【医師監修】糖尿病のインスリン治療の重要性と、よくある質問

糖尿病の治療をされている患者さんが、「先生からインスリン治療を勧められたんだけど、治療がうまくいってないってことかな?」と悲しそうな顔で相談されることがあります。いえいえ、そんなことはありません。早期からインスリンと飲み薬を合わせて治療をすすめていくことで、よりよい治療効果を期待できるという考え方も一般的になってきています。インスリン治療に対して少しでもポジティブに治療に専念できるよう説明します。
※この情報は、2017年7月時点のものです。

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1. インスリン治療の開始について

糖尿病には、1型糖尿病2型糖尿病があります。

インスリンとは血糖を下げる働きをもつホルモンで、すい臓から分泌されています。食事の後など血糖値が上昇すると、インスリンが分泌されて、血糖値が上がりすぎないようにするのです。

糖尿病ではインスリンの分泌が不足したり、十分に分泌されないために、血糖値が上昇するのです。

1型糖尿病では、インスリンが全くでないため、インスリン治療が必須です。
2型糖尿病は、食事療法・運動療法を基本に薬による治療、又、症状に合わせてインスリン治療を行っていきます。

インスリン治療の原則は、本来持っている体内のインスリンを補うことです。

そのため副作用は少なく、確実に血糖値を下げることが可能です。
糖尿病に使われる内服薬は、インスリンの分泌を促したり、インスリンの効果を高めたり、あるいは食物からの糖分の吸収を抑えたりする作用のものなどがあります。

 

しかしインスリンの分泌が低下したり、その作用が低下すると、内服薬だけでは十分に血糖が下がらない場合もあります複数の飲み薬を服用していても血糖値が下がっていない場合、合併症は刻々と進行しています。
この場合インスリンによる治療が必要になるのです。

 

症状に合わせてインスリン治療を開始し、血糖値を早い段階で下げておくことが重要です。
また、高血糖状態が続くと、すい臓に負担がかかり、体内のインスリン分泌は徐々に少なくなっていきます。インスリン治療では、インスリンを外から補うことで、すい臓を休ませ、回復させる効果もあります。

 

2. インスリンの種類

インスリン製剤には、超速効型、速効型、中間型、持効型、混合型があります。

 

超速効型・速効型は、食後の血糖値を速やかに下げ、

持続型・中間型は1日を通して、血糖値をゆるやかに下げます。

混合型は、超速効型(速効型)と中間型の組み合わせで様々な比率のものがあります。これらを組み合わせて使う場合もあります。

 

インスリンの種類や回数は、患者さんの症状、生活スタイルによって選択されます。最近では、インスリン治療が初めての方に導入されやすいよう、飲み薬と併用して、持効型インスリンを1日1回注射する治療法も普及しています。

3.インスリンについてよくある質問

「インスリン治療をはじめるということは症状が悪いということですか?」

いえいえ、インスリン治療がはじまることが、症状の悪化であるとは限りません。上記で記述したように、糖尿病の合併症の進行を抑えるためには早くから血糖値を下げることが重要です。

高血糖が十分に改善しない場合は、適宜インスリンを使用し、血糖値を下げることが大切です。すい臓の機能を回復させるためにもインスリン治療は有効です。

 

「注射だから使用するとき痛みがありますか?」

近年、デバイスや針の開発が進み、日々改善されています。そのため、針も非常に細く、痛みも全くといって良いほどありません。携帯しやすいように小型化が進み、ペンのような形をしています。使い方も簡便で、ご高齢の方、目の不自由な方でも簡単に利用できるように工夫されています。予防接種や、採血などの注射のイメージとは全く異なります。

 

「1度はじめると、ずっと続けないといけないのですか?」

早めにインスリン治療を導入すると、すい臓の機能が回復しやすいと言われています。膵臓の機能が回復し、インスリンを分泌する力が戻ってくると、インスリン治療は必要なくなります。そのため、1度はじめると、ずっと続けないといけないわけではなく、症状が改善した場合はその限りではありません。

4. おわりに

インスリン治療と聞くと注射というイメージに抵抗をもたれたり、糖尿病治療の最後の奥の手のように感じている患者さんが少なくありません。

実際には、そんなことはありません。インスリン治療は、飲み薬に比べて、たしかに少しハードルが高いように感じますが、それ以上にインスリン治療のメリットは大きいと思います。

ぜひ、積極的に医師や、薬剤師に相談して、より良い血糖コントロールを目指していきましょう。