あなたが服用しているのはどの種類?高血圧の薬8タイプ

高血圧の治療の目的は当然、「血圧を下げること」ですが、本来の目的は、「将来おこりうる合併症や他の病気になるリスクを下げること」です。「自覚症状がないから大丈夫!」と思っていても、早くから治療をはじめることが大切です。合併症のリスクの程度に応じて、生活習慣の改善とともに、お薬による治療が開始されます。

ひとくちに「高血圧のお薬」と言っても、様々なタイプがありますので、まずは、ご自分が飲んでいるお薬がどのタイプに入るのか、ぜひ、下記でチェックしてみてください!
※この情報は、2017年7月時点のものです。

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株式会社フリービットEPARKヘルスケア一同

ヘルケア

1.高血圧のお薬は飲み続けないといけない?

「一度、高血圧の薬を飲み始めたら一生飲み続けないといけないの?・・・」というご相談は薬局で、よく受けます。そういった不安感から、医師から指示を受けていても、実はお薬をこっそり飲んでいない方も見受けられます。

高血圧は基本的には無症状ですが、お薬の治療を開始した場合、長期間継続してお薬を服用することが大切です。血圧が高い状態をそのまま放置して、心血管病や脳梗塞のような合併症や他の病気になることよりも、お薬によって、しっかりと血圧を下げ、合併症になるリスクを下げることがとても重要だからです。

とはいっても、もちろん、生活習慣等の改善により、血圧が下がれば、本質的にお薬を飲む必要はなくなります。

しかし、血圧が下がったからといって、自己判断でお薬をやめないようにしましょう。必ず、かかりつけの医師にご相談下さい。

2.あなたが飲んでいる高血圧のお薬はどのタイプ?

血圧は心拍出量(循環血液量)と末梢血管の抵抗によってきまるといわれています。多くの場合高血圧の原因は、血管が動脈硬化によりかたくなって柔軟性を失い、末梢の血管の抵抗が高くなるために、血圧が上がると考えられています。血圧を下げるには、この末梢血管の抵抗を和らげるか、心拍出量(循環血液量)を少し減らす薬剤を用います。

高血圧のお薬は、主に8種類のタイプに分類できます。それぞれの高血圧のお薬は、はたらきや副作用が様々で、血圧を目標値まで下げるために、組み合わせて処方されることもあります。まずは、あなたが服用しているお薬が、どのタイプにあたるのかチェックしてみましょう。
※ここでは主な医薬品を「新薬(先発医薬品)」の名称で記述していますが、昨今、多くのジェネリック医薬品が出ているため、名称が様々あります。不明な場合は、薬剤師に相談してみましょう。

 

(1)カルシウム拮抗薬(カルシウムキッコウヤク)
主な医薬品:ノルバスク®、アダラート®、ヘルベッサー®、コニール®等

血管の壁には、血管を収縮させる平滑筋があります。血管を収縮させる要因となる細胞内へのカルシウムの流入を減少させることにより、この平滑筋を弛緩させて、血管を拡張させ、降圧作用を示します。

 

(2)ARB(エーアールビー)
主な医薬品:ブロプレス®、ディオバン®、ミカルディス®、ニューロタン®、オルメテック®等

血管を収縮して血圧を上げる体内の物質があります。中でもアンギオテンシンIIは大変強力な血管収縮物質です。そのアンギオテンシンが結合する受容体の作用を抑えることにより、血管を拡張させることで降圧作用を示します。
正式名は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(AngiotensinⅡ Receptor Blocker)

 

(3)ACE阻害薬(エースソガイヤク)
主な医薬品:カプトリル®、コナン®、セタプリル®、ロンゲス®、レニベース®等

血管を収縮して血圧を上げる体内の物質があります。肺にあるアンギオテンシン変換酵素(Angiotensin Converting Enzyme、略してACE)は、腎臓でつくられたアンギオテンシンI(血管収縮作用はない)を血管収縮作用のあるアンギオテンシンIIに変化させる働きをしています。アンギオテンシンIIその生成を抑えることにより、血管を拡張させることで降圧作用を示します。服用により咳などの副作用が起きることがあります。
正式名は、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(Angiotensin Converting Enzyme Inhibiter)

 

(4)利尿薬(リニョウヤク)
主な医薬品
:ダイアート®、フルイトラン®、アルダクトンA®、ダイアモックス®等

尿量を増やし、体内の余分な水分を排泄することにより、体内を循環する血液量を減らし、降圧作用を示します。利尿剤にも様々なタイプがあります。

循環器系は自律神経によりコントロールされていますが、自律神経の一つである交感神経の受容体にはα受容体とβ受容体があります。心臓のβ受容体(β1)は心拍出量を増加させる働きがあります。一方でα受容体は、末梢血管の平滑筋を収縮させて血圧を上げるα1受容体と、中枢神経にあってむしろ血管の収縮を抑えるα2受容体があります。これらに作用して働くのが、β遮断薬、α遮断薬、αβ遮断薬です。

 

(5)β遮断薬(ベータシャダンヤク)
主な医薬品
:テノーミン®、インデラル®、セレクトール®、ミケラン®、カルビスケンR等

β遮断薬は心臓の拍動を活発にするβ受容体の作用を抑えることにより、降圧作用を示します。気管支喘息のある患者さんでは使用できないので注意が必要です。

 

(6)α遮断薬(アルファシャダンヤク)
主な医薬品
:カルデナリン®、ミニプレス®、エブランチル®、デタントール、バソメットR等

血管を収縮させるα受容体の作用を抑えることにより、血管を拡張させ、降圧作用を示します。

 

(7)αβ遮断薬(アルファベータシャダンヤク)
主な医薬品
:ローガン®、アーチスト®、ベトリロール®、カルバン®、アロチノロール塩酸塩®等

α受容体・β受容体遮断作用により、降圧作用を示します。

 

(8)配合剤(ハイゴウザイ)
主な医薬品
:ユニシア®、エクスフォージ®、ミカムロ®、レザルタス®、アイミクス®、ザクラス®、エカード®、プレミネント®、コディオ®、ミコンビ®等

上記のお薬の中で、降圧作用に効果が期待できる、はたらきが重複しない2剤の成分を配合したお薬にです。効果への期待、飲みやすさ、コスト面等が配慮されています。

 

ヘルケア

 

3. おわりに

ご自分の飲まれているお薬がどのタイプに当てはまりますでしょうか?

飲んでいるお薬がどのタイプに当てはまるか知ると、1つ1つのお薬について「もっと詳しく知りたい!」と思った方もいるでしょう。そのように興味を持っていただけると、治療への意欲が湧き、薬剤師としても嬉しい限りです。

より一層お薬に興味を持っていただけるように、次回からは、分かりやすく1つ1つのお薬について説明していきます。

執筆
薬剤師:竹中 孝行
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