更年期以降の女性は要注意!骨粗鬆症の治療と予防方法を解説

骨折なんて大したことない、そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか?確かに若いうちは骨折してもすぐに治ります。しかし、実は老後、体が弱くなってからの骨折は非常に治りづらい厄介なものです。

特に更年期以降の女性に注意してほしい病気が、「骨粗鬆症」になります。骨粗鬆症とは、骨がスカスカになってしまい、骨折のリスクを高めてしまう病気になります。骨折から寝たきりを伴ってしまうこともしばしばみられます。

今回は、骨粗鬆症とはどのような病気かを解説するとともに、どのような治療や対策方法があるのかを説明していきます。
※この情報は、2017年9月時点のものです。

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1.更年期以降の女性は要注意!骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症とは「骨がスカスカになってしまう病気」のことを指します。

健康な状態ならば転んだ程度では骨折したりしません。しかし、骨粗鬆症で骨がスカスカになっている時に転んでしまうとすぐに折れてしまいます。骨粗鬆症になると骨折だけではなく、背骨の強度が低下し背中が曲がりやすくなることもあります。

骨粗鬆症には自覚症状はほとんどありません。転んで骨折してしまった時に初めて知ることも多いでしょう。

骨密度が低下することは老化現象の一つであり、加齢とともに骨が弱くなるのはある程度自然なことです。
必然的に骨粗鬆症は高齢者に多く、骨折も高齢になればなるほど多くなっていきます。高齢者の骨折は骨の強度の低下で起きやすくなっているうえに、治癒力も低下しているため治りづらいことが特徴です。
特に太もも部分を骨折してしまうとそのまま寝たきりになってしまうことが少なくありません。

骨粗鬆症、骨折、骨折に伴う寝たきりは男性よりも女性に多く発生します。特に更年期以降の女性は注意が必要です。女性ホルモンであるエストロゲンはカルシウムの代謝に関わり、骨の強度を保つ働きをします。

しかし、更年期以降は徐々に女性ホルモンの分泌量は低下していき、閉経を境に急激に低下します。エストロゲンの分泌量が低下するとともに、骨量も急激に減少し、骨粗鬆症となります。

2.骨粗鬆症の治療法とは?

2-1. 骨粗鬆症の検査

現在では、骨粗鬆症が広く知られるようになり、検査ができる病院が増えています。骨粗鬆症の検査は手軽に負担がなくできるため、健康診断の際に勧められることも多いのではないでしょうか?
検査により骨粗鬆症と診断されたら治療をする必要があります。まだ骨折をしていないとしても、骨粗鬆症である限り骨折のリスクは高くなっています。

2-2. 骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症を治療するためには、骨量を増やしていくことが重要になります。
しかし、骨量を急激に増やすことは不可能なので、生活習慣を改善して徐々に増やしていく必要があります。
まず改善するべきなのは、食生活です。

カルシウムは50代以上の男性で700mg、女性で650mg必要になります。日本人はカルシウムの摂取量が少ないため、意識的に摂取する必要があります。乳製品や小魚、大豆加工食品などカルシウムが豊富に含まれている食品をよく食べるようにしましょう。そのほかカルシウムの代謝に関わるビタミンDやK、タンパク質を十分に摂取することも重要です。
食事を十分に食べられない場合、サプリメントを利用するのもよいでしょう。

また、運動も骨粗鬆症のためには重要です。運動をすることで骨に刺激が加わり、骨が強くなっていきます。まずはウォーキングのような負荷の低い運動から始めていき、習慣化しましょう。屋外で運動し太陽光を浴びると皮膚からビタミンDが合成されます。ビタミンDは腸からカルシウムを吸収しやすくする効果があるため、骨を強くするためには重要な栄養素です。

極端に骨量が少ない場合は薬物治療も検討されます。体内で骨が破壊されるのを防ぐ薬や骨の形成を促進する薬などが使用されます。閉経した女性の場合、ホルモン補充療法も選択肢に入ります。閉経により分泌量が低下した女性ホルモンを外部から補充することで、カルシウムの代謝を促し、骨量を増やすことができます。

3.治療よりも予防が大事 普段からカルシウムを

とはいえ、骨粗鬆症は治療よりも予防が重要になります。若いうちからカルシウムの摂取量を意識し、運動習慣をつけることで骨量が減少し、骨粗鬆症になるのを防ぐことができます。
ヨーグルトやチーズといった牛乳を発酵させた食品はカルシウムの吸収率がよくなっています。そのほか南蛮漬けや小エビのように骨やカラを食べられる料理・食材もよいカルシウムの供給源となります。木綿豆腐やがんもどき、油揚げのような大豆加工食品にもカルシウムは豊富に含まれています。緑黄色野菜ならば小松菜や青梗菜、水菜にカルシウムが豊富です。

カルシウムは卵やキノコ、鮭などに豊富に含まれるビタミンDと一緒に摂取すると吸収率が高まります。また、緑黄色野菜に多く含まれるビタミンKは吸収したカルシウムが骨に定着するのを促す働きをします。カルシウムだけではなく、これらの栄養素にも意識を向けるとよいでしょう。

女性の場合、ホルモンの関係で骨粗鬆症になりやすいという特徴があります。更年期を迎える40過ぎ当たりから、1年に1度骨粗鬆症の検診を受けるようにすると安心です。

4.まとめ

骨粗鬆症は骨がスカスカになり、骨折などを起こしやすくなる病気です。
特に高齢者の骨折は寝たきりの原因となり、QOLを著しく低下させてしまいます。女性はホルモンの関係で骨粗鬆症になりやすいため、一層の注意が必要です。

骨粗鬆症は若いうちからカルシウムの摂取量と運動習慣に気を配れば予防することが可能です。一度減った骨量を元に戻すことは難しいですが、骨量を維持することは比較的簡単なのでしっかりと毎日の食卓にカルシウムの多い食品を出すようにしましょう。

執筆
医師:大見貴秀
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