【市販風邪薬】バブロンとPL顆粒の効き目は違う?成分・効果の違いを解説

ドラッグストアでは、様々な総合風邪薬が販売されています。中でも多くの方が買われているのがパブロンです。

一方、病院で処方される総合風邪薬の代表格と言えばPL顆粒。どちらも同じように「総合風邪薬」というくくりに入るお薬です。最近は市販でもPL顆粒が発売されたことからこの2つの薬の違いについて気になっている方も多いでしょう。。

パブロンとPL顆粒を比較して、効果の違いは?副作用の違いは?どっちの方が風邪を早く治せるの?良く聞かれるこれらの質問についてここでは解説していきます。
※この情報は、2018年6月時点のものです。

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1.パブロンとPL顆粒の違い

PL顆粒はもともと病院でしか貰えないお薬でしたが、つい最近ではドラッグストアでも購入できるようになりました。

しかし、PL顆粒が発売されたことでちょっとした問題も起こってしまいました。それが「パブロンとPL顆粒って何が違うの?」というもの。

 

ある人は「いつも飲んでいるから」とパブロンを選び、ある人は「病院でも貰えるPL顆粒の方が効果が高い気がする」とPL顆粒を選んでいます。果たしてこの2つの本当の違いとは何なのでしょうか。それぞれの成分をまずは見て効果を比較してみます。

 

1-1. パブロンの成分と効果、特徴

ひとくちでパブロンと言っていますが、パブロンの総合風邪薬のシリーズには多くの種類があります。

 

・パブロンゴールドA

・パブロンSゴールドW

・パブロンSα

・パブロンエースPro

 

他に子ども用の風邪薬などもありますが、今回は上記のうち1番知名度の高いパブロンゴールドAと最近発売された新しいパブロンエースProの2つについて触れていきます。

 

①パブロンゴールドA

〈配合成分〉

・グアイフェネシン(去痰)

・ジヒドロコデインリン酸塩(鎮咳)

・dl-メチルエフェドリン塩酸塩(気管支拡張)

・アセトアミノフェン(解熱鎮痛)             

・クロルフェニラミンマレイン酸塩(くしゃみ・鼻水・鼻づまり) ?

・無水カフェイン(頭痛)             

・リボフラビン(ビタミン補給)

 

〈特徴〉

多くの方が「パブロン」と言って指しているもののほとんどがこのパブロンゴールドAのことです。小さな子どもから飲める処方のためパブロンのシリーズの中では比較的効果がマイルドです。

 

②パブロンエースPro

〈配合成分〉

・イブプロフェン(解熱鎮痛)      

・L-カルボシステイン(去痰)      

・アンブロキソール塩酸塩(去痰)             

・ジヒドロコデインリン酸塩(鎮咳)

・dl-メチルエフェドリン塩酸塩(気管支拡張)

・クロルフェニラミンマレイン酸塩(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)

・リボフラビン(ビタミン補給)

 

〈特徴〉

パブロンのシリーズの中でも1番新しく発売されたものですね。解熱鎮痛効果のあるイブプロフェンが最大量配合されていることから他のパブロンシリーズよりも熱やのどの痛みに対して効き目が高いのが特徴です。

 

1-2. PL顆粒の成分と効果、特徴

〈配合成分〉

・サリチルアミド(解熱鎮痛)      

・アセトアミノフェン(解熱鎮痛)             

・無水カフェイン(頭痛)             

・プロメタジンメチレンジサリチル酸塩(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)

 

〈特徴〉

成分を見てもらうと分かるように咳に効く成分が1つも入っていません。PL顆粒で抑えることのできる症状は熱・のどの痛み・頭痛・鼻の症状のみです。

 

1-3. パブロンとPL顆粒の違いとは

既にお気づきの方もいるかもしれませんが、パブロンのシリーズにはすべて「熱・のど・頭痛・咳・鼻の症状」に効く成分が入っています。種類によって効果の強弱はあれども、どれを買われても必ずすべての症状に対応できます。

 

一方でPL顆粒には咳に効く成分が1つも入っていません。咳止めも去痰剤もないのです。そして配合されている成分の種類がパブロンと比べて少ないのも見ていただけると分かるでしょう。ではPL顆粒には何もメリットがないのかと言うとそうではありません。最も人気の高いパブロンゴールドAよりもPL顆粒の方が熱やのどの痛み、頭痛への効き目が高くなっています。

 

分かりやすいようにすべての効果をパブロンゴールドAとPL顆粒とで比較してみましょう。

 

・熱、のど、頭痛

PL顆粒>パブロンゴールドA

 

・咳

パブロンゴールドA>PL顆粒

 

・鼻

パブロンゴールドA≒PL顆粒

 

熱やのど、頭痛に関してはPL顆粒の方が効果は強めです。咳に関してはPL顆粒には咳止めの成分が入っていないのでまず聞きません。鼻の症状はどちらも同じくらいの効果と言ってよいでしょう。

 

 

パブロンエースProとPL顆粒とを比較すると以下のようになります。

 

・熱、のど、頭痛

パブロンゴールドPro>PL顆粒

 

・咳

パブロンゴールドPro>PL顆粒

 

・鼻

パブロンゴールドPro≒PL顆粒

 

パブロンエースProと比較するとすべての効果においてPL顆粒の方が優れている、というものがなくなりましたね。パブロンエースProとPL顆粒とではパブロンエースProの方が、比較的効果が高いと言えます。

 

病院で処方されるPL顆粒とは同じ?

 

病院で貰うPL顆粒もドラッグストアで買うPL顆粒もぱっと見た感じでは同じに見えますね。しかし、よく見ると少しだけ違いがあるのです。

 

●病院で処方されるPL顆粒

 

〈配合成分(1包あたり)〉

・サリチルアミド 270mg

・アセトアミノフェン 150mg

・無水カフェイン 60mg

・プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5mg

 

〈用法用量〉

1回1gを1日4回服用する。

〈服用可能年齢〉

2歳から(2~11歳の患者には幼児用のPL顆粒を使用する)

 

●ドラッグストアで買えるPL顆粒

 

〈配合成分1包あたり)〉

・サリチルアミド 216mg             

・アセトアミノフェン 120mg

・無水カフェイン 48mg 

・プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 10.8mg

 

〈用法用量〉

1回1包(0.8g)を1日3回服用する。

 

〈服用可能年齢〉

15歳から

 

 

病院のものと市販のものとでは大きな違いが3点あります。

1.配合成分の種類は同じだが、配合量が市販のものの方が少ない

2.病院のPL顆粒は1日に4回まで飲めるが、市販のものは3回だけ

3.病院のものは2歳から服用できるが市販のものは15歳からしか服用できない

 

とっても似ていますが実は病院のものと市販のもとではこのように少々違いがあります。

 

1-4. 眠気などの副作用の違いはある?注意すべき副作用

パブロンとPL顆粒とどっちが、副作用が出やすいの?という質問をよく受けます。風邪薬を飲むと眠気が出るのは鼻の症状を抑えるために配合されている抗ヒスタミン薬が原因です。ここでもパブロンゴールドAとPL顆粒とで眠気の出やすさを比較してみましょう。

 

パブロンゴールドAにはクロルフェニラミンマレイン酸塩?、PL顆粒にはプロメタジンメチレンジサリチル酸塩が配合されていますね。プロメタジンメチレンジサリチル酸塩の方が昔からある古いお薬で、眠気の副作用が出やすいことが問題視されていました。それを解決しようと後々開発されたのがクロルフェニラミンマレイン酸塩です。しかし、結果として眠気の副作用はあまり抑えることができませんでした。つまり、パブロンゴールドAもPL顆粒も同じくらい眠気が出やすいということです。

 

 

1-5. 総合風邪薬を選ぶときのポイント

パブロンとPL顆粒とを成分を見ながら比較してもらうと分かるように「病院で出ているから強い」とは一概に言えないんですね。そして、市販で買える多くの風邪薬はどれも同じように見えるのですがそれぞれ特徴を持っているのです。

 

・熱や頭痛に効果が高いもの

・のどの痛みを抑える効果が高いもの

・鼻づまりを取る効果が高いもの

・痰を取る効果が高いもの

・眠気が出にくいもの

 

CMやブランドイメージだけで総合風邪薬を選んでしまうとほぼ間違いなく失敗します。

 

よくある失敗は大人の方で熱や頭痛、のどの痛みが強くて悩んでいるのにアセトアミノフェンが入っている風邪薬を選んでしまうというものです。アセトアミノフェンは小さな子どもから使える成分なのでそこまで効き目は強くありません。この場合選ぶべきはイブプロフェンが入った風邪薬。

 

でも、正直パッケージの裏の成分を見たところでお薬の効き目が分かる方なんてほとんどいません。

 

だから風邪薬を市販で買われるときは遠慮なく薬剤師や登録販売者に相談してほしいのです。ぴったりのお薬をご紹介します。

 

2.風邪薬に関する誤解

風邪薬について多くの方が持っている誤解をこの場で訂正したいと思います。

 

「風邪は抗生物質を飲まないと治らない」

「風邪薬を飲めば風邪を早く治せる」

 

これらの考えはどちらも誤りです。なぜ誤りなのかをご説明します。

 

2-1. 風邪は抗生物質を飲まないと治らない?

みなさん、風邪の原因が何なのかをご存知ですか?実は風邪の80%から90%はウイルスが原因によって起こっています。だから抗生物質は風邪にほとんど効きません。「いやいや、抗生物質を飲んだらウイルスもやっつけられるでしょ?」と思っている方、抗生物質は菌をやっつけるものでウイルスには効かないんです。

 

風邪で病院にかかったときに「あの医者は風邪なのに抗生物質をくれなかった。」と思ったことが今までに1度はあるかと思います。でも本当はそれが正しいのです。風邪は抗生物質を飲まなくとも治すことは普通にできます。

 

ただ、医師によっては風邪を治すためというより肺炎の予防をするために抗生物質を処方される方もいます。

 

 

2-2. 病院のお薬も市販のお薬も風邪を治すものではない

風邪を早く治したいという気持ちは分かりますが、今の世界には風邪を治せるお薬はありません。病院のお薬も市販のお薬も「風邪によって引き起こされた症状を抑えてあげる」お薬なんです。風邪を治すのはあなたの体であってお薬ではないんですね。

 

じゃあ風邪の多くがウイルスなんだからウイルスをやっつける薬を飲めばいいじゃない?と鋭い方は思ったでしょう。確かにその通りです。しかし風邪を引き起こすウイルスは200種類以上もあるんです。どのウイルスが原因で風邪になったのかを特定するのはまず不可能。だからウイルスに効くお薬も選びようがないのです。

 

3.こんなときは早めに病院へ

風邪を引いたときによくあるのが「咳の症状だけ止まらない」というもの。咳は残りやすいので最後までしつこく症状が止まらないことが多いのです。ただ、あまりにも咳が続く場合はもしかしたら肺炎や咳喘息などの風邪とは違った疾患にかかっている可能性もあります。

 

風邪による咳は2~3週間ほどで治まりますので、もしもそれ以上長く咳が続く場合は病院で検査をされてください。

 

また高熱が何日も続く場合、強いのどの痛みが出た場合も早めに病院に行きましょう。インフルエンザなどに感染していたり、喉頭炎や扁桃炎になっていたりする場合があります。急性喉頭炎の場合、呼吸困難になることもありますので早めの受診をおすすめします。

 

 

4.まとめ

パブロンのシリーズの中でも特に人気のパブロンゴールドAとPL顆粒を比較してみると、思っていたよりもPL顆粒の効き目が強くないことが分かりましたね。PL顆粒の方が頭痛や熱・のどには効くものの咳には効きません。病院でも貰えるお薬と効くととても効果が高いお薬のように思ってしまいますが実はそういうわけでもないのです。

 

お薬の効き目ではなく商品のイメージだけで風邪薬を買われる方がとても多いのが現状。でもそんな選び方では本当に自分に必要な風邪薬を選ぶことはできません。どれを選んだら良いか分からないときはお店にいる薬剤師や登録販売者に相談してくださいね。

 

執筆
薬剤師:まりもぐみ
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