顔の腫れが出たらおたふくかも。おたふくかぜに特徴的な初期症状を解説

小学生のころ、おたふくかぜに罹ってしばらくの間、学校を休んだ覚えのある人も多いと思います。おたふくかぜについて説明するとともに、発熱や顔の腫れなどおたふくかぜに特徴的な初期症状を解説します。
※この情報は、2017年12月時点のものです。

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1.おたふくかぜとはどのような病気?

おたふくかぜは正式な名称を「流行性耳下腺炎」と言います。耳下腺とは耳の付け根部分にある唾液腺の一種です。おたふくかぜは「ムンプスウイルス」というウイルスに感染することで発症するウイルス性の感染症の一つで、接触のみならず飛沫(くしゃみや咳など)でも感染するため、学校や駅など人の多いところでは感染しやすくなります。

 

おたふくかぜが流行するかどうかはムンプスウイルスが流行するかどうかによっても異なります。日本ではだいたい3-4年に一度、流行する傾向にあると考えられています。子どもに多く発症する傾向にあり、特に4歳未満の子どもに多く発症します。接触・飛沫感染をすることから保育園や幼稚園、小学校などに通い始めると罹患する確率が高まります。

 

おたふくかぜはウイルス性の感染症のため、発症した場合保育園や小学校を出席停止する処置が行われます。ワクチンは存在しますが抗生物質などが効かないため、基本的には対症療法で治療を行います。安静と栄養補給を基本として、発熱がつらいときは解熱鎮痛剤などを利用します。特徴的な症状である首や顔の腫れがつらいときは冷やすことで症状を緩和することができます。

 

ただしおたふくかぜは症状が出ないケースもそれなりに存在します。およそ3割の患者に症状が出ないとも言われていますが、その間も他者に感染してしまうことには注意が必要です。ムンプスウイルスに感染してから2-3週間程度の潜伏期間を経て、発症し1週間から2週間程度で快方に向かいます。

 

 

2.10-12歳までにたいていの子どもが罹患するおたふくかぜ

おたふくかぜの原因となるムンプスウイルスにはワクチンが存在します。ただしワクチンによる予防接種は必ず行わなければいけないわけではなく、あくまで任意のものとなります。ワクチンを一回接種するだけでも十分効果はありますが、一度目の接種後2-3年の時間を空けてもう一度接種することが理想です。

 

おたふくかぜはきちんと予防接種をしておけばほぼ罹患することはありません。任意のものとなるため費用は掛かってしまいますが、自治体によっては助成金を出すところもあるため確認してみるとよいでしょう。

 

ムンプスウイルスのワクチンを予防接種しなかった場合、たいていの子どもが10-12歳くらいまでに1度、おたふくかぜに罹患します。ただし先に述べたようにおたふくかぜは症状が出ないケースも存在します。実際はムンプスウイルスに感染したのに、発症はしないというケースもあります。

 

 

3.おたふくかぜの初期症状と特徴

おたふくかぜの最も特徴的な症状は耳下腺をはじめとする唾液腺の腫れです。まるでおたふくのように顔が腫れてしまうため、おたふくかぜという名称が名づけられました。主に顔の下半分の輪郭が腫れることが多く、ものを食べたり飲んだりした際に痛みが生じるケースもあります。

 

おたふくかぜの顔の腫れは発症から1日以内に現れ、2日目に最も重症化します。その後はゆっくりと腫れが治まっていき、1週間以内にはほぼ元の大きさに戻ります。

 

また高熱が出るケースも多いです。38度を超えるような発熱とそれに伴う頭痛やのどの痛みが生じます。高熱は顔の腫れよりも長く続くことが多く、1週間を超えて続くこともあります。

 

ただしこれらの症状はあくまで軽いものでしっかりと安静と栄養補給、十分な睡眠を取っていれば快癒することがほとんどです。ただしおたふくかぜは症状が重症化し、後遺症が残る可能性もあります。後遺症としてもっとも多いものは「ムンプス難聴」です。

 

ムンプスウイルスに感染し、おたふくかぜを発症することで後遺症として難聴が残ります。おたふくかぜが治癒した後も、聴力が元に戻らないケースも多く高音量も聞こえない重度難聴となるケースも存在します。

 

日本では過去にムンプスウイルスワクチンによる無菌性髄膜炎が発症したこともあり、ワクチンの定期接種化が困難となっています。しかし現在では無菌性髄膜炎のリスク以上に、ムンプス難聴のリスクのほうが高いと考えられています。

 

ムンプス難聴は下手をしたら一生続く問題となる可能性があります。もちろんワクチン接種により無菌性髄膜炎が発症するリスクもあるため、ワクチン接種をするかどうかどちらがよいか一概に結論を下すことはできません。ムンプスウイルスのワクチンは1歳を超えたら接種することができるため、きちんと小児科医と相談してどうするか決めるようにするとよいでしょう。

 

 

 

4.まとめ

おたふくかぜはムンプスウイルスによって発症するウイルス性の感染症です。耳下腺の腫れや高熱が特徴的ですが、症状自体は軽いもので自然と快癒していきます。しかし、稀に重症化してムンプス難聴を発症させることがあります。

 

おたふくかぜはワクチンを接種することで予防することができます。ただし非常に稀な確率ではありますが、ワクチンによる「無菌性髄膜炎」のリスクも存在します。現在ではワクチンを接種することによるムンプス難聴の予防のほうが効果的であると考えられていますが、ワクチン接種の際は小児科医と相談して決めるようにするとよいでしょう。

 

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