口の中に発疹?手足口病の初期症状から経過、対処法を解説

お子さんをお持ちの方であれば、保育園や幼稚園で「手足口病が流行っている」とよく耳にすることがあると思います。ですが、どのような症状が出現するか、詳しく知らない方もいるかもしれません。

手足口病の初期症状としては、発熱や倦怠感、食欲低下、喉の痛みなどで、その後、手足や口の中に発疹、水泡(すいほう)とよばれる水ぶくれが生じます。根本的な治療薬はなく、対症療法を行います。感染を拡げないように注意が必要です。

今回は、手足口病の原因、初期症状から経過について解説するとともに、かかってしまった時の対処法や感染を拡げないようにするための対策まで解説します。
※この情報は、2018年5月時点のものです。

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1.手足口病って、何が原因?

手足口病は、夏季に流行するウイルスが原因で起こるものです。ウイルスの中でも「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」と言われるウイルスが原因です。ですが、エンテロウイルスも、コクサッキーウイルスも複数種類があるので、何度もかかる可能性があります。主に10歳未満の子供がかかり、学校で集団感染を引き起こすこともあります。

 

咳やくしゃみに伴って出る飛沫による感染と、唾液のついた物に触れることが主な感染経路です。

 

大人も手足口病に感染する?

 

手足口病は、主に子供が感染しますが、大人も感染することがあります。

 

今までに感染したことがあれば、発病することは少ないため、大人で発病する方はそれほど多くはありません。ですが、今まで一度も感染したことがない場合や、今まで感染したことがない種類のウイルスが原因の場合には、大人でもかかることがあります。

大人が感染しても、基本的には症状は同じですが、発疹が水泡(すいほう)ではなかったり、発疹が出る場所が典型的な場所ではない場合があります。

 

2.手足口病の初期症状から経過

潜伏期間は、約3〜6日です。潜伏期間とは、感染してから体に症状が出るまでの期間をいいます。

 

手足口病の初期症状は、主に、

 

・発熱

・倦怠感

・食欲低下

・喉の痛み

 

です。

 

熱は高熱ではなく、48時間以内に解熱することがほとんどです。

熱が出てから1-2日以内に、舌、口の中の上側や頬の内側などの口の中の粘膜に発疹ができます。やがて発疹が水泡になり、潰れて潰瘍になったりします。

口の中の病変により、痛みが伴うので、飲食を摂ることがつらくなります。そのため、注意しないと脱水症状になりやすくなります。

口の中の病変がみられた後、手のひらや足の裏に発疹が出現します。お尻や陰部にみられることもあります。

完全に発疹が消失するのは、7-10日後です。

 

3.重症化した場合は要注意

基本的には、対症療法で良くなることがほとんどです。ですが、口の中の痛みで水分がとれず、脱水になる場合があります。

また、まれに重症化することがあります。具体的には、髄膜炎や脳炎など中枢神経などの合併症を起こすことがあります。

高熱が持続する、嘔吐する、頭痛を訴える、意識がおかしい、呼吸が速く息苦しそう、水分がとれずおしっこが出ていない場合は、医療機関を受診しましょう。

 

 

4.手足口病にかかってしまったときの治療・対処法

手足口病の治療薬はありません。口の中の痛みに対して、鎮痛薬や粘膜保護のための軟膏を使用することがあります。

喉や口の中に痛みが出るので、柔らかく、刺激の少ないプリンやゼリーなどを食べるようにしましょう。脱水症状を起こさないために注意することが大切です。

 

5.感染を拡大させないためにできること

手足口病は、咳やくしゃみに伴って出る飛沫による感染と、唾液のついた物に触れることが主な感染経路です。そのため、咳やくしゃみがある場合はマスクを着用し、手洗いをしっかりとするようにしましょう。

便中にもウイルスがいて感染のリスクがありますので、小さなお子さんのおむつなどを交換した際にも、手洗いや消毒を忘れないようにしましょう。

 

6.まとめ

今回は、手足口病の原因、初期症状から経過について解説するとともに、かかってしまった時の対処法や感染を拡げないようにするための対策まで解説しました。

 

手足口病は、子供の間で流行するもので、初期症状として、発熱、倦怠感、食欲低下、喉の痛みなどが現れ、その後に特徴的な症状である、口の中、手足の発疹、水疱などが現れます。

 

また、痛みが伴うので、飲食が減り、脱水になりやすい病気です。感染を防ぐ対策をしつつ、食べやすいものを食べ、脱水にならないように注意しましょう。周辺で流行している場合には、マスクの着用や手洗い、消毒などを心がけるようにしましょう。

 

文献

 

・感染症学雑誌 52:479-481, 1978.

・Curr Opin Pediatr.2015 Aug;274(4):486-91.

 

 

 

執筆
医師:西口 めぐみ
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