『しびれ』の原因とオススメの市販薬について

手足の「ピリピリ」「じんじん」としたしびれは辛いですよね。一時的なしびれなら我慢できますが、慢性的にしびれが続いていると日常生活にも支障をきたす場合もあります。
「しびれ」の原因にはいくつか種類があり、原因別に治療法が異なります。

今回は、しびれを引き起こす原因疾患やしびれに有効な市販薬について解説していきます!
※この情報は、2018年7月時点のものです。

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1.しびれの原因

長時間正座をしていると足がしびれるのは誰もが経験したことがあると思います。この場合は、血管を長時間圧迫することで足の末端の血流が悪くなりしびれが生じますが、正座をやめてしばらくすると改善されます。

 

しかし、慢性的にしびれがある場合は、重大な病気が隠れている可能性があります。

症状として「しびれ」を引き起こす病気にはどのようなものがあるか見ていきましょう。

 

1-1. 脳の障害

脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などにより、感覚を司る部位が障害を受けるとしびれが現れることがあります。この場合のしびれは体の片側に起こります。

 

1-2. 脊髄や脊椎の障害

脊髄とは、運動神経・知覚神経・自律神経が束になっている太い神経のことで、脳からの指示を全身に伝えたり、全身からの感覚を脳に伝える、心臓や消化管などの働きを調節するなどの役割があります。

 

脊髄は脊椎(いわゆる背骨)に覆われていて、神経が傷つかないように守られています。

しかし、何らかの原因で脊椎が損傷し、脊髄が圧迫されるとしびれ・痛みが生じます。

 

1-3. 末梢神経の障害

脊髄から手足に伸びる神経を末梢神経といい、末梢神経が障害を受けることでもしびれや痛みが生じます。

末梢神経は、脊髄とは異なり骨で守られていないため関節や筋肉の動きによって障害を受けやすい神経です。

手首にある神経が圧迫され、指の先端がピリピリとする「手根管症候群」は末梢神経障害に該当します。

 

 

1-4. 糖尿病

糖尿病で血糖値が高い状態が継続すると手足の先に「ピリピリ」「じんじん」といった、しびれや痛みが左右対称に現れることがあります。

 

原因ははっきりと分かっていませんが、高血糖が継続すると細い血管がダメージを受けるため、血流が悪くなります。すると、末梢神経に必要な栄養や酸素が送られなくなるためにしびれ・痛みが起こると考えられています。

 

また、高血糖状態において体内でブドウ糖から変換されてる「ソルビトール」が末梢神経にダメージを与えることで、しびれや痛みを生じる可能性も考えられています。

 

 

1-5. 筋肉の障害

筋肉がこり固まり、神経や血管を圧迫することでしびれを引き起こすことがあります。

また、「多発筋炎」や「筋繊維症」などの筋肉の病気でもしびれが現れます。

 

 

これら以外にも関節リウマチ、ウィルス感染、更年期障害やうつ病の症状として、しびれが見られることがあります。

 

2.市販薬で対応可能な「しびれ」

市販薬で対応可能なしびれは、「末梢神経障害」と「筋肉のこり」、「更年期障害」が原因のものだけです。

 

それら以外のしびれに関しては、受診により原因疾患の治療が必要となります。

 

手足のしびれ以外に次の症状がみられる場合は、重篤な病気の症状として、しびれが出ている可能性があるため受診しましょう。

 

受診が必要なしびれを伴う症状

・頭痛

・めまい

・呂律が回らない

・腰の痛み

・筋肉の麻痺

・指先が白くなり、痛みを伴う

・のどが異常に乾く

 

 

「しびれ」が出たら何科を受診すればいい?

 

脳の疾患が原因の場合は神経内科や脳神経外科、糖尿病が原因の場合は内科や糖尿病外来、脊椎の損傷や末梢神経障害、関節リウマチが原因の場合は整形外科など、原因疾患によって受診する診療科が異なります。

 

しっかりと検査しなければ何が原因でしびれが起こっているか判断するのは難しいです。

まずはかかりつけの医師を受診し、症状やしびれが出てきた経緯などから適切な対応を判断してもらうと良いでしょう。場合によっては、それぞれの専門医へ紹介してもらうこともあります。

 

 

3.オススメの市販薬

ドラッグストアに行くと、しびれに効果がある薬がたくさん販売されて、どれを選べば良いか迷ってしまいそうですね。

 

「末梢神経障害」、「筋肉のこり」、「更年期障害」の原因別にオススメの市販薬を紹介します。

市販薬を服用して1週間以上経っても症状の改善が見られない場合は、別の原因の可能性があるため受診しましょう。

 

 

3-1. 「末梢神経障害」によるしびれ

「ビタミンB1誘導体」や「ビタミンB6」、「ビタミンB12」が配合されているものがおススメです。

これらのビタミンB群には、傷ついた神経の修復を助ける作用があるためです。

処方薬でも「アリナミンF」、「メチコバール」「ビタメジン」に代表されるビタミンB群を含む製剤が、末梢神経障害によるしびれや痛みに使用されています。

 

 

【おすすめの市販薬】

 

アリナミンEXゴールド

「ビタミンB1誘導体」、「ビタミンB6」、「ビタミンB12」の全てが配合されています。

また、同じくビタミンB群の一種で、抹消神経修復を促進する作用がある「葉酸」や血液循環を改善する「ビタミンE」も配合されています。

 

 

エスファイトゴールドDX

こちらも「ビタミンB1誘導体」、「ビタミンB6」、「ビタミンB12」の他に「ビタミンE」や、血行を改善したり筋肉・神経組織でのエネルギー産生を促進する「ニコチン酸アミド」が配合されています。

 

 

アクテージSN錠

「ビタミンB1誘導体」、「ビタミンB6」、「ビタミンB12」、「葉酸」、「ビタミンE」、「γ−オリザノール」が配合されています。

「γ−オリザノール」は、ビタミンB群の働きを助け、神経の修復やや筋肉のこりを改善します。

 

 

 

3-2. 「筋肉のこり」によるしびれ

筋肉のこりに対してもビタミンB群は有効ですので、上記の市販薬でも改善がみられます。

ビタミンB群だけでは良くならない、頑固な筋肉のコリに対しては次の市販薬を試してみるのもいいでしょう。

 

 

【おすすめの市販薬】

コリホグス

筋肉をほぐす「クロルゾキサゾン」という成分が、硬直した筋肉を緩めることで、筋肉のこりを改善します。

また、鎮痛成分の「エテンザミド」が肩や首筋の痛みを和らげます。

 

ドキシン錠

主成分の「メトカルバモール」が筋肉の異常な緊張やこりを改善します。

痛みを和らげる「エテンザミド」と「無水カフェイン」や「ビタミンB1誘導体」、「ビタミンE」も配合されています。

 

 

 

3-3. 「更年期障害」によるしびれ

更年期障害には漢方薬が良く効きます。

処方薬でも「ツムラ」や「クラシエ」などの漢方製剤がありますが、ドラッグストアでも市販されているものがあります。

以下のホルモンバランスの乱れによる症状や血流を改善する漢方薬がおススメです。

 

【おすすめの市販薬】

当帰芍薬散

体力が落ちていて、冷え、貧血の傾向があり疲れやすい方に適しています。

 

加味逍遙散

体力が少なく、のぼせ感、疲れやすく、イライラや不安などを起こしやすい方に適しています。

 

桂枝茯苓丸

比較的体力があり、肩こり、めまい、のぼせ感、足の冷え、イライラや不安などを起こしやすい方に適しています。

 

 

4.おわりに

しびれには色々な原因があり、中には重大な疾患が隠れている場合もあることを理解して頂けましたでしょうか?

慢性的なしびれが出てきた場合には、放置せずに受診することをおすすめします。

 

血行が悪いことが原因でしびれが出ている場合には、体を冷やしすぎない、姿勢を悪くしないことに注意しましょう。

 

執筆
薬剤師:篠ケ瀬 蒼惟
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