血圧が高めの方へ!オルメテックOD錠®。降圧剤を飲んで気をつけて欲しい事。

高血圧のお薬、降圧剤には様々な種類のお薬があります。降圧剤は効き方もお薬ごとで異なり、患者さんによっては、効き方が異なる降圧剤を併用して服用している方も多いと思います。
そんな降圧剤の1種であるオルメテックOD錠®について解説していきたいと思います。

オルメテックOD錠®の効能効果、副作用、飲み合わせ、ジェネリック医薬品はどう違うのか。分かりやすく説明していきたいと思います。
※この情報は、2018年6月時点のものです。

※この記事を読んでいただいている皆様へ

処方せんネット予約サービスの普及の為に皆様から利用したいと思う薬局をお答えいただいております。
60秒ほどのアンケートにお答えいただき、ご協力いただいた方には 全員に500円分のAmazonギフト券を必ずプレゼントさせていただいております。
(2017/12/25現在、224,000人にの方にご回答をいただいております。)
ぜひアンケートにご協力ください。

今すぐアンケートに答える>

株式会社フリービットEPARKヘルスケア一同

1.そもそも降圧剤って?

降圧剤とは血圧を下げる薬のことを言います。高血圧の薬という意味になります。降圧剤は薬の効き方によって分類されます。

 

・心臓や血管にある受容体と呼ばれるスイッチを押して心臓の働きをコントロールしたり、血管を拡げたりする薬

・血圧をコントロールしている物質や部位に作用する薬

・腎臓に働き、尿量をコントロールする薬

 

これらが主に医療機関で使用される降圧剤となります。降圧剤以外にも主作用で付随して血圧が下がる薬や副作用で血圧が下がる薬もあります。

降圧剤は作用が異なる降圧剤を併用する事がよくあります。作用点が異なる降圧剤を併用する事で降圧作用の増強を目的としています。

 

サプリメントや栄養補助食品で血圧が下がる作用を持つものはありません。血圧が下がる=命の危機になる事があるので国の審査で認可が下りた医薬品のみとなります。

数ある降圧剤の中で今回は「血圧をコントロールしている物質部位に作用する薬」の1つオルメテックOD錠®︎について述べていきたいと思います。

 

2.オルメテックOD錠®の特徴

オルメテックOD錠®︎は第一三共株式会社から販売されているオルメサルタン ドキソミルを主成分とした高親和性AT1レセプターブロッカーの降圧剤です。

 

オルメテックOD錠®︎は商品名

オルメサルタン ドキソミルは特許をとった成分名

 

となります。

オルメテックOD錠は高血圧と診断されて初めて出る、第一選択薬の降圧剤、既に高血圧を治療している患者さんへの追加の降圧剤として用いられる事が多いです。

 

高親和性AT1レセプターブロッカーって何?となるかと思います。

簡潔に述べると、血圧を上げる物質がはまって作用する鍵穴(受容体=レセプター)を閉じて作用しなくするというものです。

他の降圧剤と異なり、ピンポイントでAT1レセプターに作用する為、他の部位へ作用しにくく副作用のリスクが少ないのも特徴です。

 

ヒトの体内には、血圧をコントロールしているホルモンや部位が存在しています。血圧が低くなると体内の血圧を上げるために昇圧作用のあるホルモンが分泌されます。そのホルモンの作用で体内の様々な部位や他のホルモンが活性化され血圧が上昇して行きます。

 

血液中のナトリウムや水分が少なくなったりすると血流が悪くなり血圧が下がります。その下がった血圧を上げるために昇圧作用のある物質、レニンが分泌され、そこから様々な物質が合成、分泌されて血管の拡張や心機能の増加などの作用が誘発され血圧が下がります。アンジオテンシンⅡという物質が最終的に血管を拡張や心機能の増加を行い、血圧を増加させます。

 

健常な人では血圧が下がりすぎていた場合や血中のNaや水分量が少ない場合に血圧を正常に戻す目的でアンジオテンシンⅡは働きますが、高血圧や他の疾病などを持っている人はこの血圧増加のメカニズムがずっと作用していたりする為、血圧が高い状態が維持されてしまいます。お酒や塩分の多い食事をする人は血液中の水分量が低くなっている為、この昇圧作用が慢性化し高血圧になりやすくなります。

 

高齢者も若者に比べて体内の水分量が低くなっていたり、心機能が低下している為に血圧が高くなる傾向があります。

オルメテック錠®︎はアンジオテンシンⅡ(AⅡ)が作用する受容体、AⅡ受容体に拮抗作用を示し、昇圧作用を妨害することで血圧が上がる事を阻止する働きがあります。

 

2-1. オルメテックOD錠®の効能効果

オルメテックOD錠®は高血圧症に適用がある処方箋医薬品となります。処方箋が無いと調剤、販売できない医薬品です。

オルメサルタン ドキソミルとして10mg~20㎎を1日1回で服用します。高血圧の症状に合わせて量を増減し最大40mgまで服用が可能です。

朝食後や寝る前など服用する時間が決まっていません。また、食事の影響をほぼ受けない為、いつ服用しても問題がない薬です。

 

2-2. オルメテックOD錠®の副作用

主な副作用はふらつきやめまい、立ちくらみといった低血圧の症状です。

オルメテックOD錠®だけではなく、他の降圧剤に共通する副作用になります。

 

服用を開始して1日や2日程度のふらつきやめまいで済む時は問題が無い事が多いです。血圧の値は日々変動する為です。

ふらつきやめまいの頻度が毎日続いたり、辛い時は医療機関や調剤薬局の薬剤師に相談する様にして下さい。

 

2-3. オルメテックOD錠®と飲食物、他の医薬品との飲み合わせ

オルメテックOD錠®は飲食物での飲み合わせは問題が無いです。

降圧剤の中にはグレープフルーツのような皮の厚い柑橘類との飲み合わせが悪いものがあります。降圧剤の作用を強め、ふらつきやめまいといった症状が出やすくなってしまう事があります。オルメテックOD錠®にはその様な飲み合わせの悪い飲食物は無いです。

他の医薬品とでは飲み合わせが悪いものが報告されています。

 

糖尿病を治療中に特定の降圧剤を併用している時にオルメテックOD錠®を服用すると血中のカリウム値が増加してしまう為、原則併用が出来ないケースがあります。

限定的ではありますが、副作用のリスクが上がってしまう可能性があるので注意がいります。

 

2-4. 他に注意すべき事

腎機能や肝機能が落ちている患者さんには注意が必要です。医薬品全般に言える事ですが、腎臓や肝臓の働きが低下していると医薬品の副作用が出やすくなってしまう事が多くあります。特にオルメテック錠®は腎機能が落ちている患者さんではふらつきやめまいなどの低血圧の症状や倦怠感や疲労感が出やすくなってしまう事があります。

 

3.オルメテックOD錠®のジェネリックって安全?

最近になってオルメテックOD錠®のジェネリック医薬品が販売されました。オルメテックOD錠®のジェネリック医薬品は1錠当たりの値段が半額以下なのが特徴です。安いです。

 

以下の表はオルメテックOD錠とそのジェネリック医薬品の1錠当たりの値段の比較表です。

規格

オルメテックOD錠®

オルメサルタンOD錠「DESP」®

5㎎

29.0円

10.7円

10㎎

54.5円

20.4円

20㎎

103.4円

39.0円

40㎎

156.6円

57.3円

ジェネリック医薬品は先発品の約36%の値段、1/3の値段になっています。調剤薬局では保険が適用になる為、負担割合が3割の方で30日分が処方された時、10mgの規格の場合で307円安くなります。年間ですと3,683円ほど安くなります。品質もほぼ同じで成分は全く一緒のジェネリック医薬品ですのでこの差は大きいと思います。

ジェネリック医薬品は含有されている成分が全く一緒で添加剤が異なるだけのものや先発品を出しているメーカーがそのままジェネリック医薬品を出す場合もあります。

ジェネリック医薬品の安全性について度々、週刊誌などで特集されていて安全ではないとの記事を見かける事が多いと思います。

 

そもそも医薬品の安全基準は国が定めた基準があり、随時、安全検査を行っています。安全が認められていない薬は販売できず、販売後に検査に引っ掛かってしまう場合はメーカーの自主回収が起きる仕組みになっています。対象となる医薬品は国内外のメーカー問わず行われているので、現在流通している医薬品は安全な医薬品と言えます。ジェネリック医薬品にも検査はあり、その検査に合格しています。

 

国の医療費の予算は年々、増加しています。その主な原因が医薬品への保険の支払いです。新薬や画期的な医薬品は値段が高く設定されてしまいます。研究費や開発コストが莫大にかかっている為です。医療現場では患者さんの治療の為、新薬を使っていく事が多くなっています。それらに合わせて医療費も増えていっています。

 

医療費削減の為、国はジェネリック医薬品の使用を推奨しています。ただ、医療機関がその問題を把握していても患者さん自身が理解していなければ意味がありません。ジェネリック医薬品は成分が同じで効能効果も同じ、安くて安全であるお薬という事を認識して貰いたいです。

 

4.まとめ

オルメテックOD錠®︎は高血圧になってしまった患者さんへの導入の薬であったり、既に治療中の患者さんへの追加薬としても使われる薬になります。飲食物との飲み合わせが悪いものはほぼなく、飲み合わせが悪い医薬品も限定的なものなので安全に使用できる事が多いです。

ジェネリック医薬品も販売されており、値段も約1/3程度と安いのも特徴です。

 

執筆
薬剤師:えりんぎの薬剤師
この執筆者の記事をもっと見る