肥満に効果!?ナイシトールシリーズの選び方【成分・効果を比較!】

テレビなどでも見かける「おなかの脂肪を燃やす」で有名な市販のお薬にナイシトールシリーズがあります。含まれている成分などを知らずに、単に飲んでいれば痩せる「痩せ薬」だと少し誤解されている方も多いようです。
ナイシトールの成分は、漢方薬であり、含まれている生薬の効果によって、体本来の機能を高めて、体質を健康な状態へと改善していくものです。発汗を高める、排便を促す、排尿作用などを期待しています。

今回は、肥満に効果が期待できるナイシトールZ、ナイシトールG、ナイシトール85aの成分や効果について説明します。
※この情報は、2017年8月時点のものです。

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1.ナイシトールとは?

1-1 ナイシトールの効能効果

ナイシトールは「第2類医薬品」に分類される市販薬です。小林製薬より販売されています。

まずは、効能効果を説明文書より、抜粋します。
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症

 

●肥満症
●高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘
●蓄膿症(副鼻腔炎)
●湿疹・皮ふ炎
●ふきでもの(にきび)

 

服用の背景として、「体力のある腹部肥満タイプで、便秘がちな方」が対象です。様々な効果が期待できるお薬ですが、次に、なぜ、そのような効果が期待できるかについて説明していきます。

1-2 ナイシトールの成分

実は、ナイシトールの成分は、同じような効果を期待して、病院で医療用医薬品として処方されることもある成分です。というのも、ナイシトールの成分は、漢方薬のひとつであり、長い歴史を持っている「防風通聖散」です。

 

漢方薬とは、もともとは中国で発達し、日本に渡ってきた伝統医学です。植物、動物、鉱物などの天然物である生薬を2種類以上組み合わせて作る薬です。1つの薬に複数の生薬を含んでいるため、様々な効果が期待できます。

 

また、漢方薬は、対症療法(症状に対して治療を行う)ではなく、含まれている生薬の効果によって、体本来の機能を高めて、体質を健康な状態へと改善していくもののため、ゆっくりと時間をかけて改善していきます。


そのため、単に飲んでおけば、痩せられるというような「痩せ薬」ではありません。合わせて食事の工夫や運動を取り入れるなど生活面での努力が欠かせません。

1-3 ナイシトールの成分、防風通聖散について

ナイシトールに含まれているのは、漢方薬のひとつである「防風通聖散」です。防風通聖散には、なんと18種類もの生薬が含まれています。それぞれの生薬の効果によって、様々な効果をもたらします。
病院でも、肥満ぎみで、便秘がちな方に対して、体質改善を目的として処方されることがあります。発汗を高める、排便を促す、排尿作用などを期待しています。

 

参考:防風通聖散の成分

防風(ボウフウ)、黄ごん(オウゴン)、大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)、麻黄(マオウ)、石膏(セッコウ)、白朮(ビャクジュツ)、荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、桔梗(キキョウ)、山梔子(サンシシ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、川きゅう(センキュウ)、薄荷(ハッカ)、滑石(カッセキ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)

 

2.ナイシトール「Z」と「G」と「85a」の違い

体質も条件に当てはまり、症状もみられるため、ナイシトールを購入して服用しようとなったとき、ナイシトールでも、「Z」と「G」と「85a」の3つのシリーズがあり、迷われるかもしれません。

この3つのナイシトールが含んでいる成分は、すべて防風通聖散であり、種類は全く違いはありません。「錠剤」という剤型のタイプであることも同じです。
そしたら何が違うの?というと、「有効成分の量」と「飲み方」に違いがあります。

2-1. ナイシトールZ

ナイシトールの中で、1番多くの有効成分量(防風通聖散エキス)が含まれています。本気で効果を実感したいという方におすすめです。

有効成分(防風通聖散エキス)量:5000mg/1日量(15錠中)
飲み方:1日3回 1回5錠

7日分、21日分、28日分があります。

 

2-2 ナイシトールG

ナイシトールZよりも少ない有効成分量になります。効果は実感したいが、他の病気を抱えている、副作用が心配などの場合に、こちらが良いでしょう。
※持病がある方はまずは主治医に相談しましょう。

有効成分(防風通聖散エキス)量:3100mg/1日量(12錠中)
飲み方:1日3回 1回4錠

7日分、14日分、28日分があります。

2-3 ナイシトール85a

有効成分量は、他の2つのお薬より少ないですが、1日3回ではなく1日2回の服用で飲み続けやすいという点があります。最近少しお腹の脂肪が気になり始めた、などのときにこちらが良いでしょう。

有効成分(防風通聖散エキス)量:2500mg/1日量(10錠中)
飲み方:1日2回 1回5錠

5日分、14日分、28日分があります。

3.ナイシトール服用上の注意点

ナイシトールは、漢方薬であり体質改善を目的としたお薬です。これを飲めば、痩せるという痩せ薬ではありません。そのため、お薬だけに頼るのではなく、食事のバランスを考えたり、運動の習慣をつけるなど生活習慣の改善も合わせて行うことで、より高い効果が期待できます。

3-1 飲むタイミング

漢方薬は通常、お腹に何も入っていない空腹時に服用するのがよいとされています。お薬が吸収されやすいためです。
そのため、食前または、食間(食後2時間後)に服用するのが一般的です。

3-2 副作用症状

副作用は少ないお薬ですが、主に、食欲不振、腹痛、下痢、胃の不快感などの症状が起こることがあります。また、発汗、動悸、発心・発赤、かゆみなどの症状もあります。
いつもと違うような症状が出た場合は、すぐに服用を中止し、医療機関を受診するようにしましょう。

3-3飲み合わせ

生薬を複数配合しているため、他の漢方薬等を服用すると成分が重複し、副作用症状の発現のリスクを高める可能性があります。
漢方薬を他で服用する場合や、持病があり他にお薬を服用している場合には、ご自分で判断するのは難しい場合があります。必ず、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

 

参考:併用に注意が必要なお薬の成分


・マオウ含有製剤
・エフェドリン類含有製剤
・モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤
・甲状腺製剤 チロキシン、リオチロニン
・カテコールアミン製剤 アドレナリン、イソプレナリン
・キサンチン系製剤 テオフィリン、ジプロフィリン
・カンゾウ含有製剤
・グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤

 

4.おわりに

市販薬であるナイシトールシリーズが肥満に効果がなぜあるのか、また、それぞれのナイシトール「Z」、「G」、「85a」の成分や効果について参考になりましたでしょうか?

実は、成分は漢方薬、防風通聖散であり、様々な生薬の成分が含まれています。効果は期待できますが、あくまでも即効性があるわけではなく、脂肪を燃焼しやすい体質をつくる手助けをしてくれるものです。
お薬だけに頼るのではなく、減量をするためには食事・運動などの生活習慣の改善を第一に行うようにしていきましょう。

執筆
薬剤師:竹中 孝行
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