片頭痛の薬を薬剤師が紹介!服薬タイミングを掴んで憂鬱とはサヨナラ

もうひと踏ん張り頑張らなければならない大事な会議、楽しみにしていたショッピング、友達とのドライブなど「来てほしくない~!」という時に限って襲ってくる片頭痛。本当に憂鬱になりますよね。

片頭痛を上手にコントロールできるようになったら、きっと毎日がもっと充実したものになるに違いありません!

今回は、片頭痛の見極め方から、薬を飲むベストタイミングまで詳しく解説します。片頭痛に悩まされている方は必見です。
※この情報は、2017年4月時点のものです。

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1.あなたの頭痛は本当に「片頭痛」ですか?

頭痛の治療を始める前に、ちょっとだけ待って!!あなたのその頭痛は本当に「片頭痛」ですか?

 

「頭の片側だけが痛いから片頭痛」「突然襲ってくるから片頭痛」なんて、自己判断で片頭痛だと思いこんでいると、薬が効かないばかりか、時として大事な病気を見落としてしまうことになってしまうかもしれません。まずは、その頭痛が「本当に“片頭痛”かどうか」をチェックしてみましょう!

 

1-1. 別の病気による頭痛

頭痛の中には、脳の病気や神経の病気が原因で起こっている場合があります。

 

そうした他の病気が原因の頭痛は、その原因になっている病気を治療しなければ頭痛は治りません。それどころか、くも膜下出血や脳出血など生命の危険を伴う頭痛である可能性があります。

重大な頭痛を疑うポイントとして、

 

  • ある日突然の頭痛

  • 経験したことのない頭痛、いつもと様子の違う頭痛

  • だんだんとひどくなる頭痛

  • 麻痺や、視力の異常を伴う頭痛

  • もうろうとしたり、痙攣を伴う頭痛

などがあります。

こうした頭痛の場合には、自分で頭痛をコントロールしようとせずに、すぐに医療機関を受診するようにしてくださいね。

医師執筆

あなたの頭痛はどのタイプ?頭痛の種類とその原因・症状を解説

医師:子煩悩神経内科医
2017.11.13
病気

 

1-2. 薬物乱用頭痛

頭痛が頻繁に起きている間、ずっと頭痛薬(医師から処方された頭痛薬も含む)を飲み続けていることで、かえって頭痛が起こりやすくなることがあります。

 

  • 1ヶ月に10日以上頭痛薬を飲むことがある

  • 頭痛薬を飲み始めるようになった前よりも頭痛が悪化した

このような症状に当てはまる場合には、早めに専門医を受診してください。

 

薬剤師竹中さん
医師監修

頭痛薬は常飲しても大丈夫?副作用・正しい飲み方を薬剤師が解説

医師:大見貴秀
2017.03.24
くすり

 

 

2.こんな頭痛が「片頭痛」

それでは、どんな頭痛が「片頭痛」なのでしょうか?片頭痛に特徴的な症状をご紹介します。

 

  • ズキン、ズキンと脈に合わせて痛みが出る

  • 頭の片側が痛むことが多いが、両側が痛む場合もある

  • 4時間~72時間(約3日間)くらい痛みが持続する

  • 発作は月に1~2回起こる場合が多い

  • 吐き気・嘔吐を伴う

  • 光や音に敏感になる

  • 頭痛が起きる5~30分前から、目の前のチカチカ(閃輝暗点・せんきあんてん)や視覚障害などの前兆・予兆が起こることがある(起こらない場合もあります)

 

これらの症状のいくつかに当てはまる頭痛は片頭痛である可能性が高いと考えられます。

 

ただし、片頭痛であっても、すべての症状が当てはまるとは限りませんし、逆に、いくつかの症状が一致していたとしても、片頭痛ではない場合がありますので、気になる場合には早めに専門医を受診してください。

 

3.片頭痛の薬、市販薬ならこれ!

薬局で処方箋なしで買うことができる頭痛薬は、主に「解熱鎮痛剤」になります。

 

アセトアミノフェン製品以外は胃に負担がかかるため、空腹時を避けて服用するようにしてください。また、第1類医薬品(ロキソプロフェン製品)は薬剤師からしか購入できませんので、ドラッグストアなどで購入する場合には薬剤師の勤務時間に注意してください。市販薬をそろえている調剤薬局では、営業時間内なら購入できます。

 

なお、市販の頭痛薬には、主成分のみの単一成分製品と、いくつかの有効成分が配合された配合剤製品とがあります。配合剤製品には、血管を収縮させ頭痛を軽減するカフェイン(無水カフェイン、カフェイン水和物)が含まれている場合がほとんどです。カフェインは即効性がありますが、依存性が高いため、前述の薬物乱用頭痛を招くおそれがあり、注意が必要です。

 

また、同じ製品シリーズでも成分がまったく違うもの(例:バファリンA=アセチルサリチル酸、バファリンEX=ロキソプロフェンなど)がありますので、購入の際には商品名や成分をしっかり確認してくださいね。

 

アセトアミノフェン製品

◆単剤

 ・タイレノールA(武田薬品工業)

◆配合剤

 ・新セデス(シオノギヘルスケア)

 ・セデス・ハイ(シオノギヘルスケア)

 ・バファリン・プラス(ライオン) など

 

◆特徴

アセトアミノフェンの特徴として、胃への負担が少なく「空腹時」にも飲めることがあげられます。食後に飲む必要がない分、外出先などで服用する際も便利です。

 

アセチルサリチル酸(アスピリン)製品

◆単剤

 ・バファリンA(ライオン)

 ・バイエルアスピリン(佐藤製薬)

◆配合剤

 ・バファリン・プラス(ライオン)

 ・イブA(エスエス製薬)

◆特徴

アセチルサリチル酸(アスピリン)は、頭痛全般に古くから使われているお薬です。バファリンAには、アスピリンの吸収を助け、胃粘膜を保護する「ダイバッファーHT」が配合されています。

 

イブプロフェン製品

◆単剤

 ・リングルアイビー(佐藤製薬)

◆配合剤

 ・イブクイック(エスエス製薬)

◆特徴

イブプロフェンは、医療用「ブルフェン」として頭痛だけでなく、生理痛や風邪の際の解熱など幅広く使われているお薬です。

 

ロキソプロフェン製品(第1類医薬品)

 ・ロキソニンS(第一三共ヘルスケア)

 ・バファリンEX(ライオン)

 ・エキセドリンLOX(ライオン)

◆特徴

医療用の「ロキソニン」と同成分・同用量の医薬品です。頭痛薬の中でも比較的胃に負担がかかりにくく、また、効き目も早いと言われています。

 

4.頭痛の薬、処方薬ならこれ!

医師に処方してもらえる片頭痛治療薬としては、アセトアミノフェン、消炎鎮痛剤、トリプタン、吐き気止めなどがあり、症状に応じて医師が処方をします。

 

軽度~中等度の片頭痛では、消炎鎮痛剤(+吐き気止め)で治療を行い、十分な効果が得られない場合や中等度~重度の片頭痛ではトリプタンでの治療が行われることが推奨されています。

 

片頭痛が起こる正確なメカニズムはまだ解明されていませんが、その1つの原因として、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質の関与が考えられています。トリプタンは、そのセロトニン神経系を調節することで、片頭痛を改善すると考えられています。

 

◆アセトアミノフェン、消炎鎮痛剤

 ・アセトアミノフェン(カロナールほか)

 ・アセチルサリチル酸(アスピリン)(バファリンA330ほか)

 ・イブプロフェン(ブルフェンほか)

 ・ジクロフェナク(ボルタレンほか)

 ・エトドラク(ハイペンほか)

 ・セレコキシブ(セレコックス)

 ・メフェナム酸(ポンタールほか)

 ・ザルトプロフェン(ペオンほか)

 ・ロキソプロフェン(ロキソニンほか)  など

 

◆トリプタン

 ・スマトリプタン(イミグランほか)

 ・ゾルミトリプタン(ゾーミッグほか)

 ・エレトリプタン(レルパックス)

 ・リザトリプタン(マクサルトほか)

 ・ナラトリプタン(アマージ)

 

消炎鎮痛剤、トリプタンとも効果や副作用の発現について個人差がとても大きく、医師と相談しながら、自分にあった薬剤を見つけることがとても大切です。

 

いくら効果が高くても、副作用が強くて飲めなかったり、効果が不十分で何回も追加で服用したりするようでは、片頭痛の治療がうまくコントロールできているとは言えません。また、片頭痛以外の治療が必要になる場合もあります。かかりつけ医では十分な治療が受けられない場合、専門医を紹介してもらうなども検討してみてください。

 

 

5.片頭痛の予防薬ならこれ!

片頭痛が起きて苦しい思いをする前に、片頭痛が起きる回数を減らすことができるかもしれません。

 

片頭痛の誘発・増悪因子としてストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠、月経周期、天候の変化、温度差、頻回の旅行、臭い、空腹、アルコールなどがあることが知られています。これらをうまくコントロールすることで、片頭痛が起きにくくすることができます。

 

 

また、お薬の中にも片頭痛を抑えることができる薬剤があります。

 ・ロメリジン(テラナス、ミグシス)

 ・バルプロ酸(デパケンほか)

 ・プロプラノロール(インデラルほか)

 ・ジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴットほか)

 ・ベラパミル(ワソランほか)

 ・アミトリプチリン(トリプタノールほか)

 

これらの薬剤を服用することで、片頭痛が起こりにくくなったり、起こっても症状を軽く済ませたりすることができます。

予防薬ですから、頭痛があってもなくても、毎日、決められた回数を服用することが大切です。

 

 

これらは、元々はてんかんや高血圧、うつ症状など、別の治療に使われていたお薬なので、心配に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、副作用について医師・薬剤師からきちんと説明・確認をして服用していただければ、適切に使用できます。ご安心ください。

 

ただし予防薬の中には、他の頭痛薬や他の治療薬との飲み合わせの良くない薬もありますので、他の薬と併用する場合には必ず医師・薬剤師に相談して下さい。

6.片頭痛の薬、服用のベストタイミングは?

お薬を飲むタイミングは、それぞれの薬によって少しずつ違いますが、基本的には「頭痛の症状を感じたら、できるだけ早いタイミングで服用する」ということが大切です。

その上で、それぞれのお薬のタイミングについて解説します。

 

消炎鎮痛剤(OTCの頭痛薬や、処方された「ロキソニン」「ブルフェン」など)

これらのお薬は、頭痛の前兆や予兆を感じた時点で服用することで、頭痛が起きた時に軽く抑えることができる可能性があります。

ただし、実際に頭痛が起きてから追加で服用するまでに4時間~6時間以上(お薬によって必要な間隔が異なります)開ける必要がありますので、注意が必要です。

また、前兆・予兆の段階で、頻繁に服用してしまうと、上述のように「薬物乱用頭痛」につながるおそれがあります。服薬のタイミングをずらしても頭痛の改善につながらない場合は早めに医師・薬剤師に相談してください。

 

トリプタン(イミグラン、マクサルトなど)

これらのお薬は、前兆・予兆のタイミングで服用しても効果に乏しいと思われます。

これらのお薬は、片頭痛発作が起きてすぐ(1時間以内)のタイミングで服用するようにしてください。発作が起きてから1時間以上経過してからでは、十分な効果が期待できなくなりますので、いつでもサッと取り出せるよう、持ち歩くようにしてください。

お薬の中には、水無しで飲むことができるタイプの錠剤や、鼻腔に噴霧するスプレータイプの薬剤もありますので、医師や薬剤師に相談すると適切な提案を受けられます。

 

片頭痛予防薬

頭痛の予防のために服用する薬ですので、頭痛が落ち着いていても、毎日しっかり服用を続けることが必要です。また、頭痛がひどいからといって、多めに服用するなどは控えてください。

7.これだけはやめて!片頭痛薬を飲むときの注意5つ

①決められた量・飲み方を守る

薬を大量に服用すると、その分副作用が表れやすくなります。医師・薬剤師の説明にある用法・用量で、十分効果が表れることが知られています。

自分で量を調整することで、副作用が起きやすくなったり、かえって頭痛がひどくなったりすることがありますので、決められた量・飲み方は必ず守ってください。

 

②「念のために服用」「早めに服用」は避ける

「頭痛が起きてほしくないから、家を出る前に飲んでしまう」「予兆が来たから、不安になって飲んでしまう」ということを繰り返すと、効果がないばかりか、副作用が出やすくなったり、薬物乱用頭痛を招く原因になったりします。

 

③消炎鎮痛剤は空腹時を避けて服用を

アセトアミノフェン以外の消炎鎮痛剤は、胃粘膜に負担がかかることがあります。

消炎鎮痛剤を服用する場合は、できるだけ食後に服用するよう心がけてください。ただし、吐き気がある場合など、食事が取れない場合には、多めの水(コップ1杯以上)で服用してください。

 

④片頭痛予防薬は服用を継続する

「最近、頭痛が起きていないから、大丈夫かな」と、片頭痛予防薬を自己判断で中断すると、だるさやめまい、服薬中断による頭痛が起きたりすることがあります。

頭痛が落ち着いていても、医師の指示通り、しっかり服用を続けてください。また、効果に疑問があったり、減量を希望する場合には、必ず医師や薬剤師にご相談ください。

 

⑤頭痛薬の中には「運転不可」の薬剤も!

トリプタンを服用することで、眠気があらわれることがあるので、トリプタンを服用した後は、車の運転などは控えるようにしてください。

また、頭痛薬の中には眠くなる成分(アリルイソプロピルアセチル尿素など)が含まれている頭痛薬がありますので、そうしたお薬を飲んだ場合はやはり車の運転等を控えてください。

8.片頭痛が緩和される食べ物・飲み物

【マグネシウム】

片頭痛の患者さんでは、マグネシウムが不足していることが指摘されています。マグネシウムを摂取することで、片頭痛が改善する可能性があります。

マグネシウムを多く含む食品としては、ごまやアーモンドなどの穀物、豆腐や納豆などの大豆製品、するめなどの魚介類などがあります。また、食品で十分に摂取できない場合には、マグネシウムなどの鉱物を多く含む硬水のミネラルウォーターや、サプリメントなどで手軽に摂取することも可能です。

 

【ビタミンB2】

ビタミンB2 が片頭痛の予防につながる可能性があります。ビタミンB2を多く含む食品は、肉や魚などに多く含まれています。特にレバーにはビタミンB2が多く含まれていることが知られています。

ただし、レバーにはビタミンAも多く含まれており、過量摂取によりビタミンA過剰症につながるおそれがあるので、摂り過ぎには注意してください。

また、チーズにもビタミンB2が多く含まれていますが、チーズは片頭痛の原因となるチラミンも多く含まれていますので、チーズなども控えてください。

 

9.片頭痛を招く可能性のある食べ物・飲み物

【アルコール】

飲酒、特に赤ワインは、片頭痛を招きやすいと言われています。アルコールには血管を拡げる作用がありますが、赤ワインの中にはアルコールに加えて、チラミンやポリフェノールという、同様に血管を拡げる作用を持つ物質が含まれていからです。

赤ワインを含むアルコールを飲んだ後に頭痛がひどくなった経験がある、という方は、赤ワイン以外の摂取を控えたり、飲酒量を控えたり方が良いでしょう。

 

【チーズ、チョコレートなど】

これらの食品にもチラミンやポリフェノールが多く含まれています。

ただし、どのくらいの量を食べると悪影響が出るのかは、個人差が大きいとも言われています。特に頭痛がひどい期間に摂取を控えるなどの工夫をしてみてください。

 

 

10.まとめ

いつ、どこで襲ってくるかわからない片頭痛。本当に憂鬱ですよね。

でも、これらのお薬を正しく使うことで、片頭痛の痛みを上手にコントロールしていくことができるようになります。片頭痛の痛みと、うまく付き合うことができれば、その憂鬱な気持ちもきっと軽くすることができると思います。

片頭痛で悩んでいるのはあなただけではありません。一人で悩まずに、まずは医師に受診したり、薬剤師にご相談くださいね!

 

医師監修

片頭痛の治療薬・予防薬と注意すべき生活習慣について

医師:子煩悩神経内科医
2018.07.05
くすり

 

執筆
薬剤師:船見 正範
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