【口の中に白い苔のようなもの?】口腔カンジダ症の症状・治療について解説

カンジダ菌というものをご存知でしょうか?人間に住み着いている常在菌で、ほとんどの人間に存在しています。普段はあまり悪さをしない菌ですが、何らかの原因で身体に悪影響を及ぼす可能性があります。

口の中に苔のような白いものができたら、それは、カンジダ菌によって引き起こされた口腔カンジダ症かもしれません。

今回はカンジダ菌が口腔内で悪影響を与える場合、どのような症状が出るのか、また治療方法についても解説していきます。
※この情報は、2018年3月時点のものです。

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1.口腔内でこんな症状が出たら要注意

カンジダ菌は人間の口の中に常在している菌です。カンジダ菌がいない人はほとんどいないであろうと言えるほど、普遍的に存在しています。心身ともに元気ならばカンジダ菌は、悪い影響を及ぼしません。しかし何らかの理由により免疫力が低下すると、増殖して様々な症状を引き起こします。

 

カンジダ菌が増殖したことで現れる症状(以下、口腔カンジダ症)は様々です。

一番最初に自覚症状として現れるのは、口の中のヒリヒリする痛みです。人によっては食べ物や飲み物がしみたりすることもあります。また味覚が変化することもあり、味を感じにくくなったり苦みや辛みを強く感じたりすることもあります。

 

口腔カンジダ症には3種類のタイプがあります。それぞれ以下の通りです。

 

①偽膜性カンジダ症

白い苔のようなものが口腔内に発生します。ガーゼやタオルでふき取ることも可能です。口腔カンジダ症の中では最も多いものになります。

 

②紅斑性カンジダ症

口腔内カンジダ症は白い苔のようなものが発生することが特徴ですが、紅斑性カンジダ症では発生しません。その代わり、口の中の粘膜が赤くなりヒリヒリとした痛みが生じます。

 

③肥厚性カンジダ症

偽膜性カンジダ症と同じく白い苔のようなものが発生します。しかし肥厚性カンジダ症の場合、この苔のようなものは硬くなっていきます。偽膜性カンジダ症ではふき取ることができますが、肥厚性カンジダ症ではふき取ることが難しくなります。

 

2.カンジダ菌の日和見感染とその原因

口腔カンジダ症の原因は、カンジダ菌の日和見感染です。日和見感染とは体内に常在している菌が、宿主である人間の免疫力が低下したときに増殖し病原性を発揮することです。もともと免疫力が弱い幼児や高齢者では、発症することがあります。幼児や高齢者には偽膜性カンジダ症が一番多く見られます。そのほか、免疫力が低下する病気や投薬、習慣などを持っていると口腔カンジダ症を発症しやすくなります。

 

口腔カンジダ症を引き起こす原因には以下のようなものがあります。

 

①口の中を清潔に保っていない

歯磨きをしないことも原因の一つですが、口腔カンジダ症を発症する大きな原因となるのが入れ歯をきちんと洗わないことです。入れ歯は洗わないと細菌が増殖していき、口腔カンジダ症を初めとする細菌感染症の原因となります。面倒くさくてもきちんと毎日洗うようにしましょう。

 

②糖尿病

糖尿病発症者は免疫力が低下しやすくなります。そのためカンジダ菌が増殖しやすく、口腔カンジダ症を発症しやすくなってしまいます。

 

③AIDS

HIVウイルスに感染することで発症するAIDSは免疫不全を引き起こす病気です。口腔カンジダ症を初めとする、細菌性ウイルス性の感染症に罹患しやすくなります。なお現在では早期に発見し、投薬を続けることで一生を健康で過ごすことも可能です。年に一回程度は性病検査を受けるようにすると安心です。

 

④ステロイド治療

ステロイドは抗炎症作用の強い有益な薬です。しかし効果が強い分、副作用もありその一つが免疫力の低下です。長期間ステロイドによる治療を受けている人は口腔カンジダを発症しやすくなります。

 

⑤抗生物質治療

通常、口腔内に存在する菌は一定の割合を保ってバランスを取っています。しかし抗生物質による治療を長期間受けていると、菌のバランスが崩れて特定の菌が過剰に増殖してしまうことがあります。

 

3.口腔内のガンジダ症の治療

口腔カンジダ症の治療には抗真菌薬を使用されます。用いられる薬にはファンギゾンシロップやジフルカンカプセルなどが一般的です。これらの抗真菌薬は真菌の細胞膜の生合成を阻害することで、真菌を殺菌させます。

 

抗真菌薬を用いた治療を続けるとともに、口腔ケアも行います。歯磨きの習慣がなかったり、正しい歯磨きをできていなかったり、入れ歯の掃除が十分でなかったりすると、せっかく治った口腔カンジダ症が再発することもあります。

 

抗真菌薬を使用すればおおよそ1週間以内には口腔カンジダ症の症状が改善されていきます。ただし口腔カンジダ症はきちんと抗真菌薬を服用しなければ治療することができません。口の中に苔のようなものができたからといって、歯磨きを丁寧にするなどのケアをしても効果はほとんどありません。医療機関を早めに受診し、抗真菌薬の服用と、口腔内ケアを並列して行うことが重要です。

 

4.まとめ

口の中に苔のような白いものができたら、それは口腔カンジダ症かもしれません。カンジダ菌が日和見感染を起こすことで発症する病気で、なんらかの原因による免疫力が低下している人によく見られます。口の中を清潔にすることはもちろん重要ですが、口腔カンジダ症をきちんと治すためには抗真菌薬の服用が必要です。口の中の異変に気が付いたらきちんと歯科クリニックで診察を受けるようにしましょう。

執筆
医師:大見貴秀
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