【医師が解説】妊娠確率を高めるための基礎体温・生理周期の知識と正しい測り方

大見 貴秀

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女性の基礎体温は生理周期と大きな関係があります。さらに生理周期は妊娠する確率を高めるためにとても重要なもの。基礎体温を計測する習慣をつけると妊娠する確率を高めることができます。もちろん基礎体温は妊娠だけではなく、健康を維持するためにも把握しておくと便利です。

今回は、生理周期と基礎体温の関係、又、妊娠確率を高めるための基礎体温の知識、そして正しい基礎体温の測り方を紹介します。

 ※この情報は、2018年1月時点のものです。

1.生理周期と基礎体温の関係

女性の生理は体内のホルモンバランスの変化によって現れます。妊娠しやすいタイミングは生理周期によって異なるため、妊娠を希望するならば基礎体温を計測して記録を取り、生理周期を把握するようにするとよいでしょう。

 

基礎体温とは、起床してすぐの動く前の体温のことを指します。ちょっとトイレに行っただけでも体温は上昇してしまうため、計測するならば起床したときに行うことが重要です。特に基礎体温は変化があるといっても0.5度に満たないほんの少しの変化です。その変化を見逃さないようにすることが大切です。

 

女性の生理周期はおおよそ28日間です。14日目に排卵日があるとしたら、そこを境にして基礎体温が高い期間と低い期間に分かれます。生理が開始してから排卵までは、基礎体温が低い低温期が続き、排卵から生理が再び始まるまでの間は基礎体温が高い高温期が続きます。

 

2.基礎体温と妊娠しやすいタイミング

女性がもっとも妊娠しやすいタイミングは排卵日前後です。生理が始まり排卵が開始するまでの間は低温期、排卵してから生理が始まるまでの間は高温期のため、ちょうどこの境がもっとも妊娠しやすいと言えます。体調や疲労、ストレスなどによって生理周期は変化しますが、低温期と高温期の周期は多少の誤差があれどほぼ一定のため、きちんと記録を取ることで排卵日を予想しやすくなります。

 

女性が妊娠するためには排卵した卵子に精子が受精する必要があります。卵子の寿命はおよそ24時間で、精子の寿命は2-3日です。排卵日の2-3日ほど前から排卵1日後あたりがもっとも妊娠しやすい期間と考えられています。

 

3.正しい基礎体温の測り方とは?

基礎体温は起きたばかりの動いていない状態での体温のことです。そのため正しい測り方を知らないと、誤った記録を取り続けてしまう可能性もあります。基礎体温の正しい測り方のポイントを紹介します。

3-1. 起きてすぐに計測する

基礎体温はほんの少し動いただけでもすぐに高くなってしまって正確に測ることができません。起きたらすぐに計測するようにしましょう。枕元やベッドサイドのすぐに取れる場所に体温計を置いておくようにするとよいでしょう。

3-2. 同じ時刻に計測する

体温は時間によっても変化します。なるべく同じ時刻に計測したほうが正しい記録となります。ただし同じ時刻に計測することが難しいならば気にする必要ありません。できれば同じ時刻に、という程度で大丈夫です。

3-3. 基礎体温計測専用の体温計を利用する

基礎体温は小数点以下の数値で変化します。正確に計測するためにもきちんと小数点以下まで計測できる専用の体温計を利用しましょう。

3-4. 気にしすぎる必要はない

計測し始めると「きちんとした記録を取らないと・・・」というプレッシャーがかかってしまうことがあります。プレッシャーがかかると違う時間に測ってしまった、ちょっと動いてしまったなどの理由でだんだんと測るのをやめてしまうこともあります。何事も厳格に行うと続かないので、気にしすぎず「たまにうっかり測り忘れてもいい」くらいの気楽な気持ちで記録を取りましょう。

 

4.妊娠したいときに気を付けたい生活習慣

妊娠するためには生活習慣も重要です。生活習慣の乱れにより体内のホルモンバランスが乱れると正しいタイミングを狙ってもなかなか妊娠しないこともあります。妊娠したいときは以下のような生活のポイントに気をつけましょう。

4-1. きちんと食事を食べる

やせ型の人は女性ホルモンのバランスが乱れやすく、妊娠しづらい体質となっています。妊娠を希望するならば、適切なエネルギーを摂取して適正体重を保つようにしましょう。極端な炭水化物や脂質の摂取制限はよくありません。

4-2. ストレスが多い

ストレスは自律神経を乱し、妊娠の妨げとなります。ストレスを全く溜めないことは難しいですが、ストレスを発散できる趣味などを作って、適宜発散するようにしましょう。

4-3. 睡眠をしっかりと取る

睡眠不足は生理不順の原因となります。睡眠不足が慢性的に続いていると、知らず知らずのうちに妊娠しづらい体質になっていることも。適した睡眠時間は個人差がありますが、最低でも16時間の睡眠時間を確保することを意識しましょう。

4-4. 葉酸を摂取する

妊娠のしやすさ、とは少し異なりますが妊娠の最初期では葉酸が非常に重要な栄養素となります。胎児の神経管閉鎖障害という先天性疾患を予防するために有効になります。葉酸は妊娠してから摂取するのではなく、妊娠の計画段階から摂取することが推奨されています。特にサプリメントでの摂取が有効なため、葉酸サプリを利用してみるのもよいでしょう。

 

 

5.まとめ

女性の基礎体温は排卵を境に、低温期と高温期に分かれます。もっとも妊娠しやすいタイミングは排卵前の2-3日から排卵後1日程度です。低温期と高温期の周期はほぼ一定のため、きちんと基礎体温を計測しておくと排卵日の予想が正確になり、妊娠する確率が高まります。妊娠を希望する人は基礎体温を計測して、記録を取るようにするとよいでしょう。

 

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