メタボリックシンドロームとは?将来のリスクが高まる4つの基準

"最近では、テレビや雑誌、あちこちで「メタボリックシンドローム」という言葉をよく聞くようになりましたね。一般的には、「メタボ」と略して使ったりします。
メタボリックシンドロームというと、「なんとなく太っている」、「なんとなく健康に悪そう」ということは分かっていても、具体的にどんな状態なのか、どんなことが起こりうるのか、ご存知でしょうか?詳しくは知らないという方も多くいるかと思います。
メタボリックシンドロームと診断されるには、明確な基準があります。

メタボリックシンドロームとは?その解消方法など基礎的な知識を解説していきます。"
※この情報は、2017年8月時点のものです。

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1.メタボリックシンドロームの4つの基準とは?

メタボリックシンドロームと診断するには4つの基準があり、そのうち、いくつかを満たしていることが条件となります。
まず、必須項目として「内臓脂肪蓄積量(腹囲)」、そして選択項目として「脂質異常症(高トリグリセリド血症もしくは低HDLコレステロール血症)、高血圧、空腹時高血糖のうち2項目以上が当てはまっていること」が条件となります。

詳細な条件は以下のようになっています。

<必須項目>

1-1 内臓脂肪蓄積量(腹囲)
男性≧85cm、女性≧90cm
この腹囲はどれだけ内臓脂肪が腹部に蓄積されているかを示しており、内臓脂肪面積が100平方センチメートルを超えている数値に相当します。

<選択項目:2項目以上が当てはまること>

1-2 脂質異常症(高トリグリセリド血症もしくは低HDLコレステロール血症)
高トリグリセリド血症 ≧150mg/dL
低HDLコレステロール血症 <40mg/dL
高トリグリセリド血症は血中の中性脂肪値が増加している状態、低HDLコレステロール血症は血中のHDL(善玉)コレステロールが減少している状態のことを指します。この2つはどちらか一つ、もしくは両方どちらの可能性もあります。

1-3 高血圧
収縮期血圧(最高血圧) ≧130mmHg
拡張期血圧(最低血圧) ≧85mmHg
収縮期血圧は最高血圧のことを指し、拡張期血圧は最低血圧のことを指します。なおこの基準内でも高血圧の治療を受けている場合はメタボリックシンドロームの診断基準に含まれます。

1-4 空腹時高血糖
空腹時血糖値 ≧110mg/dL
この基準の範囲内でも、高血糖の治療を受けている場合はメタボリックシンドロームの診断基準に含まれます。

2.4つの基準と将来の生活習慣病リスクの関係

メタボリックシンドローム自体は状態であり、疾患ではありません。
しかしメタボリックシンドロームの診断基準に当てはまり、改善をしないと様々な生活習慣病のリスクが高まります。

メタボリックシンドロームがリスクを高める生活習慣病には以下のようなものがあります。

・糖尿病

・脂質異常症

・高尿酸血症

・高血圧症 など

これらの生活習慣病はそれぞれがさらに重大な疾患のリスクを高めます。脳血管疾患や心疾患、腎臓病、がんといった重大な疾患を発症させる原因にもなるため、メタボリックシンドロームのうちに改善を目指すことが重要になります。

3.メタボリックシンドロームを改善するにはどうすればよいか?

もし、メタボリックシンドロームの診断基準に当てはまってしまったら、どのように改善させていけばよいのでしょうか?

メタボリックシンドロームは生活習慣が大きく関わっています。「高脂質・高たんぱくなカロリー過多な食事」、「慢性的な運動不足」、「大量の飲酒」などです。高トリグリセリド血症も低HDLコレステロール血症も、高血圧も、高血糖も基本的には「肥満」がまず先に現れます。そのため、まず改善すべきは「肥満体質(内臓脂肪の蓄積)」です。
あくまで目安ですが、適正体重を知るには「BMI指数」を用いるとよいでしょう。BMI指数は以下の計算式で知ることができます。

BMI指数=体重(kg)÷身長(m)2

例えば身長170cmで体重が60kgの人の場合、BMI指数は60÷1.72で20.6ほどになります。

BMI指数による肥満度判定は以下の表で確認できます。

BMI指数 体型判定

BMI指数

判定

18.5未満

低体重

18.5-25未満

普通体重

25-30未満

肥満(Ⅰ度)

30-35未満

肥満(Ⅱ度)

35-40未満

肥満(Ⅲ度)

40異常

肥満(Ⅳ度)


自分の現在のBMI指数を計算して、肥満体型にある人は体重を減らしていくようにしましょう。
なお、最も健康的な体型はBMI指数が22の時と言われています。

人間の脂肪1kgは7000kcalに相当します。まずはあまり無理をしないように1日に運動で150kcal、食事制限で150kcalを減らせるようにしましょう。運動で150kcalはウォーキングでおよそ5000歩、食事制限で150kcalはおにぎり一個分ほどに相当します。単純計算ですが、1か月続けることにより300×30=9000でおよそ1.2kgの脂肪が燃焼されていくことになります。

4.予防のためには1年に1回の健康診断が重要

腹囲は、ある程度気軽に計測することができますが、血中のトリグリセリド(中性脂肪)やHDL(善玉)コレステロール、血糖はなかなか計測することができません。
そのため、しっかりと1年に1回、健康診断を受けることがメタボリックシンドローム予防のために重要です。メタボリックシンドロームや生活習慣病は日ごろの生活習慣によって発生します。

きちんと定期的に健康診断を受けることによって、自分の体の現状を把握でき、予防のための生活習慣を意識することができるようになります。企業勤めの人は健康診断を受ける義務がありますし、自営業の人は国民健康保険により無料で健康診断を受けることができます。
「億劫だな」と思っても、非常に大切なことですので、しっかり毎年受けるようにしましょう。

5.まとめ

・メタボリックシンドロームは腹囲を前提として、血中脂質・血圧・血糖値のうちの2つに異常値があることが診断基準となる

・メタボリックシンドローム自体は状態であり、疾患ではないが改善させないと生活習慣病や脳疾患、心疾患などのリスクを高める

・なによりまず、肥満を解消することがもっとも重要

・自分の体がどうなっているのか年一の健康診断で把握し、生活習慣の改善に努めることでメタボリックシンドロームは予防できる

執筆
医師:大見貴秀
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