ロキソニンとイブは何が違って何が同じ?効き目の強さや副作用について説明

市販で誰でも簡単に買うことのできるロキソニンとイブ。飲んでいる方も多いのではないでしょうか。

どちらも指名買いされる方がとても多い人気の解熱鎮痛薬です。多くの方が飲まれているお薬ではあるのですが、この2つの違いを理解して服用されている方は少ないように思います。


近頃ではロキソニンもイブもどんどん新しいシリーズを出しています。そのため、どのお薬がどんな特徴を持っているのか分かりづらくなっているのが現状です。

ここでは現段階で発売されているロキソニンやイブの特徴、効果や副作用の違いなどをご説明しています。ロキソニンとイブの違いを理解することで自分に合う鎮痛薬を選べるようになりますよ。
※この情報は、2018年6月時点のものです。

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1.ロキソニンSとイブの主成分について

どちらの鎮痛薬も薬局で買えるお薬の中ではとても高いシェアを誇っています。「安いから」「CMをよくやっているから」「よく見かけるお薬だから」そんな理由で選ばれている方もいるかもしれません。

 

ロキソニンとイブを1箱ずつ買われていく方もいらっしゃいます。この2つの鎮痛薬の違いをあなたはご存知ですか?まずは入っている主成分から確認してみましょう。

1-1. ロキソニンの成分

市販で売られているロキソニンは「ロキソニンS」という名前です。ロキソニンSには「ロキソプロフェンナトリウム」という成分が入っています。病院だと「ロキソニン」という名前で処方されます。もともとは病院でしか貰えないお薬でしたが、2011年にスイッチOTC化されたため、市販でも購入が可能となりました。

 

ロキソニンSもロキソニンも1錠あたりの主成分の配合量は同じ60mgです。つまり痛み止めの効果としては病院のものも市販のものも変わらないと言えます。

 

1-2. イブの成分

イブの主成分は「イブプロフェン」です。医療用では「ブルフェン」という名前で処方されます。処方頻度はロキソニンほど高くはありません。ところで、ロキソニンSもイブも主成分の語尾が「~プロフェン」となっているのに気付いた方はいらっしゃいますでしょうか。

 

どちらも主成分の名前がとても似ていますね。鎮痛薬は構造によっていくつかの仲間に分類されているのですが、ロキソニンとイブはどちらもプロピオン酸系という同じ仲間に分類されるお薬です。だから名前が似ているんですね。

 

2.ロキソニンとイブにはどんな種類があるの?

一昔前まではロキソニンもイブも今ほどは種類が多くありませんでした。ここ数年で一気に品数が増えたのです。現時点ではロキソニンが3種類、イブに至っては5種類も発売されています。消費者のさまざまなニーズに応えると同時に、どれを選んだら良いのか分からないといった戸惑いを増やしてしまった、と言っても過言ではないでしょう。

 

2-1. ロキソニンの種類

現在、薬局で買えるロキソニンには「ロキソニンS」「ロキソニンSプラス」「ロキソニンSプレミアム」の3種類があります。名前を見ただけでは正直、違いが分かりません。

 

・ロキソニンS

ロキソニンのシリーズの中でも1番最初に発売されたものです。「最もベーシックなもの」と思っていただけたらOKです。配合成分はロキソプロフェンナトリウムのみです。

 

・ロキソニンSプラス

ロキソニンSに胃に優しい成分をプラスしたのがこのロキソニンSプラスです。主成分のロキソプロフェンナトリウムに加えて、胃酸を中和する酸化マグネシウムが配合されています。

 

・ロキソニンSプレミアム

主成分に加えてロキソプロフェンナトリウムの働きを助けて鎮痛効果を高めるアリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェイン、胃の粘膜を保護するメタケイ酸アルミン酸マグネシウムが配合されています。シリーズの中で最も効き目が強いもの、と思ってもらえると良いです。他の2つと違い、眠気が出ることがあります。

 

2-2. イブの種類

イブには5つもの種類があります。「イブA」「イブA EX」「イブクイック頭痛薬」「イブクイック頭痛薬DX」「イブメルト」の5種類です。

 

・イブA

最もノーマルなイブがこのイブAです。イブのシリーズのベースになるとお考えください。イブのシリーズの中でも特に人気のものです。主成分のイブプロフェン(150mg)の他に、イブプロフェンの働きを助けるアリルイソプロピルアセチル尿素や無水カフェインが配合されています。

 

・イブA EX

配合されている成分の種類はイブAとまったく同じです。違いは1回あたりのイブプロフェンの配合量にあります。イブAには150mgしか配合されていませんが、イブA EXには200mgも配合されています。配合量が多い=解熱鎮痛効果も高いということになります。

 

・イブクイック頭痛薬

イブAにプラスして酸化マグネシウムが加わったのがこのイブクイック頭痛薬です。酸化マグネシウムがプラスされることでイブプロフェンの吸収が速くなります。つまりイブAよりも即効性があるということ。普通のイブより速いから“イブクイック”という名前なんですね。「頭痛薬」と商品名についていますが一般的な鎮痛薬と同様に頭痛以外の歯痛や生理痛などにも普通に使えます。

 

・イブクイック頭痛薬DX

先ほど紹介したイブクイック頭痛薬に「DX」が付きましたね。イブクイック頭痛薬とイブクイック頭痛薬DXの違いは主成分であるイブプロフェンの量です。イブクイック頭痛薬には150mg、イブクイック頭痛薬DXには200mg配合されています。つまりイブクイック頭痛薬のイブクイック頭痛薬の効き目をさらに高めたものがイブクイック頭痛薬DXです。

 

・イブメルト

イブシリーズの中でも最も新しいものですね。「メルト」と名前についている通り、口の中ですぐに溶ける性質を持っているため、水なしでの服用が可能です。成分はイブプロフェン200mgのみです。イブのシリーズの中で唯一眠気が出ないものですので使い勝手が良いですね。

 

3.ロキソニンとイブの効果・副作用の違い

薬局でよく聞かれるのが「ロキソニンとイブはどちらが強いんですか?」というもの。また、この質問と同じくらい高頻度で聞かれるのが「どちらが体に優しいですか?」という質問。この2つについてお答えしていきます。

 

3-1. 効果が高いのはロキソニンとイブのどっち?

ロキソニンとイブはどちらの強さが上ですかという質問ですね。効き目の強さは一般にロキソニン>イブです。ロキソニンは市販で買える鎮痛薬の中で最も効き目が高いものという位置づけです。そのため、ロキソニンの方が強いと認識してもらえれば良いかと思います。

 

ただし人によってはイブプロフェンの方が効きやすいという方もいます。今ではイブクイック頭痛薬DXのようにイブプロフェンを最大濃度(200mg)配合した商品が増えてきているのもあり、一概にロキソニンの方が強いですよとは言いにくい状況です。

 

基本的にはロキソニンの方が強さは上、ただし人によってはイブの方が効く方もいらっしゃいます、というのがこの質問の答えとなります。

 

 

胃に優しいのはロキソニンとイブどっち?

 

痛み止めは胃に負担がかかりやすいというのはご存知の方が多いですね。ロキソニンの方が基本的に効き目が強いことから、ロキソニンはイブよりも胃に負担がかかると思われている方が多いかもしれません。

 

しかし、実は胃への負担はどちらも同程度。副作用の頻度を主成分であるロキソプロフェンナトリウムとイブプロフェンとで比較しても有意差は見られませんでした。ロキソプロフェンナトリウムの副作用の発現頻度がイブプロフェンとほとんど変わらなかったことからロキソニンを第一類医薬品から第二類医薬品に変更しようとする動きがあったほどです。

 

どちらも胃への負担は変わらないのですが、どうしても胃が弱いから少しでも胃に優しいお薬が欲しいという場合はロキソニンSプラスやロキソニンSプレミアムのように胃を守る成分が入っているものを選ぶと良いでしょう。

 

眠くならないのはロキソニンとイブどっち?

 

仕事中や勉強中に頭が痛くなって痛み止めを飲む場合、眠気が出やすいお薬はできるだけ避けたいものです。市販の痛み止めは眠くなりやすいというイメージをお持ちの方が多いですが、もちろん眠気が出ないものもあります。

今回紹介した3種類のロキソニンと5種類のイブの中で眠くなる成分が入っていないのは「ロキソニンS」「ロキソニンSプラス」「イブメルト」の3つです。

 

ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンの働きを高める目的で配合されている「アリルイソプロピルアセチル尿素」が眠気を催す原因物質なので、これが入っていないものを選べば良いのです。

 

もしかしたらこの記事をご覧の方の中に「ロキソニンS」を飲んでも眠くなったよという方がいるかもしれません。ごくまれにですがロキソプロフェンナトリウムの成分によって眠気が出てしまう方もいます。ほとんどの方は眠気を感じることなく服用できますが体質によって眠気が出る場合もあります。

 

ただし、そのような方は多くはいらっしゃらないのでアリルイソプロピルアセチル尿素が入っていない「ロキソニンS」「ロキソニンSプラス」「イブメルト」の3つが眠くならない痛み止めだと覚えておくと良いでしょう。

 

4.市販の痛み止めを飲んでも効かない場合の対処法

市販の痛み止めを飲んでも痛みが消えない、そんなときはどうするべきなのでしょうか。

痛みにどうしても耐えられなくなった頃合いでやっと鎮痛薬を飲むという使い方をしていると思ったように痛みが引かない場合があります。痛みが強くなってからではなかなか引かないのです。痛み止めの効果をしっかり発揮するためには、なるべく痛みが出だした初期の段階で飲むようにしましょう。

 

頭痛の緩和のために痛み止めを飲む方も多いのですがたまに「痛み止めを飲んでもまったく頭痛が治まらない」という方がおられます。

 

頭痛の種類によっては市販で手に入る普通の痛み止めでは効果がなかなか出ないこともあるのです。あまりに痛みが引かないのでロキソニンとイブを同時に飲んだなんて方も過去におられました。痛み止め同士の併用はNGです。

 

痛み止めを飲んでもあまり効かないと言われる方の多くが「偏頭痛」に使われています。偏頭痛はちょっと特殊な頭痛で血管が拡張することによって痛みが発生するものです。病院にいくと血管の拡張を防ぐ偏頭痛専用のお薬を貰えますので、市販薬が効かなかった方は病院で一度診てもらうことをおすすめします。

 

5.まとめ

ロキソニンもイブも認知度が高く、手に取られる方が非常に多いお薬です。しかし、昨今のラインアップの増加により効果や副作用の違いが分かりづらくなってきています。基本的に効き目が強いのはロキソニン、胃の負担はどちらも同程度です。

 

体質によってロキソニンが効く人、イブが効く人といますのでご自分にあった痛み止めを服用すると良いですね。もしも痛み止めを飲んでも痛みが引かなかった場合は病院の受診をしましょう。病院にしかない専用のお薬というのもありますのでくれぐれも痛みを我慢しすぎないように気をつけてください。

執筆
薬剤師:まりもぐみ
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