歯周病とは?原因や症状・治療について解説!

日本人の5人に4人は歯周病と言われています。歯を失う原因の第一位が歯周病です。

ほとんどの方が罹患してしまう歯周病ですが、罹患率の高さは日本人の歯周病やその予防法についての知識が乏しいことが原因の1つに挙げられます。

そこで今回は、歯周病について原因や症状、治療、注意する生活習慣について解説しています。
正しい知識を身につけて、歯の健康に繋げましょう!
※この情報は、2018年9月時点のものです。

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1.歯周病とは?

歯周病は「全世界で最も蔓延している病気」としてギネスブックにも記されており、世界的にも患者数の多い病気です。

最近では、歯磨き粉のCMなどでもよく耳にする病名ですが、どのような病気なのでしょうか?

 

1-1. 歯周病の原因と症状

口の中には約700種の細菌が存在しています。

 

プラーク(歯垢)に潜む細菌により引き起こされるのが「歯周病」です。

 

プラークとは、歯の表面や歯と歯茎の間に残った食べカスに増殖した細菌の塊です。食後8時間程度で作られるといわれています。

 

プラークに存在する細菌は、歯茎に炎症を引き起こし、悪化すると歯茎を後退させたり、歯を支えている骨に炎症を起こし、骨を溶かしてしまいます。

さらに歯周病が進行して歯を支える骨が無くなれば歯が抜けてしまうこともあります。

 

 

歯周病の自覚症状には以下のようなものがあります。

 

歯周病の自覚症状

・口臭

・知覚過敏

・歯茎が赤く腫れる

・歯が長く見える

・歯がぐらぐらする

・歯茎がむず痒い

・歯茎がブヨブヨする

・歯茎から血が出やすい など

・歯茎が痛くなる

・物を噛むと痛みを生じる

 

しかし、これらの症状は歯周病がある程度進行してから出てくる症状で、初期の段階では自覚症状はないことが多いのが特徴です。

 

 

 

1-2. 歯周病が与える全身への影響

歯周病は、口腔以外の疾患にも関係していることが知られています。

歯周病により炎症が起こっている場所から細菌が血流に乗り、全身のあらゆる場所で影響を与えるためと考えられています。

 

例えば、心筋梗塞、2型糖尿病、関節リウマチ、誤嚥性肺炎、骨粗相症などの疾患を悪化させたり、引き起こしたりすることがあります。

 

たかが歯周病と思って放置していると、命に関わる病気を引き起こすこともあるということです。

 

また、これらの疾患をお持ちの方は、歯周病の治療を行うことで症状が軽くなったり、治療期間の短縮に繋がる可能性があります。

 

 

「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と「歯周病」の違いは?

 

一般的に「歯槽膿漏」と「歯周病」は同じ病気を指します。

 

「歯槽膿漏=歯周病」と考えて問題ありませんが、現在は「歯槽膿漏」の表記はあまり使われず「歯周病」と表記されることがほとんどです。

 

以前は、重度の歯周病のことを歯槽膿漏と呼んでいましたが、病態としては同一であるため、重症度に関わらずまとめて「歯周病」と定義するようになりました。

 

歯科医師によっては、あえて「歯周病」と「歯槽膿漏」を症状の重度により使い分ける場合もあります。

 

2.歯周病の治療

歯周病について理解できたところで、歯周病の治療にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

 

2-1. 外科的療法

歯周病の治療の基本になるのは、原因となるプラークと感染された歯石の除去です。

特に歯茎の溝にあるプラークと歯石の除去が重要で、器具を用いて物理的にプラークを取り除いていきます。

 

また、噛み合わせが原因となっている場合には、噛み合わせを調整する治療、歯ぎしりが原因になっている場合には、歯ぎしりを改善する治療などを行う場合もあります。

 

症例にもよりますが、失われた骨を再生誘導するような歯周外科治療もあります。最近では、日本で開発された人工骨による再生治療もあり、歯周病の治療はかなり進歩しています。

 

 

2-2. 薬物治療

プラークに存在している細菌は「複合バイオフィルム」という強固な膜を形成していて、薬が届きにくいため、原則、歯周病に使用する薬物はありません。

 

歯科医師によっては、「ジスロマック」という抗菌薬を用いる場合もありますが、有効性に対する見解は分かれており、一般的に使用されているとは言えません。

どちらにしても、薬による完治は難しく、プラークの物理的な除去が必要となります。

 

また、「ファンギゾンシロップ」という抗真菌薬が用いられることもありますが、真菌と歯周病との関連性については、現段階で有力なエビデンスがあるというわけではないため、使用は歯科医師の判断となります。

 

原則、歯周病に使用するお薬はありませんが、実際、薬物治療が可能なのかどうかは、主治医の判断を伺い、相談するようにしましょう。

 

3.歯周病にならないために

歯周病は生活習慣病の1つと位置付けられて、治療には生活習慣の改善も重要になります。

 

次のような生活習慣に注意しましょう。

 

3-1. 正しい歯磨きを身に付ける!

プラークを形成させないためには、日々の正しい方法での歯磨きが大切です。

自分ではきちんと磨けているつもりでも、正しく磨けていない人も多いでしょう。

せっかく歯磨きをしていても、正しく磨けていなければ意味がありません。

 

一度、歯科医師や歯科衛生士により普段の歯磨きを見てもらい、ブラッシングの指導を受けてみると良いでしょう。

 

 

3-2. タバコは歯周病リスクを高める!

タバコを吸う方は、タバコを吸わない方よりも2〜8倍程度歯周病になりやすいとされています。

歯周病の治療中の場合も、タバコを吸っていると治療効果が減弱するため禁煙するようにしましょう。

 

 

3-3. 歯科の定期検診・クリーニングを受けましょう!

正しい歯磨きでも、なかなか完全にプラークを除去することは難しいです。歯磨きだけでは全ての歯垢・プラーク除去できないのです。さらに、歯石が歯に付着すると歯磨きで歯石を除去することはできません。

 

磨き残しは歯科医師や歯科衛生士に専門的に取り除いてもらうようにしましょう。

 

日本において、歯科の定期検診・クリーニングを受けている割合は他の先進国に比べると著しく低いと言われています。

 

歯科で定期的に検診・クリーニング多くの国民が受診しているスウェーデンでは、歯周病の罹患率が低く、80歳で歯が残っている数の平均数は21本です。これから日本でも数多くの人が定期検診・クリーニングを行い歯の寿命を少しでも延ばすことを目指しましょう。

 

少なくとも3ヶ月に1回のペースで定期検診・クリーニングに通うのがおススメです。

 

 

歯周病は他の人に移る?

 

歯周病は他の人に移ってしまう病気です。

特に気を付けなければならないのは赤ちゃんです。

 

生後6ヶ月ぐらいで歯が生え始めると、口移しやキス、同じ食器の使い回しなどで、赤ちゃんに菌が移ることがあります。

 

菌が赤ちゃんの口に移ることを完全に防ぐのは難しいので、家族や近くにいる人がきちんと歯周病治療を受け、定期検診やクリーニングに通い、口腔内を清潔に保つことが大切です。

 

5.おわりに

原因となるプラークを形成させなければ、歯周病は防ぐことができます。

口腔内環境を清潔に保つための正しい知識を身につけ、歯周病にならないようにしましょう!

 

また、歯周病の治療は歯科での治療が原則です。歯周病用の歯磨き粉なども市販されていますが、必ず歯科での治療を行った上で補助的に使用するようにしましょう。

執筆
薬剤師:篠ケ瀬 蒼惟
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