緊急避妊薬とは?その妊娠阻止率は?【100%防げるわけではないよ】

やばい!避妊に失敗しちゃった!そんな経験あなたにもあるかもしれません。

その様な時の対処方法の一つとして緊急避妊薬を処方してもらうというものがあります。ヒトは想像よりも簡単に妊娠してしまう生き物です(排卵時期に避妊なしで性交渉すると20−40%くらいの確率で妊娠成立します)。

いざという時のために、避妊に対する知識をきちんと持っておく事はとても大切です。
※この情報は、2018年3月時点のものです。

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1.緊急避妊薬って何?

「モーニングアフターピル」とも呼ばれる薬で、排卵時期をずらしたり受精卵がくっつく場所である子宮内膜の働きを阻害する作用により妊娠を妨げる薬剤です。以前は中用量ピルという薬剤を12時間おきに2錠ずつ内服する、ヤッペ(Yuzpe)法という内服方法が主流でした。

しかし、妊娠を防ぐ確率(妊娠阻止率)が約6割とそこまで高くない上、副作用の発現率も比較的高い事から、現在ではレボノルゲストレル(LNG)単剤内服方法がガイドライン上も推奨されています。

 

現在、日本で認可されているLNG剤はノルレボ錠(1.5mg あすか製薬)という内服薬(2011年5月に発売)ですので、本記事ではノルレボ錠を中心に説明を進めます。

 

ノルレボとは?その成分・作用について

ノルレボは、「ノボノルゲストレル」という黄体ホルモンが主成分となります。排卵時期をずらしたり、子宮内膜を阻害することにより、受精卵が子宮内にたどり着く事(着床)を防ぎます。

2.緊急避妊薬ノルレボはどの様に処方してもらえばいいの?薬局で買える?

近年、緊急避妊薬を一般薬局でも販売するかどうか?が大きな議論となりましたが、残念ながら現状クリニックや病院といった診療所で処方してもらう必要があります。

 

保険診療外のお薬ですので診療所ごとに値段設定されていますが15000〜30000円程度で販売している施設が多いです(夜間診療では値段が上がる施設もあるので注意して下さい)。

注意点として総合病院や大学病院といった大きな施設では取り扱っていないケースが多いので不安な場合は必ず電話で問い合わせをしてから受診する様にして下さい。

 

3.緊急避妊薬の内服方法

原則性交渉後72時間以内に内服しないと十分な効果が得られません。

また性交渉から内服までの時間が短ければ短いほど妊娠阻止効果が高いので、処方されたらすぐに内服する様にしましょう。

 

ただ上述の通り夜間診療を行なっている大きな施設ではノルレボ自体扱っていなかったり、追加料金が発生するケースも少なくありません。避妊に失敗して焦る気持ちはわかりますが、基本的には翌朝を待って診療所を受診して下さい。

 

72時間が過ぎてしまった場合は?

120時間まで効果を発揮するという先生もいらっしゃいますが、添付文書上は、72時間以内となっております。

日本で認可されていない他の緊急避妊薬の場合、120時間以内に内服と明記されているものもありますが、ノルレボで効果(100%妊娠を防ぐわけではない)が保証できるのは72時間以内となります。

もし、過ぎてしまっている場合には、まずは医師に相談してみるようにしましょう。 

4.緊急避妊薬の妊娠阻止率について

緊急避妊薬の効果は妊娠阻止率という指標で表されることが多いのですが、ノルレボを性交渉後72時間以内に適正に内服した場合80%以上の妊娠阻止率を示します。避妊に失敗した時にただ不安を感じ1ヶ月を過ごすよりもずっと高い安心を得ることができます。

ただし100%妊娠を防ぐ事は出来ないので生理が予定通り来ない場合は必ず妊娠反応検査を行う様にして下さい。

 

5.緊急避妊薬の副作用と内服する上での注意点

全体の1割弱に副作用が起こります。主な副作用は吐き気(2.25%)、眠気や倦怠感(2−3%)、頭痛(1.38%)、不正出血(1.21%)などですが、重篤な副作用はほとんどありません。また稀に生理が遅れてしまうことがありますが、上述した様に妊娠を防ぐ事ができない可能性もあるので必ず妊娠反応検査は行なって下さい。

 

緊急避妊薬は、あくまでも避妊措置に失敗した場合や避妊措置を講じなかった性交後に緊急的に用いるものになります。そのため、一般的な経口避妊薬のような計画的に妊娠を回避するものではないということをご理解下さい。計画的に妊娠を回避する場合には、別途、通常の経口避妊薬の処方を医師に相談しましょう。

 

又、お薬が処方された場合には、すぐに内服を開始するようにしましょう。

 

6.まとめ

若い女性にとって、緊急避妊薬についての正しい情報は、是非知っていて欲しいものの一つです。現状診療所にかからないと手に入れる事はできませんが、72時間以内に内服すれば高い避妊効果は発揮されるので是非覚えておいて下さい。

 

また、より確実な避妊方法として低用量ピルを常時内服するという方法もあります。アフターピルの妊娠阻止率は高いといっても10人に1人くらいの確率で妊娠してしまいます。低用量ピルは正しく内服すれば、ほぼ100%で避妊することができますし、過多月経や月経困難症に対しても大きな効果を発揮します。

 

もしもアフターピルをもらいに診療所に受診する様な事があれば、ついでに低用量ピルについても色々と質問してみましょう。

執筆
医師:きゅー先生
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