急な胸の痛み、症状に要注意、肋間神経痛とは?治療方法を解説

大見 貴秀

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急に胸が痛むと心配ですよね。胸には心臓が位置しているため、重大な病気ではないかと思うこともあると思います。心臓の異常で胸痛が生じることはもちろんありますが、そのほか、「肋間神経痛」という病気もあり、胸痛を引き起こす病気の一つになります。あまり聞きなれないですがどんな病気なのでしょうか?

今回は、肋間神経痛の症状について解説するとともに、その治療法や予防方法などもあわせて説明していきます。

※この情報は、2018年3 月時点のものです。

1.肋間神経痛とはどんな病気?症状?

人間には肋骨に沿って「肋間神経」が走っています。肋間神経痛はその肋間神経に痛みが生じる状態です。ちなみに肋間神経痛自体は病気の名前ではなく、症状のひとつになります。

肋間神経痛は大きく分けて、

 

・なぜ肋間神経痛が生じているのか原因が明確に分かるもの(症候性肋間神経痛)

・なぜ肋間神経痛が生じているか分からないもの(特発性肋間神経痛)

 

の2つがあります。

 

症候性肋間神経痛は椎間板ヘルニアや変形性脊椎症などの脊椎に関わる病気や、事故などによる肋骨の骨折などで生じます。また帯状疱疹が原因で肋間神経痛が生じることもあります。帯状疱疹は皮膚に水ぶくれができるウイルス性の病気です。帯状疱疹が胸部に現れると、肋間神経痛を生じることがあります。

 

肋間神経痛でどの程度の痛みが生じるかは個人差がありますが、非常に鋭い痛みが生ることもあります。単発で起きることもありますし、繰り返し生じることもあります。また、痛みが持続することもあります。肋間神経痛の症状は基本的に上半身の左右どちらかに生じます。肋骨に近辺に症状が出ることが多く、背中やわき腹、胸などに痛みが生じます。

 

胸部にも痛みが生じることから、狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気と思ってしまうこともあります。しかし肋間神経痛は体をひねったり、曲げたり、呼吸をしたりと何らかの動作によって引き起こされることが多いため、区別自体はつきやすいです。

 

2.こんな症状が出ていたら肋間神経痛かも

肋間神経痛の症状の現れ方は個人差によるものが大きいため、一概には言えません。

しかし、以下のような症状がある場合、肋間神経痛が生じている可能性があります。椎間板ヘルニアや骨折など、肋間神経痛を引き起こしている病気の治療をするためにも一度病院で診察を受けるとよいでしょう。

 

  • 肋骨に沿って鋭い痛みが生じる
  • 歩く、走る、体をひねる、曲げるなど特定の動作で痛みが生じる
  • 呼吸や声を出すときに痛みが生じる
  • 帯状疱疹がある
  • 痛みは上半身の左右どちらかに現れる

 

肋間神経痛の症状かも?と思ったらまずは内科で診察を受けましょう。もし骨などに異常がある場合は整形外科などを紹介してもらえます。それでは続いて病院での肋間神経痛の治療方法を見ていきましょう。

 

3.肋間神経痛の治療方法

肋間神経痛自体は病気ではなく、症状の一つです。椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、骨折など原因となる病気がそのほかにあるのならば、その治療を行います。そういった病気の可能性があるならば、まずMRIで画像診断をしたうえで治療を行います。

 

帯状疱疹が原因で肋間神経痛を生じている場合は抗ウイルス薬を飲み、帯状疱疹ウイルスを退治します。痛みが強い場合は消炎鎮痛薬も同時に使用します。帯状疱疹は早期に治療をすればするほど、治療の効果も高まるため帯状疱疹が疑われる水ぶくれができたらきちんと病院で診察を受けるようにしましょう。

 

原因が不明の場合は消炎鎮痛薬による治療を行います。同時に生活習慣の改善や運動、ストレッチなどを行い経過観察します。原因が不明な肋間神経痛の場合はストレスも関わっていると考えられているので、ストレス解消も重要です。

 

もし、肋間神経痛の痛みが強く耐えられないくらいのときは、神経ブロックという治療法も考えられます。痛みの原因となっている神経に局所麻酔を注射することで、痛みを軽減する治療法です。

 

4.肋間神経痛の予防法

原因が不明の肋間神経痛は体がゆがんでいると起こりやすいと言われています。デスクワークなどが多く、つい猫背のような姿勢でいると、体がゆがみ神経が圧迫されやすくなり症状が現れます。

肋間神経痛の予防のためには、まず正しい姿勢をすることから始めましょう。特に座っている時は姿勢が乱れやすいです。ついつい背もたれに寄りかかってしまいますが、イスにしっかりと深く座り、背筋をピッと伸ばすことを意識しましょう。

 

また運動不足になると、体がゆがみやすくなります。定期的に運動する習慣を生活に取り入れましょう。ウォーキングなどの軽い運動で十分です。プールなどで歩く水中ウォーキングは体や骨に負担が掛かりづらいため、体力に不安がある人にはおすすめです。

 

ストレス解消も重要なポイントです。ストレスが溜まると免疫力が低下して、肋間神経痛を引き起こしやすくなります。また帯状疱疹にもなりやすくなってしまうため、注意が必要です。

 

5.まとめ

肋間神経痛は明確な原因がある症候性肋間神経痛と、原因が不明な特発性肋間神経痛に分類できます。骨折やヘルニアなど明確な原因がある場合、そちらの治療をすることで肋間神経痛も症状がなくなっていきます。原因が分からない場合は消炎鎮痛薬などを用いて、痛みを止めて生活習慣の改善をすることで症状を軽減していきます。どうしても我慢できないくらいの痛みが生じるときは、神経ブロックという治療を受けることも可能です。

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