待できないため、症状が出てからというよりも予防的に用いることが多い印象です。

 

<代表的な目薬>

・インタール点眼液(成分:クロモグリク酸ナトリウム)

・アレギサール点眼液(成分:ペミロラストカリウム)

・リザベン点眼液(成分:トラニラスト)

 

2-3. ステロイド成分

ステロイドホルモンは、もともと体内において様々な働きを持ち、治療に応用されたものがお薬となり、抗炎症作用が期待できます。特に目のかゆみの症状など炎症がひどい場合に、ステロイド成分を含む目薬が用いられます。市販では目薬としては販売されていません。

 

<代表的な目薬>

・フルメトロン点眼液(成分:フルオロメトロン)

・リンデロン点眼液(成分:ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム)

 

3.市販薬:タイプ別目薬を解説

続いて、市販で購入できる目薬についてご紹介します。

こちらにご紹介する市販薬が全ての目薬ではありませんので、詳しくは店頭の薬剤師や登録販売者に必ずご相談下さい。

 

3-1. 目のかゆみがある方向け:処方薬と同成分の抗ヒスタミン剤

市販で購入できる抗ヒスタミン剤の成分としては、処方薬であるザジテン点眼液と同じ成分である「ケトチフェンフマル酸塩」や「クロルフェニラミンマレイン酸塩」があります。

 

現状では、処方薬と比較すると成分が限られていますが、今後、スイッチOTC(医療用医薬品の成分が、市販薬として販売されることが認められたもの)が増えていくことが予想されるため、より充実してくることでしょう。

 

花粉症をはじめ、ハウスダストなどによる目のかゆみに対して効果が期待できます。どちらかというと、即効性がある程度期待できるため、現状目のかゆみで困っている方に向いています。

 

<市販薬例>

・ザジテンAL点眼液【第2類医薬品】 / ノバルティスファーマ

・アイリスAGガード【第2類医薬品】 / 大正製薬

 

3-2. 軽度、予防的に用いたい方向け:ケミカルメディエーター遊離抑制成分

市販で購入できるケミカルメディエーター遊離抑制成分としては、処方薬であるインタール点眼液と同じ成分である「クロモグリク酸ナトリウム」やリザベン点眼液と同じ成分である「トラニラスト」、アレギサール点眼液と同じ成分である「ペミロラストカリウム」があります。

 

こちらは、処方薬と変わらないような成分の目薬が充実しています。

ケミカルメディエーター遊離抑制成分のみだけではなく、抗ヒスタミン剤も一緒に含まれている目薬などもあります。

 

<市販薬例>

(トラニラスト)

・ロートアルガードプレテクト【第2類医薬品】 / ロート製薬

 

(ペミロラストカリウム)

・ノアールPガード点眼液【第2類医薬品】 / 佐藤製薬

 

(クロモグリク酸ナトリウム)

・アスガン点眼薬AG【第2類医薬品】 / 日邦薬品工業 ※抗ヒスタミン成分配合

AGアレルカットS【第2類医薬品】 / 第一三共ヘルスケア ※抗ヒスタミン成分配合

・ロートアルガードクリアブロックZ【第2類医薬品】 / ロート製薬 ※抗ヒスタミン成分配合

 

症状がひどい、市販の目薬を使用しても症状が変わらないような場合には、花粉症以外の原因も考えられます。そのような場合には、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

 4.目薬を使用する上での注意点

4-1. コンタクトをつけている場合

基本的に、コンタクト(ハード・ソフト)OKの表示がパッケージや記載の中にない場合には、コンタクトをはずして点眼するようにしましょう。

目薬に含まれる防腐剤などの成分がレンズに吸着し、濃度が高まり、角膜との接触時間が長くなることで、角膜障害の原因となることがあります。また、レンズ自体が変性し、レンズの寿命を短くしてしまう可能性があります。

コンタクトレンズを外して点眼をした場合は、すぐに装着せずに、お薬が吸収される時間を考慮し、5分〜15分、可能であれば15分間隔をあけてから、コンタクトレンズを装着するようにしましょう。購入時に薬剤師から指示があった場合には、その指示に従ってください。

 

4-2. 目薬の使用期限

未開封で保管状態がよければ、通常、市販薬であれば、パッケージ等に記載されている使用期限を目安にしていただいて問題ありません。処方薬の場合も、最近では、目薬自体に期限が記載されています。

しかし、目薬を開封後は、1ヶ月を目安に使い切りましょう。それは衛生上、清潔さを保つことが難しいためです。

目薬は、雑菌が混入しやすく、微生物が増殖する恐れがあります。投与した場合、充血や感染症を引き起す恐れもあるため、注意しましょう。

 

 

4-3. 目薬の保管方法

どの目薬でも、冷蔵庫に保管される方がいらっしゃいますが、実は、花粉症の目薬をはじめ、ほとんどの目薬の場合は、室温で保存しても問題ありません。

目薬の保存温度は、開発の際に、成分の安定性を調べる試験をしており、その結果に基づいて決まっています。

ただし、室温とは、通常1℃〜30℃を示し、夏の暑い時期や、炎天下の車内、直射日光など気温が上がるところ、また、凍結の恐れがある気温が下がる場所にも注意しましょう。

 

目薬の中には、「冷所保存」の指示があるものもありますので、その場合は、冷蔵庫など15℃以下で保管する必要があります。

 

5.おわりに

今回は、花粉症に用いられる目薬に焦点を当て、病院で処方されることがある代表的な目薬や市販の目薬について解説しました。

 

花粉症の症状のひとつである、目のかゆみは、軽度であればまだ我慢できますが、ひどいと生活にも支障が出て、とてもつらいものです。

症状が軽度の場合には、市販薬で対応することもできますが、症状がひどい場合や市販の目薬を使用しても変わらないような場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。目に傷がつき炎症を起こしている場合もありますし、花粉症以外の原因が見つかることもあります。

 

今回の記事が、花粉症でお悩みの方の参考になりますと幸いです。

 

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