少しなら飲んでも大丈夫?妊娠中の正しいカフェイン摂取量を解説

"仕事に行き詰った時、疲れた時、リフレッシュをしたい時、コーヒーブレイクを楽しむ方は多いですよね。しかし、コーヒーに含まれるカフェインは摂取しすぎると、体に悪影響が出ることも。特に、妊娠中は悪影響となる物質が気になるのではないでしょうか。

実は、妊娠してもある程度ならば、カフェインを摂取することができます。しかし、飲みすぎると悪影響もあるため、代替となるノンカフェイン飲料を探しておくことも大切です。

今回は、妊娠中のカフェインの胎児への影響を解説するとともに、正しい摂取量の目安やおすすめのノンカフェイン飲料なども合わせて説明していきます。"
※この情報は、2017年8月時点のものです。

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1.妊娠したらカフェインはNG?

妊娠したらカフェインはあまりよくないということをよく聞きます。妊娠したらコーヒーや緑茶、チョコレートなどのカフェインが含まれた飲食物は一切食べることができないのでしょうか?
答えは「NO」です。妊娠してもある程度ならば、カフェインを摂取することができます。

 

コーヒーや緑茶、チョコレートなどの食べ物はカフェインが含まれていますが、体によい効果もあります。
コーヒーには、中枢神経を覚醒させる作用があり、眠気覚ましや集中力アップに役に立ちます。妊娠してすぐに産休に入る人は少なく、ある程度の時期まで仕事をする人がほとんどではないでしょうか?仕事中のリフレッシュにコーヒーはとても役に立ちます。

 

また、緑茶はカテキンという抗酸化物質が含まれています。体を酸化の害から守り、生活習慣病を予防する効果も期待できます。カテキンには強い抗菌作用もあるため、風邪の予防にも有効でしょう。チョコレートは甘く、エネルギー補給に適しています。妊娠中は胎児に栄養やエネルギーを供給する必要があるため、疲れやすくなります。疲れを軽減してエネルギーチャージするのに有効です。

 

2.カフェインが妊婦と胎児に与える悪影響とは?

カフェインには、様々な薬理作用があります。例えば脳内のアデノシンという物質の働きを抑制して中枢神経を覚醒させたり、血管を収縮させて血圧を上げ運動や仕事をするのに適した状態にしたり、腎臓への血流量を増やして尿量を増やしたり・・・と脳だけではなく全身に影響を与えます。

 

薬理作用があるということは人体に対して影響が大きく、過剰に摂取すればなんらかの悪影響を与えることを示します。事実、健康な成人であってもカフェインを摂取しすぎるとめまいや頭痛、緊張、不安、手足の震えといった中毒症状が現れます。カフェインの慢性的な大量摂取はカフェイン依存症や自律神経のバランスの乱れを招きます。

 

カフェインの代謝は肝臓で行われます。しかし、妊娠中はカフェインを代謝するための酵素量が減るため、カフェインの影響を受けやすくなります。同時に胎児は肝臓の機能が未発達なため、カフェインを代謝する能力も未熟です。そのため妊婦と胎児はカフェインの影響を受けやすく、摂取した量によっては悪影響を受けやすくなるのです。

 

妊娠中にカフェインを大量に摂取すると、胎児の出生時低体重のリスクを高めます。低体重で生まれた胎児は体温調整や栄養補給、呼吸をサポートする必要があるケースも多く、成人後の健康リスクも高まります。また妊娠中にカフェインを過剰に摂取することで、流産を招く可能性も示唆されています。

3.少しなら大丈夫?妊娠中のカフェイン摂取量目安

妊娠中のカフェインの過剰摂取は避けるべきですが、少しであれば問題ありません。日本ではカフェインの摂取量に基準がありませんが、WHO(世界保健機構)はコーヒー換算でカップ3-4杯(カフェイン換算で240-320mgほど)としています。FSA(英国食品安全庁)はさらに厳しく、カフェイン換算で200mg(コーヒー2杯ほど)と摂取基準を設けています。

 

 

日本人と欧米人とでは体格や体質が異なるため、一概にこの基準なら安心ということにはなりません。しかし、1日にコーヒーで2杯程度(カフェイン換算で160mg-180mg)ほどならば大丈夫でしょう。もちろん、コーヒーを飲んでいて体調不良が現れたら飲用を中止し、医師に相談するようにします。

 

4.妊娠中におすすめのノンカフェイン飲料

1日に1-2杯程度のコーヒーならば飲んでもまず、問題ありません。しかしそれ以上は避けたほうがいいでしょう。コーヒーの代替となる好みのノンカフェイン飲料を見つけておく必要があります。妊娠中にはどのようなノンカフェイン飲料がお勧めなのでしょうか?
おすすめのノンカフェイン飲料を3つご紹介します。

4-1. ハイビスカスティー

ハイビスカスティーはさわやかな酸味が特徴のハーブティーの一つです。妊娠すると味覚が変化することもありますが、さわやかなので飲みやすいことも特徴です。ビタミンCが豊富に含まれているため、妊娠中のビタミン補給にも効果的です。

4-2. そば茶

そば茶に含まれる「ルチン」という物質は血流を改善させる働きがあります。妊娠中は血流に乗って胎盤から胎児に栄養や酸素を供給するため、スムーズな血流がとても重要です。妊婦自身の健康管理をしつつ、胎児にもよい影響を与えるでしょう。

4-3. 緑黄色野菜のスムージー

一番お勧めです。緑黄色野菜には「葉酸」というビタミンB群の仲間が豊富に含まれています。妊娠中は胎児の健全な発育のため、この葉酸がとても重要になります。葉酸はニンジンやトマトといった赤い野菜よりも、小松菜やホウレンソウ、菜の花、春菊といった緑の濃い野菜に豊富に含まれています。

5.まとめ

・妊娠しても、少しであればカフェインを摂取しても大丈夫
・過剰に摂取すると、胎児の低体重や流産のリスクを高める可能性が示唆されている
・妊娠中にカフェインを摂取するならば、コーヒー換算で1-2杯にすること
・妊娠中にお茶をしたいならば、ノンカフェインの飲料がおすすめ
・特に緑黄色野菜のスムージーは妊婦と胎児に必要な葉酸が豊富に含まれている

 

 

執筆
医師:大見貴秀
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