大人がかかると重症化!夏風邪ヘルパンギーナに要注意

ヘルパンギーナは毎年5月から9月頃にかけて、5歳以下の乳幼児に流行する夏風邪の一種です。ウイルスによる感染症であり、発熱やのどの痛みが生じ、のどに痛みを伴うブツブツとした水疱ができるのが特徴です。

通常は重症化せずに数日で回復します。しかし、大人がヘルパンギーナに感染すると乳幼児よりも重症化することが知られています。特に子どもを看病している家族に感染することが多く、感染対策には注意が必要です。

ここでは、ヘルパンギーナの特徴と、どのような感染対策を行えばいいのかを詳しく解説します。
※この情報は、2018年6月時点のものです。

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1.ヘルパンギーナってどんな病気?

ヘルパンギーナは夏場、主に乳幼児の間で流行する感染症です。いわゆる「夏風邪」の代表的な感染症であり、毎年全国各地で警報が出されています。

ではヘルパンギーナの感染経路、症状、治療法はどのようなものなのでしょうか?詳しく見てみましょう。

 

1-1. ヘルパンギーナはどうやって感染するの?

ヘルパンギーナは、エンテロウイルス属であるコクサッキーウイルスに感染することによって発症します。

 

コクサッキーウイルスは感染者の唾液や咳・くしゃみの飛沫に潜んでいます。このウイルスは半径2m以内まで飛び散り、その場にいる人が吸い込むことで感染する「飛沫感染」や、感染者から飛び出したウイルスが付着したものに触れることで感染する「接触感染」という感染経路をとります。

 

また、感染者の便にもウイルスが含まれており、回復後も4週間ほどはウイルスが排出されることがあります。このため、特に排便後の処理が未熟な幼児では、便を介して他者に感染させることがあり、オムツをした乳児ではオムツ替えのときに大人が感染するケースも少なくありません。

 

1-2. ヘルパンギーナはどんな症状?

ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルスに感染後2~4日の潜伏期間を経て発症します。

 

症状は突然の発熱から始まり、39度以上の高熱になることが多いとされています。同時にのどの痛みが現れ、口の中に1~2mmの小さな水疱がたくさんできてきます。この水疱は口の中に入った食べ物や飲み物の刺激で簡単に破れ、口の粘膜にびらんや潰瘍を作ります。これらの粘膜へのダメージは非常に強い痛みを伴い、中には水分や唾液を飲み込むも困難になるケースもあります。

 

発熱やのどの痛みは通常、2~4日ほどで治まり、口の中にできた水疱や粘膜へのダメージも徐々に回復し後遺症を遺さずに治ることがほとんどです。

 

1-3. ヘルパンギーナの治療方法は?

ヘルパンギーナはコクサッキーウイルスによる感染症ですが、コクサッキーウイルスに対する抗ウイルス薬は開発されておらず、治療は解熱剤や痛みに対する鎮痛剤、口の中のびらんや潰瘍に対する軟膏など、対症療法を行うしかありません。

 

しかし、39度以上の高熱が出ることも少なくなく、脱水症には注意が必要です。高熱が続いているものの、のどや口の痛みで水分を十分に摂れないときは早めに病院へ行って点滴などの然るべき治療を受けるようにしましょう。

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2.大人がヘルパンギーナにかかると…

ヘルパンギーナの90%以上は5歳以下の乳幼児に発症するとされています。しかし、コクサッキーウイルスは飛沫感染や接触感染で感染しやすく、一度感染したとしても免疫が形成されないため大人でも感染する可能性があります。

 

では、大人が感染するとどのような症状が引き起こされるのでしょうか?詳しく見てみましょう。

 

2-1. 大人は重症化しやすいのでご注意を!

ヘルパンギーナは高熱やのどの強い痛みなど重度な症状が現れやすい感染症ですが、多くは4日以内に回復します。しかし、大人が感染すると、乳幼児よりも症状が重く、長引く傾向があります。

 

発熱は39~40度ほどになり、非常に強い倦怠感や関節痛・筋肉痛を伴います。また、熱が中々下がらなく、体力が消耗され歩くのさえしんどくなることも少なくありません。のどの痛みや口の中の水疱も見られますが、乳幼児よりも強い痛みが生じ、水疱は重症な潰瘍やびらんになりやすいのも特徴です。

 

2-2. どのような場合に大人が感染するの?

コクサッキーウイルスは乳幼児の間で大流行していても大人に感染することは少ないとされていますが、寝不足や疲労など体のコンディションが優れない大人には感染することがあります。特に、ヘルパンギーナの子を看病している親などに感染することが多く、子どもが治ったと思ったら次は大人が発症するというパターンが多く見られます。

 

このため、家族にヘルパンギーナの子がいる場合には、適切な感染予防対策も必要ですが、看病する大人も十分な休息をとり、体の疲れを取るようにしましょう。

 

 

3.ヘルパンギーナの感染対策

ヘルパンギーナはコクサッキーウイルスの飛沫感染や接触感染によって感染する危険があります。このため、感染予防対策には、いかにウイルスを取り込まないかが重要になります。では、具体的にどのような対策を行えばよいのでしょうか?詳しく見てみましょう。

 

3-1. ウイルスを取り込まない!

飛沫感染とは、感染者から排出された咳やくしゃみの飛沫を他者が吸い込んで感染するものです。飛沫はウイルスの周りに多くの水分を含んだ重い粒子のため、飛距離は2m程度といわれています。このため、感染者の2m以内にいる人は飛沫を吸い込んでしまう可能性があるのです。

 

コクサッキーウイルスの飛沫感染を予防するには、手洗いの徹底と感染者の看病をするときなどにマスクを着用することが効果的です。飛沫は重く大きな粒子であるため、市販の通常のマスクでも通過せずにしっかり侵入を防ぐことができます。また、家庭内で感染者の他に幼い兄弟がいるときには、別室で休ませるなど、なるべく接点を作らないようにすることも大切です。

 

3-2. ウイルスをやっつける!

コクサッキーウイルスは接触感染を引き起こします。このため、感染者が身近にいるときや地域的に大流行しているときには、ドアノブや電気スイッチなど人の手が触れやすい場所にウイルスが付着している可能性があります。このため、手に触れてしまう前に様々な場所に付着しているウイルスを消毒することも感染対策として有効です。

 

ここで、注意しなければならないのは、コクサッキーウイルスは一般的に広く使用される消毒用のアルコールが効かないと言うことです。これは、コクサッキーウイルスがノンエンベローブウイルスというタイプのウイルスであり、アルコール成分に強いという性質を持つからです。

 

ですから、コクサッキーウイルスに対する消毒はより消毒効果の高いハイターなどの次亜塩素酸を用いることを忘れてはなりません。実際の消毒薬はハイター原液ではなく、薄めて使用しますが、最近では、ノンエンベロープウイルスにも効く市販の消毒スプレーも広く出回っていますので試してみましょう。

 

3-3. 治ってからも要注意!

ヘルパンギーナは回復しても、発症後4週間ほどは便とともにウイルスが体外へ排出され続けます。このため、回復したと考えて十分な対策を講じずに感染を広げてしまうこともあるのです。

 

回復したとしても一か月はトイレのレバーやスイッチなどはこまめに消毒し、ウイルスをブロックしましょう。

 

4.まとめ

ヘルパンギーナは夏場、乳幼児を中心に流行するウイルス性感染症です。感染者の90%以上は乳幼児ですが、大人に感染することもあり、大人が感染すると重症化することが知られています。このため、家族にヘルパンギーナの患者がいる場合や周囲で流行しているときには適切な感染対策を行う必要があるのです。

 

ここでは、3つの感染対策をご紹介しましたが、どれも確実に実行し、子どもだけでなく大人への感染も防ぐようにしましょう。

 

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執筆
医師:ママさん女医あっきー
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