【急な痛みに】市販で購入できる湿布薬の一覧とかぶれなどの注意点を解説

竹中 孝行
コトブキ調剤薬局 横須賀店

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筋肉痛や腰痛など、急な痛みがあったとき、病院で処方された湿布薬や市販で購入した湿布薬で対処される方も多いのではないでしょうか?

市販薬でも、病院で処方される湿布薬の成分と同じものも販売されています。痛みが軽度なので様子をみたい、連休中で病院に直ぐに行けないなどの場合、とりあえず市販薬で対処したいという方にはおすすめです。

今回は、処方薬と比較しながら、市販で購入できる湿布薬の成分や商品について解説するとともに、湿布薬の副作用である“かぶれ”の対処法についても詳しく説明していきます。

※この情報は、2018年4 月時点のものです。

1.処方薬、市販で購入できる湿布薬の種類と効果

1-1. 湿布薬の消炎鎮痛成分

湿布薬には、炎症をおさえる消炎鎮痛成分が含まれています。湿布を貼った患部において、皮膚からお薬の有効成分が吸収されることで効果を発揮します。

 

代表的な消炎鎮痛成分としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)があり、炎症に伴う腫れや痛みを和らげる効果があります。飲み薬では、NSAIDsは、解熱剤としても使用されます。(例:ロキソニンなど)

 

たまに「湿布薬を貼り治った!」という方がいらっしゃいますが、あくまでも鎮痛作用があり、痛みを一時的に和らげているだけで(対症療法)、病気そのものを治すという効果があるわけではありません。そのため、湿布薬で痛みを和らげるとともに、原因を改善していくことも大切です。

 

1-2. 処方薬

病院で処方される湿布薬で代表的なものとしては、

 

・ロキソニンテープ・パップ(成分:ロキソプロフェン)

・モーラステープ・パップ(成分:ケトプロフェン)

・ボルタレンテープ(成分:ジクロフェナクナトリウム)

・セルタッチパップ・テープ(成分:フェルビナク)

・カトレップパップ・テープ(成分:インドメタシン)

・MS冷・温シップ(成分:サリチル酸メチル)

・アドフィードパップ(成分:フルルビプロフェン)

・ロコアテープ(成分:エスフルルビプロフェン・ハッカ油)

 

など、様々な湿布薬が存在しています。

 

ジェネリック医薬品などもあり、名称が違う場合でも、同じ成分のお薬もあります。最近で新しく販売された湿布薬としては、20161月に発売されたロコアテープがあります。

 

また、平成28年の診療報酬の改定で、1回の処方あたり70枚という制限が設けられるようになりました。そのため、病院で処方される場合には、原則、70枚を超えた処方はできませんので、ご注意下さい。

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1-3. 市販薬

市販薬として販売されている湿布薬の成分としては、

 

・ロキソプロフェン(=ロキソニンテープ・パップ)

・ケトプロフェン(=モーラステープ・パップ)

・ジクロフェナクナトリウム(=ボルタレンテープ)

・フェルビナク(=セルタッチパップ・テープ)

・インドメタシン(=カトレップパップ・テープ)

・サリチル酸メチル(=MS冷・温シップ)

 

などがあります。( )内は、その成分を含む処方薬の一例を記載しています。

ご覧のとおり、処方薬と同じ成分のものが多く存在しています。同じ成分でも含んでいる量は、処方薬と市販薬では、規格によって違いがある場合があります。

 

20168月にロキソニンテープの市販薬が販売されたことによって、処方薬とほぼ変わらないラインナップが市販で購入できるようになってきました。

 

湿布薬:テープとパップの違い

 

湿布薬というと、主にテープ剤とパップ剤という剤型に分かれます。この2つは、成分が同じであれば、効果に差があるというわけではありません。

テープは、粘着力が比較的強く、はがれにくいというメリットがあり、関節部分など動く部分に向いています。デメリットとしては、長く貼っているとかぶれやすいということがあります。

一方、パップは、厚みがあり水分を含んでおり、貼った感じがひんやりしています。粘着部分が肌に優しいため、かぶれの心配が少ないというメリットがある一方、はがれやすいというデメリットがあります。

ご自身の患部に合わせて、また、貼り心地の好みで選ばれると良いでしょう。

2.何が良いか迷ったら・・市販でおすすめの湿布薬3選

様々な市販薬が販売されていますが、オーソドックスに選ぶとしたらこの3つというものをご紹介します。湿布薬は、貼り心地など好みもありますし、かぶれやすさなども人によって変わってきます。そのため、ご自身に合う湿布薬を購入されたほうが良いので、あくまでも参考程度にお読み下さい。

 

詳しくは、店頭の登録販売者、薬剤師に相談されると良いでしょう。

 

2-1. ロキソニンSテープ【要指導医薬品】 / 第一三共ヘルスケア

テープの他にパップやゲルなどもあります。ロキソニンというとご存知の方も多いように消炎鎮痛剤として代表的なお薬です。比較的副作用が少なく、効き目も良いということで、よく使用されています。医療用の成分量と同量を配合しています。比較的安心して使用できますので、まず迷った場合には、こちらの湿布薬を選んで問題ないでしょう。

但し、市販薬の中でも「要指導医薬品」に分類され、インターネットでの購入はできず、薬剤師がいる薬局・ドラッグストア等の店舗で説明を受けて購入しなければなりません。

 

<特徴>

・1日1回。1日あたり4枚を超えて使用しない

15歳未満の小児では使用できない

 

2-2. ボルタレンEXテープ【第2類医薬品】 / グラクソ・スミスクライン・CHJ

テープの他にローションやゲル、スプレーなどもあります。ボルタレン(成分:ジクロフェナクナトリウム)も、消炎鎮痛薬として代表的なもののひとつです。有効成分が徐々に放出されるため1日1回貼ることで効果が持続します。

 

<特徴>

・1日1回1枚の使用

15歳未満の小児では使用できない

・妊婦・妊娠していると思われる方は使用できない

 

2-3. サロンパス【第3類医薬品】 / 久光製薬

よくご存知の方も多いお馴染みのサロンパスです。冷感、温感タイプがあります。

成分は、消炎鎮痛成分である「サリチル酸メチル」を10%配合しています。鎮痛効果としては穏やかですが、お子さんや妊娠中・妊娠の可能性がある方でも比較的安心して使用できます。このように使いやすい点から今回、サロンパスをおすすめの中に含みました。

 

<特徴>

1日数回患部に貼付

・小児に使用する場合には、保護者の指導監督のもとに使用

 

3.湿布でかぶれないための、かぶれたときの対処法

湿布を使用する上で、注意すべきことは、“かぶれ”症状です。皮膚が敏感な方など体質によって、かぶれ症状が現れやすい場合があります。

 

貼った部分がかゆい、赤くなっている、痛みがあるなどの症状がでた場合には、しばらく皮膚を休め、様子を見ることが大切です。かぶれの症状がひどい場合には、すぐに病院を受診するようにしましょう。

 

<湿布でかぶれないために>

まずは、湿布を貼るときは、入浴直後や汗をかいている場合など、水分をしっかりと拭き取ってから貼るようにしましょう。濡れた皮膚の上に貼付すると、はがれやすくなったり、かぶれ症状が出やすくなります。

また、いつも全く同じ場所に貼っていると、その部分がかぶれるリスクが高まります。可能であれば、毎回少しずつ貼る位置をずらし、肌を休めることも大切です。

特にかぶれやすい方の場合には、1日貼るタイプの湿布薬だとしても、最初は、長時間貼らずに数時間程度、短い時間に留めてしばらく様子をみたほうがよいでしょう。

 

<かぶれた場合には>

かぶれ症状が軽度であれば、湿布を中止し、しばらく皮膚を休め、様子を見ることが大切です。赤みがひかない、痛みがつらい、水ぶくれを起こしているなど症状がひどい場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 

以前、かぶれた経験がある場合には、そもそも、湿布薬ではなく、ゲルやクリームタイプなど塗り薬を検討することをおすすめします。

湿布薬と塗り薬を交互に使用してみるなど、肌への負担を減らす工夫を行うことも大切です。

 

4.おわりに

今回は、処方薬の湿布の種類と比較しながら、市販で購入できる湿布薬の成分や商品について解説しました。湿布薬の場合、昨今、処方薬とほぼ変わらないラインナップが市販で購入できるようになってきました。

 

但し、痛みがひどい場合や続く場合には、単なる炎症ではなく、骨折など様々な原因も考えられます。市販の湿布薬では対応できないことや、症状が悪化する可能性もありますので、早めに医療機関を受診し、検査をしてもらうことが大切です。

 

また、湿布薬を使用される場合には、かぶれに注意する必要があります。皮膚が敏感の方の場合、湿布薬ではなく、ゲルやクリームなどの塗り薬を検討することもひとつの方法です。

市販で湿布薬を購入される際のひとつの参考になれば幸いです。

 

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