【医師執筆】美容に更年期障害に活躍?プラセンタの効果は本当なのか。

女性の健康や肌の調子は女性ホルモンによって大きく左右されます。

若いころは十分に分泌されている女性ホルモンも加齢とともに徐々に分泌量が低下していき、肌の調子が落ちたり更年期障害が現れたりします。そんな女性の悩みに現在注目されているのがプラセンタ。

美容にも医療にも有効な成分としていわれてますが、果たして本当なのでしょうか?今回は、プラセンタの効果について、様々な視点から解説していきます。
※この情報は、2018年5月時点のものです。

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1.プラセンタとはどのような成分?

プラセンタとは「胎盤」という意味です。胎盤はお腹の中にいる赤ちゃんに栄養素を届ける重要な働きをする器官です。プラセンタは単一の成分のことではありません。プラセンタにはタンパク質や各種アミノ酸、ビタミン、ミネラル、核酸、ペプチドなど非常に様々な栄養素が含まれています。

 

プラセンタに含まれる成分で特徴的なものは「成長因子」と呼ばれる物質です。人間の細胞は新陳代謝をすることで、古いものから新しいものへと入れ替わっていきます。成長因子は新陳代謝を活発にして、全身の代謝を高めると言われています。

 

プラセンタの原料となる胎盤は哺乳類に特有のものです。人間はもちろん、豚や羊、馬などの哺乳類から採取された胎盤がプラセンタの原料となります。牛もプラセンタの原材料として利用されていたことがありますが、BSEが問題になり現在では日本では利用されていません。

 

プラセンタはサプリメント以外にも化粧品や医薬品など様々な目的で利用されています。

 

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2.プラセンタの効果は本当?

プラセンタは医薬品としても利用されています。医薬品は特定の症状に対する効果が認められないと、販売することができません。そういう意味では医薬品としてのプラセンタには効果が認められています。化粧品としてのプラセンタも一部の効果については評価されています。

 

健康食品としてのプラセンタは小規模な臨床試験のうえでは効果が見られたというデータがあります。ただし小規模な臨床試験なので、確実に効果があるとは言えません。今後の研究に期待がされます。

 

3.様々な視点からみるプラセンタの効果

3-1. 化粧品としてのプラセンタ

化粧品としてのプラセンタの効果で最も期待できるものは「美肌効果」です。人間の肌のハリはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった物質が関係しています。人間の表皮の奥の真皮という部分には「皮膚線維芽細胞」と呼ばれる細胞があります。この細胞がコラーゲンやエラスチンといった物質を作り出して、ハリのある肌を作っています。

 

しかし皮膚線維芽細胞の働きは加齢とともに落ちていきます。コラーゲンなどの物質の合成量も少なくなり、ハリがなくなりシワやたるみが目立つようになります。プラセンタエキスが含まれた化粧品は成長因子を含むため、皮膚線維芽細胞を活性化させる働きが期待できます。ハリのある肌に戻すために有効と考えられています。

 

3-2. 健康食品としてのプラセンタ

健康食品としてのプラセンタは上述したように客観的で正確性の高いデータがまだ存在していません。更年期障害や美肌、性機能改善などの効果があると考えられていますが確実に効果があるという試験結果は出ていません。ただしプラセンタはまだまだ研究途中な素材であること、プラセンタ自体は豊富な栄養素を含んでいることなどから粗悪なものでなければ栄養補給に適していると考えられます。

 

過剰な期待はせずとも健康管理の一環としてプラセンタサプリメントを摂取するのは有効です。

 

3-3. 医薬品としてのプラセンタ

化粧品や健康食品に用いられるプラセンタは豚や馬、羊と言った動物のものです。稀にアクアプラセンタ(魚卵膜)や植物プラセンタなども利用されることもあります。

 

一方で医薬品としてのプラセンタは人間の胎盤が使われています。もちろん人間の胎盤を使用する前はHIVウイルスに感染していないか、梅毒に感染していないかなど厳格な検査が必要になります。

 

プラセンタを原料とする医薬品にはメルスモンとラエンネックがあります。前者は更年期障害の処方薬として利用されます。後者は肝疾患及び肝機能改善の処方薬として利用されます。これらの薬には健康保険が適用されます。

 

そのほか美容領域でプラセンタが利用されることもあります。プラセンタエキスを注射することで、美肌、美白、にきびなどの改善が期待されています。

 

4.プラセンタ使用の注意点(副作用など)

医薬品としてのプラセンタでは副作用が現れる可能性があります。ただし現在のところ、かゆみや赤み、悪寒、発熱など軽微なものがほとんどで重大な副作用は確認されていません。ただしアレルギーの可能性は否定できないため、アレルギー体質の患者への投与は慎重に行います。

 

美容目的でプラセンタエキスを注射したところ、薬剤性肝機能障害が生じた事例もあるため、健康被害が生じる可能性は否定できません。また使用していくうちに何らかの不調が現れたら一度、摂取や注射を中止して医師に相談することが重要です。

 

5.まとめ

プラセンタは哺乳類の胎盤のことを指します。タンパク質、アミノ酸、脂質、脂肪酸、ビタミン、ミネラル、核酸、ムコ多糖類など非常に様々な成分が含まれています。

 

化粧品や健康食品、医薬品など様々な分野で利用されています。販売に厳しい認定が必要な医薬品としてのプラセンタはもちろん、化粧品で皮膚に塗った際にも一定の効果が期待されています。健康食品としてのプラセンタはこれからの研究が期待されています。

 

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執筆
医師:大見貴秀
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