眠くならない生理痛の市販薬はある?生理痛市販薬の種類と悩み別選び方

年齢とともに生理痛が増しているように感じ、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

仕事で病院に行く時間がないので、市販薬で生理痛を治療したいのが本音かもしれません。

実際に、病院で処方されるようなお薬と同じ成分のものを市販で購入することもできます。しかし生理痛に効果がある市販薬の種類は多く、どのお薬が良いのか、自分に合っているのか、非常に悩みますよね。

今回は、病院のお薬と市販薬の違いを解説するとともに、生理痛に効果がある市販薬を厳選し、それぞれのメリット、デメリット、また、悩み別におすすめの市販薬を解説します。
※この情報は、2017年11月時点のものです。

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1.生理痛に悩む場合

1-1. 病院のお薬と市販薬の違い

生理痛がひどくて、病院を受診し、お薬を処方してもらっている人もいれば、生理痛のときはいつも市販薬を飲んでいるという人もいるでしょう。

 

それでは、「病院の薬」と「市販薬」ではどんな違いがあるのでしょうか?

 

病院で処方される薬は、単一有効成分の製剤で、医師の診察により症状にあった投与量で処方されるため強い効果が期待できますが、その反面、副作用を起こす可能性があることに十分注意が必要です。

 

市販の鎮痛薬は、近年「スイッチOTC薬」と呼ばれる病院で処方される薬と同一成分・同一含有量で市販されるようになった薬も増えています。しかし、一般的に市販薬では、安全面が重視され、処方薬と同一成分でも、その含有量が処方薬の1/2~1/3量と少な目に配合されていたり、効能効果が限られる、又、年齢制限を設ける製剤も多いのが現状です。

1-2. どんなときに病院にいくべき?

生理痛といっても個人個人で痛みの程度や感じ方は違ってきますが、市販の痛み止めを服用しても痛みが軽減されない場合や、毎回起き上がれないほどの痛みがあり、会社や学校を休むことになるなど、生理痛により普段の生活が送れない場合は、一度しっかり病院で医師の診察を受けるとよいでしょう。また生理不順や、月経量が極端に多い、または極端に少ない場合も受診をおすすめします。

子宮筋腫や子宮内膜症など何らかの婦人科系の病気が原因となっている可能性もありますので、我慢せず、早めに受診しましょう。

 

2.生理痛に効果がある市販薬3選(メリット・デメリット)

生理に効果がある市販薬(薬局・ドラッグストアで購入できる)を厳選してご紹介します。

 

2-1. ロキソニンS【第1類医薬品】

URL:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/naifuku/products/loxonin-s.html

ロキソニンSは、病院で処方されるロキソニンと同じ成分量の市販薬で、処方薬と同等の効果が期待できます。市販されている鎮痛薬の中では、強い鎮痛作用のある薬です。

眠くなる成分は入っていません。

ロキソニンSは、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)に分類され、痛みや炎症、発熱を引き起こすプロスタグランジンという物質の生成を抑えることで、痛みや炎症を抑えます。

ロキソニンSは、体内に吸収された後に作用を発揮する物質に変化し鎮痛効果を発揮するプロドラッグ製剤で、服用時、薬が胃粘膜を直接刺激しにくくなっています。しかし、そうはいっても胃腸障害を起こすことがありますので、特に胃の弱い人は注意が必要です。

胃酸を中和する作用のある酸化マグネシウムの入った「ロキソニンSプラス」もあります。

 

2-2. イブA錠【指定第2類医薬品】

URL:https://www.ssp.co.jp/eve/products/evea/

 

イブA錠には、鎮痛作用のあるイブプロフェン、鎮痛効果を高めるアリルイソプロピルアセチル尿素、鎮痛効果を補助する無水カフェインが配合されています。

イブプロフェンは、ロキソプロフェン同様、痛みのもととなるプロスタグランジンの生成を抑え、鎮痛効果を示します。

アリルイソプロピルアセチル尿素は、痛みを感じにくくする目的で配合されていますが、気持ちを落ち着かせる作用もあり、生理中のイライラからくる頭痛にも効果的です。

無水カフェインには血管の拡張を抑える作用があり、急激な血管拡張による頭痛の改善効果も期待できます。

イブプロフェンも胃腸障害に注意が必要です。また、アリルイソプロピルアセチル尿素の作用により眠気を起こすことがありますので、服用後の車の運転や高所での作業、危険な機械の操作などは避けましょう。

 

2-3. エルペインコーワ【指定第2類医薬品】

URL:http://hc.kowa.co.jp/otc/492

エルペインコーワは、イブプロフェンと子宮や腸管の過剰な収縮を抑えるブチルスコポラミン臭化物が配合された生理痛専用薬で、眠気を起こす成分は含まれていません。

生理痛は、プロスタグランジンの働きで子宮や腸管が過剰に収縮することで起こるため、イブプロフェンで痛みのもとの生成を抑え、ブチルスコポラミン臭化物で直接的に子宮や腸管の過剰な収縮を抑える作用はまさに生理痛に特化しています。

ただし、腸の動きを抑えますので、便秘のある人ではその症状が悪化してしまう可能性がありますので、向いていません。

 

3.悩み別、おすすめの生理痛市販薬の選び方

3-1. 吐き気を伴う場合

生理の時は、月経血の排出を促すためにプロスタグランジンという物質の分泌が多くなります。このプロスタグランジンは、痛みや炎症を引き起こす物質でもあります。また、胃腸の収縮を引き起こし、吐き気を起こす場合があります。

すなわち、生理時の吐き気にも、プロスタグランジンが関与しているため、プロスタグランジンの生成を抑える作用のあるロキソプロフェンやイブプロフェンなどを有効成分とする薬が効果的です。

ただし、プロスタグランジンの生成を抑える作用のある薬は、胃粘液の分泌を減らす作用もあるため、胃が荒れやすくなります。そのため、胃粘膜を保護する成分が配合されているタイプを選ぶとよいでしょう。

 

3-2. 頭痛を伴う場合

生理の時に頭痛は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ることで、脳内の神経伝達物質のひとつであるセロトニンの分泌が減少し、急激に血管が拡がることで起こるといわれています。

そのため、鎮痛成分と血管の拡張を抑える作用のある「無水カフェイン」が配合されている薬が効果的です。

 

3-3. 胃が弱い場合

胃の弱い人は、鎮痛成分がアセトアミノフェンの薬を選ぶとよいでしょう。

アセトアミノフェンは、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどに比べ、胃腸障害が少なく、空腹時でも服用可能といわれています。

ただし、胃腸障害が全く起こらないというわけではありませんので、胃の弱い人は、空腹時の服用は避けるほうがよいでしょう。

 

3-4. 眠気が起きてほしくない場合

鎮痛薬の中には、アリルイソプロピルアセチル尿素やブロモバレリル尿素といった眠気を引き起こす成分が含まれているものがあります。

自動車の運転前や仕事や試験前など眠気が起きてほしくない場合は、これらの成分を含まない鎮痛薬を選びましょう。

アリルイソプロピルアセチル尿素やブロモバレリル尿素には、脳の興奮を抑え、イライラを鎮めて気持ちを落ち着かせる作用や痛みを感じにくくする作用があり、鎮痛作用を補助する目的で鎮痛薬に配合されている場合があります。

 

4.まとめ

生理痛に効果的な市販薬は、ご紹介した以外にもまだまだありますが、生理痛の薬に使われている主な鎮痛成分は、ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンが多いです。

これらの成分には眠気を起こす作用がありませんが、一緒にアリルイソプロピルアセチル尿素やブロモバレリル尿素を配合している製剤は、眠気を起こす可能性がありますので、注意が必要です。

辛い生理痛に毎回悩まされているという人は、一度医師の診察を受けられることも大切です。

執筆
薬剤師:高谷 薫
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