【更年期障害】市販薬ルビーナと命の母Aは何が違う?その成分・効果を徹底的に分析

更年期障害は程度の差こそあれ、大体の女性が経験します。そのためか、巷ではたくさんの更年期障害改善の薬が溢れています。あなたもどの薬にしようかと迷っておられる1人ではないでしょうか?

そこで、更年期障害改善の治療薬として人気を二分する「ルビーナ」と「命の母A」を取り上げ、成分、効能効果、価格などの違いを検討してみました。

また、更年期障害の症状の中には重大な病気のサインが隠れていることも。これについても簡単に触れていますので、ご参考にしていただければと思います。
※この情報は、2018年6月時点のものです。

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1.更年期障害が起きる理由と症状

「更年期、あったかしら?」と振り返ってみたら、更年期は過ぎていたなんていうハッピーな人もいれば、「十年以上も更年期障害に悩んだ」という気の毒な人もいます。

このように人によって症状の出方に軽重がありますが、更年期障害の原因となる体内の女性ホルモンの大きな減少は、どの女性にもやってきます。

 

1-1. 更年期障害が起きる理由

閉経する数年前から閉経後の数年までの期間を更年期といい、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少する老化の一現象です。

 

体内の女性ホルモンの量が減少すると、脳は女性ホルモンをもっと出すように卵巣に指令を出します。

ところが、卵巣機能も老化で衰え、指令を出しても女性ホルモンを以前のように出すことができません。

そして、体内に常に一定量あった女性ホルモンが急激に減少するという変化に脳や体の機能がついていけず、自律神経のバランスが崩れ、体にまで悪影響を及ぼすことになります。

 

1-2. 更年期障害の症状

更年期障害の症状は色々な部位に出現するため、不定愁訴な症状とよくいわれています。具体的に挙げてみましょう。

 

・精神症状(抑うつ・集中力の低下・不眠・不安感・めまいなど)

・血管系症状(のぼせ・発汗・頭重頭痛・冷え・動悸など)

※頭重頭痛は抑うつ症状の時にもあります。

 

・肌の症状(眼や口、肌の乾燥・多汗・吹き出物など)

・消化器系の症状(便秘や下痢・食欲低下・吐気など)

・筋肉や骨の症状(肩こり・腰痛・関節痛など)

・泌尿器系の症状(頻尿・残尿感・尿失禁)

・生殖系の症状(月経不順・オリモノの増加・デリケートゾーンの痒みなど)

 

非常に多くの症状がありますね。

上記の中にある症状が1〜2つ程度しかない人もいれば、全てあるという人もおられます。

 

このような更年期障害の改善に効果的といわれる「ルビーナ」と「命の母A」について、これから解説致します。

 

2.ルビーナと命の母Aの成分の違い

どちらも厚生労働省から更年期障害の効果があると認められている医薬品ですが、特色や成分がそれぞれ異なっています。

 

両方共、漢方や生薬系の薬効成分が多く含まれています。それは、更年期障害の症状改善には漢方系の薬がマッチしていると考えられているためです。

なぜ、私たちが普段、飲んでいる西洋の薬よりも漢方系の薬がマッチしているのでしょうか?

 

2-1. 漢方薬と西洋薬の違い

私たちは風邪をひいた、下痢をしたと病院を受診すると、その病気だけを改善する薬(西洋の薬)をもらうことが多いですよね。

 

漢方薬は少し、処方のされ方が異なります。

漢方薬の場合、風邪とか急性胃腸炎とか病名ではなく、症状から薬が選択されていきます。

西洋薬であれば、少々、症状が違っても風邪と判断されると、どの人にもPL顆粒などの総合かぜ薬が処方されます。

 

しかし、漢方薬を処方する時は症状から薬を考えるため、風邪であっても症状が異なれば、処方される薬も違ってきます。

更年期障害は不定愁訴で●●の病気とまとめられないぐらい症状が多岐に渡ります。このような症状の改善は、漢方薬の得意分野なのです。

但し、後述しますが、不定愁訴な症状でも重篤な病気が隠れていることがあります。

 

では、まず、ルビーナから……

 

 

2-2. ルビーナには連珠飲という漢方薬が含まれている

漢方薬と言えば、中国ですが、ルビーナに入っている連珠飲は江戸時代、日本が考えた漢方薬です。とはいっても。連珠飲には漢方薬「四物湯(シモツトウ)」と「苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)」という昔からある代表的な漢方薬が入っています。

 

次は、「命の母A」の薬効成分を検討してみましょう。

 

2-3. 命の母Aには独自配合の生薬とビタミン類などが含まれている

命の母Aには、13種類の生薬にビタミンやミネラルなどが含まれています。

ところで、ルビーナに入っているのは漢方薬です。

生薬と漢方薬は異なるものなので、まずは生薬と漢方薬の意味合いの違いをハッキリさせましょう。

 

・生薬:植物の葉・根・果実・花、また、動植物の分泌物などの不純物や有害な部分を取り除き、加工したものです。

 

・漢方薬:上記の生薬のいくつかを組み合わせたもの・生薬の組み合わせ方によって、漢方薬の名前が異なり、効くタイプも異なります。

 

命の母Aに含まれる13種類の生薬とは「➀ダイオウ②センキュウ③コウカ④シャクヤク⑤トウキ⑥ケイヒ⑦ハンゲ⑧コウブシ⑨カノコソウ⑩ニンジン⑪ソウジュツ⑫ブクリョウ⑬ゴシュユ」です。

 

生薬以外は「ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・ビタミンE・カルシウム・タウリン・精製大豆レシチン・ビオチン」です。

 

 

3.ルビーナと命の母Aの効能・効果の違い

3-1. ルビーナは更年期障害をどのように改善する?

ルビーナに含まれる連珠飲(四物湯と苓桂朮甘湯)は下記のような更年期障害の症状を改善します。

 

四物湯が効果的な症状

・体力低下、で冷え性

・乾燥肌

・生理不順  など

 

苓桂朮甘湯が効果的な症状

・めまい

・動悸・息切れ

・のぼせ

・頭痛

・神経症状  など

 

女性ホルモンの大きな変動によって起きる精神、肉体の症状改善に効果的です。

 

3-2. 命の母Aは更年期障害をどのように改善する?

命の母Aに含まれる13種類の生薬の組み合わせは、定型の漢方薬にはあてはまらないものですが、どれも更年期障害の症状改善に優れた効果を発揮します。

また、王道の漢方薬を選択する時に考慮する「実証」「虚証」という証のタイプで決める必要はありません。

 

・血行をサラサラにする(ダイオウ・センキュウ・コウカ)

・冷え性。血行不良の改善(シャクヤク・トウキ)

・生理不順・精神不安の改善(ケイヒ・コウブシ)

・のぼせ・イライラ・めまいの改善(カノコソウ・ニンジン)

・むくみ・頭重の改善(ソウジュツ・ブクリョウ・ゴシュユ)

・食欲不振の改善(ハンゲ)

 

生薬以外、ビタミンやミネラルが入っています。

 

ルビーナの漢方薬と命の母Aの生薬を比較した場合、症状を改善する方法は若干、異なります。

しかし、最終目標である更年期障害の症状改善には、どちらも効果的であることは間違いないようです。

 

それを理解した上で、例えば、食事が偏食がちならば、ビタミン、ミネラルが入っている命の母Aを、また、歴史的にも効果があるとはっきりしている王道の漢方薬を好むのであれば、ルビーナがいいといった選択の仕方はありますよね。

 

4.ルビーナと命の母Aの価格の違い(価格.comで比較)

ルビーナと命の母Aの効能効果に極端な差が見られませんでしたが、価格はどうでしょうか?

検討してみます。

 

・ルビーナ(180錠):2279円(税込) 1錠あたり12.7円(1日量の価格 114.3円/9錠)

 

・命の母A(840錠);3230円(税込)  1錠あたり 3.9円(1日量の価格 46.8円/12錠)

     (420錠):1780円(税込) 1錠あたり 4.2円 [1日量の価格 50.4円/12錠)

 

それぞれ1ヵ月あたりの価格

・ルビーナ:2279円

・命の母A:1384円(840錠を1ヵ月に換算)

 

更年期障害の改善は長期に渡ると考え、1ヵ月の価格で最終判断すると、命の母Aのほうが安価ということになりました。

 

5.服用する上で注意すべきこと

(ルビーナ)

漢方薬は食前に飲むことが多いのですが、ルビーナは食後に飲みます。

配合されているジオウなどが消化器異常をおこしやすいため、あえて食後にしたと製造元のタケダは公式に発表しています。

 

ルビーナ、命の母を飲むにあたっての注意点

・症状を予防する効果はなく、更年期障害の症状を感じ始めたら飲むようにします。また、長期間飲んでも安全性に問題はありませんが、他の病気が隠れて居ることもあるため、1ヵ月以上飲んでも効果がなければ、医師や薬剤師にご相談ください。

 

飲み忘れた場合は、次の食後を待って飲みます。決して空腹時に飲むことはないようにします。

 

重篤な副作用は考えられませんが、人によってはアレルギー症状、便秘や下痢などの消化器の不調をおこすこともありますので、こちらも薬剤師に御相談ください。

 

 

6.その症状は更年期障害ではないかも? 病院受診勧告

更年期障害の症状はたくさんあります。その中に、更年期障害の症状と似ていながらも全く違う病気だったということがあります。

 

たとえば、更年期障害と同じような症状に甲状腺の病気があります。橋本病などの甲状腺機能低下は冷え性になったり、倦怠感があったりします。

その逆の甲状腺機能亢進症は汗が出やすくなったり、のぼせ、倦怠感などの症状があります。

 

これらの病気の症状を更年期障害と捉えると、一向に改善されません。病院を受診し、これらの病気専用の薬を医師に処方してもらう必要があります。

 

その他、更年期障害で見られる症状に不正出血がありますが、子宮がんでも不正出血があります。

また、更年期障害と思っていためまいがメニエル病が原因だったり、動悸、息切れが心臓病や貧血が原因だったりと、更年期障害の症状はあらゆる病気の症状とよく似ています。

そのため、ルビーナや命の母Aをしばらく飲んでも、症状は改善するどころか、ひどくなるようであれば、即刻に服用を中止して病院を受診しましょう。

 

7.まとめ

更年期障害は重篤な症状になるということはほとんどありませんが、体調や精神の不調はQOLを下げ、生きる意欲さえ失わせるものです。

自分に合った更年期障害改善の薬を見つけるためにはまずは自分の体の状態を知り、それに合致しそうな薬の情報を収集することです。

そしてただ、漠然と飲み続けるのではなく、改善の有無を確かめ、改善が見られないようなら、病院受診を考えることがとても重要になってきます。

執筆
薬剤師:村田 直子
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