頭痛薬は常飲しても大丈夫?副作用・正しい飲み方を薬剤師が解説

疲れやストレスが続いたりすると、頭痛に悩まされることはありませんか?頭痛の頻度が多くて、頭痛薬を都度飲んではいるけど、副作用が心配な方も多いのではないでしょうか?

実際に、頭痛薬にどのような副作用があるのか正しい知識をつけることは大切です。又、頭痛薬の飲み過ぎは、副作用を強めてしまう可能性があります。お薬の飲み過ぎによって頭痛を悪化させてしまうこともあります。

ここでは、頭痛薬の副作用について解説させていただき、頭痛薬の正しい飲み方と注意点をお伝えします。頭痛薬を正しく理解し、より安全に飲んでいただけましたら幸いです。
※この情報は、2017年3月時点のものです。

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1.気になる頭痛薬の副作用は?

頭痛があっても、「仕事や家事で病院に行く時間がない」「市販の頭痛薬に頼らざるをえない」という気持ちの方もいるかもしれません。服用していて心配なのが副作用ですよね。まずは、どのような副作用があるのか、正しい知識をお伝えします。

市販の頭痛薬の副作用

市販の頭痛薬の成分として用いられることが多い解熱鎮痛剤※の代表的な副作用としては、次のようなものがあります。主に、消化器系の副作用症状があります。

・食欲不振
・胃の不快感
・胃痛
・悪心・嘔吐
・過敏症(発疹、発赤、かゆみなど)
など

高齢の方や長期で服用されている方は特に副作用があらわれやすいので、注意が必要です。
その他、めったにありませんが次のような重篤な副作用を起こすこともあります。

ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症、肝機能障害、腎障害、間質性肺炎、ぜんそく等

薬を飲んだことにより、気持ちの悪さや発疹・水ぶくれ・ただれ、ゼーゼー・ヒューヒューとした咳き込み、高い発熱などいつもと違う症状が出た場合は、直ぐに医療機関を受診するようにしましょう。

上記で紹介している副作用は一部ですので、詳しくは、ご購入の市販薬の説明文書をよくお読みください。

 

※市販の頭痛薬に含まれる解熱鎮痛剤

市販の頭痛薬に含まれている代表的な成分としては、主に次の2つのタイプがあります。

<非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)>
病院で処方される一般的なお薬で、市販薬でもよく用いられています。
代表的な成分としては、ロキソプロフェン、イブプロフェン、アスピリ(アセチルサリチル酸)、エテンザミドなどがあります。

<非ピリン系解熱鎮痛薬>
NSAIDSのお薬と比較すると、効果は穏やかですが、副作用が少なく、小さなお子さんや副作用が心配な方に使用されます。
代表的な成分としては、アセトアミノフェンがあります。

 

ズツノンDr.

2.副作用が心配。頭痛薬を常飲しても大丈夫?

「副作用が心配だけど、頭痛薬は常に持ち歩いていたい」という方もいらっしゃると思います。頭痛薬を常飲することは、正しい服用方法に則って服用している場合には問題はありません。但し、次のような症状に当てはまる場合には注意が必要です。

・副作用症状がみられる
・3日程度服用しつづけても症状が変わらない、続いている
・頭痛の頻度が多い、又は、痛みの具合がひどい
・お薬に頼りすぎている、過剰に摂取している

急な頭痛や、痛みが続くような場合には、他の病気が原因で頭痛が起きている可能性があります。その場合は、早めに病院を受診し、原因を特定し、適切な治療を受ける必要があります。

又、片頭痛の場合、市販の頭痛薬では対応が難しいため、専門の医療機関を受診しましょう。片頭痛に適応があるお薬で適切な治療を受けることができます。

片頭痛とは、頭の片側又は両側が、脈に合わせてズキンズキンとした痛みが起こる病気で、一定の頻度で発作的に起こるという特徴があります。また前兆として目の前がキラキラするように見える症状が現れることも多いです(閃輝暗点・せんきあんてん)。

飲み続けていると効かなくなることはある?

基本的な飲み方に則り、頭痛薬を服用している場合には、お薬が効かなくなることはないとされています。

確かに、ある種のお薬を飲んでいると、効果が弱まってしまう(耐性)ものはありますが、お薬の中でもごく一部です。そのようなお薬の場合は、病院や薬局でも治療に影響が出ないように慎重にお薬を取り扱います。

そのため、飲み続けていてお薬が効かなくなったと感じた場合には

・自身の体調が変化している
・頭痛がそもそもひどくなっている
・他の病気が原因となっている

と考えたほうが現実的です。

3.頭痛薬を飲みすぎるとどんなことが起きる?

次に、頭痛薬を飲みすぎた場合にどのようなことが起こり得るか、について説明します。

3-1. 副作用が強まる可能性があります

頭痛が良くならないからといって、通常の指示量より多く服用したり、指示されている回数を超えて服用した場合、それだけ副作用が強まり、体に悪影響を及ぼす可能性があります。

市販薬のパッケージや説明書に用法・用量の指示があります。これらの用法・用量は、お薬が販売するまでの臨床試験(治験)をとおして、安全性を担保しつつ効果を期待できるように設定されたものです。指示されている用法・用量を超えて飲みすぎた場合には、「期待される効果」よりも「副作用の危険性」が上回ってしまい危険です。

そのため、頭痛薬を飲みすぎた場合には、第1章で説明したような副作用が強まったり、本来、起こることが稀な重篤な副作用を招く可能性も高まります。

3-2. 薬物乱用頭痛を起こすことがあります

頭痛薬を飲んでいるのに、毎日頭痛がひどい場合には、薬物乱用頭痛の可能性が考えられます。

一般的には、用法用量を守って服用している場合には、薬物乱用頭痛の心配はほとんどありませんが、効かないからといって、頭痛薬を飲みすぎると、それが原因でまた頭痛が発症する、といった悪循環に陥りかねません。

薬物乱用頭痛(MOH:Medication Overuse Headache)

薬物乱用頭痛は、様々な種類の頭痛のお薬または、片頭痛のお薬を定期的に摂取することが主な原因となって起こる二次性頭痛です。

下記の状況が見られる場合に、薬物乱用頭痛の可能性があります。

・頭痛は1ヶ月に15日以上存在する
・月に10日以上、頭痛薬を飲み続けている
・頭痛薬を飲んでも痛みが改善されない
・1種類以上の急性期・対照的治療薬を3ヶ月を超えて定期的に乱用している
・頭痛は薬物乱用により発現したか、著明に悪化している

治療方法は、

  • 原因となっているお薬の服用を中止する
  • お薬を中止した後に起こる頭痛に対処する
  • 頭痛を予防する薬を服用する

が原則です。

まず重要なこととしては、原因となっているお薬の服用を中止することです。薬物乱用頭痛の可能性が考えられる場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

参考)慢性頭痛の診療ガイドライン2013

4.頭痛薬を安全に服用するための注意点

4-1. 空腹時を避け、食後に服用しましょう

ご紹介した市販の頭痛薬、解熱鎮痛剤の代表的な副作用として食欲不振、胃の不快感や胃痛、悪心・嘔吐、食欲不振などの消化器症状があります。空腹時に服用すると、消化器症状を起こすリスクが高まります。そのため、空腹時は避け、食後(胃に何か入っている状態)に服用するようにしましょう。

消化器症状が不安な場合には、胃の粘膜を保護するようなお薬と一緒に飲むことをおすすめします。市販薬の場合、一緒に含まれている場合もあります。

次の胃の粘膜を保護する成分を含む市販薬を選びましょう。

(参考)
胃の粘膜を保護する市販薬の成分

・テプレノン
・トロキシピド
・セトラキサート
・ゲファルナート

もともと胃が弱い方や、ご高齢の方、長くにわたって服用されている場合には、副作用が現れやすいため、特に注意が必要です。

4-2. 風邪薬など、同じ成分のお薬との重複に注意しましょう

基本的に、解熱鎮痛剤を含んでいる市販の風邪薬と併用して服用しないようにしましょう。多くの市販の風邪薬には、頭痛薬で用いるような解熱鎮痛剤が含まれています。そのため、一緒に飲んでしまうと成分やお薬の効き目が重複し、副作用のリスクが高まる危険があるため注意が必要です。

4-3. 薬の飲み過ぎは厳禁。副作用のリスクが高まります。

今回、何度も説明していますが、必ず市販薬ごとに記載されている用法・用量を守るようにしましょう。お薬を飲んでも効かないと感じる場合には、その分お薬を多く飲むということは絶対にせず、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

5.症状がおさまらない時は病院へ行きましょう

頭痛は、ご自身の体の警告シグナルです。症状が治まらない場合には、他の病気など様々な原因が考えられます。

市販の頭痛薬は症状を緩和するものですが、原因を治すものではありません。他の病気が原因の場合で頭痛を起こしている場合は、お薬に頼っても一向に症状が良くならないこともあります。この場合には、医師による診断と適切な治療が必要です。

2−3日市販薬を服用しても症状が治まらない場合には、はやめに病院へ行くようにしましょう。

6.おわりに

今回は、頭痛薬の副作用についてと、頭痛薬の正しい飲み方と注意点を解説しました。

軽い症状であれば、臨時的に市販の頭痛薬を服用することは良い判断だと思いますが、稀に、頭痛薬に頼りすぎており、過剰に服用してしまっている方も目にします。頭痛薬の副作用について正しく理解していただき、お薬とうまく付き合っていただけますと幸いです。

 

ズツノンDr.
執筆
薬剤師:竹中 孝行
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