あなたの胃痛の原因に適した市販の胃薬の選び方と知っておくと便利なこと

胃痛を起こす原因は、本当に色々あります。暴飲暴食、ストレス、鎮痛剤の服用など……。
また、胃痛と一口に言っても、市販の胃薬で治るのもあれば、病院で診てもらったほうが良い場合など痛みのレベルも様々です。

日常、よく経験する軽い胃痛は、市販の胃薬でも対応できます。

そこで、胃痛の原因とそれに見合う市販の胃薬と胃痛でよく売れる筋のランキングをご紹介します。
また、市販の胃薬では改善できない胃痛もありますので、こちらも併せて情報提供させていただきます。
※この情報は、2018年6月時点のものです。

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株式会社フリービットEPARKヘルスケア一同

1.胃痛を起こした時、胃はどんな状態に?

みぞおち周辺に広がる胃痛。胃痛をおこす原因は色々あります。暴飲暴食、ストレス、薬の飲み過ぎ、嘔吐の時……。

 

胃が痛みを発する時、胃の中ではどんなことがおきているのでしょうか?

健康な胃には、胃の内容物を消化する胃酸と胃壁に付着して胃の粘膜を保護する粘液がバランスよく存在しています。

この理想的な状態を崩してしまうのが、暴飲暴食、ストレス、痛み止め、感染などです。

何かの原因で、胃壁を胃酸が傷付けてしまう(自己消化)ことで痛みが出てきます。

また、胃は自律神経の影響も受けやすく、自律神経のバランスが何かの原因で崩れる(副交感神経が優位に)と、胃けいれんが起きて胃が痛み始めます。

 

 

2.胃痛の原因と適した市販の改善できる胃薬

胃痛は胃酸や胃粘液のバランスが崩れることがきっかけでおきますが、これらのバランスを崩す原因とその原因に適した市販の胃薬を下記に取り上げてみました。

 

2-1. 暴飲暴食

食べたり、飲んだりした物の中に炭水化物、脂質、タンパク質が含まれていれば、必ず、胃などの消化器で消化吸収を受けます。

いつもの量が胃に入ってきたのであれば、適度な消化液で十分に消化吸収されていきます。ところが、食べすぎたり飲み過ぎたりして大量の物や液体が胃に入ってくれば、通常の消化液ではこれらの全てを消化することができません。

 

胃に入ってきた量に対して消化液の量が少なければ、消化不良を起こし、胃痛の原因となるだけでなく、下痢症状に見舞われることもあります。

暴飲暴食後の痛みは、消化酵素剤や胃の運動を促す薬が入っている胃薬が効果的ですね。

 

・第一三共胃腸薬 / 第一三共ヘルスケア

・ハイウルソグリーンS  / 佐藤製薬

 

2-2. ストレス

人前で発表するとか、試験を受ける前などに、「胃が痛くなる」とつい口走ったりしますよね。

強い緊張は自律神経のバランスを崩します。胃は自律神経の影響を受けやすい臓器です。精神状態と胃は互に影響し合っています。緊張すれば、胃がキリキリし、リラックスしていると、胃の存在など忘れたようになります。

そこで、自律神経を正そうとすることで胃の痛みを抑える胃腸薬がおススメです。

漢方薬は精神と肉体の苦痛を結び付けて改善しようとする薬で、漢方胃腸薬がいいですね。

また、極度の緊張で胃けいれんを伴うような強い胃痛は鎮痛鎮痙薬がおすすめです。

 

・大正漢方胃腸薬 / 大正製薬

・ブスコパンA錠 / エスエス製薬

 

2-3. 痛み止めを飲んで

痛み止め(NSAIDs)はプロスタグランジンという発痛物質が作られないようにすることで痛みを取り除こうとします。

プロスタグランジンは胃の粘膜を保護する働きがありますが、痛み止めによってプロスタグランジンはどんどん減少していきます。そのため、痛み止めを飲むと、胃が痛くなりやすいのです。

 

 

病院では、痛み止めで胃が悪くなりやすい人には胃の粘膜を保護する働きのある胃薬、ムコスタとかセルベックスを一緒に処方することがよくあります。

市販薬ではムコスタの成分が入った胃薬はありませんが、セルベックスと同じ成分の胃薬はあります。

 

・新セルベール整胃錠 / エーザイ

・スクラ―トG  / ライオン

 

2-4. 不規則な食事

一日三度の食事を抜き、一日二食になったりして空腹時間が長くなったりすると胃の痛みが出やすくなります。

適度に胃に物を入れることで胃の中が中和され、胃酸と胃粘液のバランスが取れるのですが、食事を抜いて空腹時間が長くなると、胃の中の酸性度が強くなり、胃壁を荒らします。

多忙などで食事がきちんとできるかどうかわからないと、事前に分かっていれば、バナナとか牛乳を用意しておくといいですね。

また、このような時の胃痛の改善は胃酸を抑える薬がいいですね。

 

・ガスター10 / 第一三共ヘルスケア

・パンシロンキュアSP / ロート製薬

・スクラ―トG  / ライオン

 

2-5. 吐気嘔吐

吐気嘔吐という症状は胃が不調の時とは限りません。車に酔った時、メニエール病などでめまいが起きた時など吐気嘔吐があります。

嘔吐した後は胃の中には内容物がなく、胃酸が充満しています。その上、酸性度が高く刺激性のある胃液が食道を逆流しているわけですから、食道の粘膜も傷ついています。

このようなことから、粘膜を保護する胃薬や胃酸の出過ぎを抑える薬がおススメです。

 

・ガスター10 / 第一三共ヘルスケア

・パンシロンキュアSP / ロート製薬

 

では、今までご紹介した胃薬の整理も兼ねる意味で胃薬のランキングをご紹介しましょう。

 

3.胃痛に効果的な市販の胃薬ランキング

ここでお伝えするランキングは、あくまでも私個人の視点で記載したものです。実際には、前章で説明しているとおり、ご自身の症状に合わせて市販薬を選ぶことが大切です。店舗で薬剤師や登録販売者に相談されながら購入されることをおすすめします。

 

1位:ガスター10 / 第一三共ヘルスケア(胃酸の出過ぎを抑える力はピカイチ!)

2位:ブスコパンA錠 / エスエス製薬(鎮痛鎮痙薬としての効果はお墨付き)

3位:パンシロンキュアSP / ロート製薬(医療用医薬品ガストロゼピンと同成分)

4位:ストパン / 大正製薬(緊急な痛みに対応:医療用医薬品チアトンと同成分)

5位:スクラ―トG  / ライオン(強い胸やけに効果)

6位:大正漢方胃腸薬 / 大正製薬(食欲不振にも効果)

7位:新セルベール整胃錠 / エーザイ(鎮痛剤との併用に)

8位:ハイウルソグリーンS錠 / 佐藤製薬(色々な胃症状の対応にOK)

9位:キャベジンコーワα / 興和(現在もなお支持され続ける王道の胃薬)

10位:第一三共胃腸薬 / 第一三共ヘルスケア(総合胃腸薬として旅行などのお伴に)

 

 

4.病院に行こう! 市販の胃薬では対処できない症状

市販されている胃薬は、私たちが経験する胃痛の全てを改善してくれるのであれば、どんなにいいことでしょう。

しかし、なかなか、そうはいきません。市販の胃薬の限界があります。場合によっては、救急車を要請して病院に向かわなければ命取りになってしまうこともあるでしょう。

市販の胃薬に頼ることができる限界を知ることで、市販の胃薬を有効に使うことができるようになります。

 

胃薬を数日飲んでも改善されない

ダメージを受けた胃粘膜が元通りに修復されるのに約3日かかるといわれています。そのため、それまでに胃が改善するようであれば、問題がない場合がほとんどです。

5日以上飲んでいるのに一向に改善されない場合は、病院を受診しましょう。

 

胃がん発生の原因となるピロリ菌が原因で胃が不調になることもよくあります。

特に、初めてめての胃の不調の時は小容量の市販の胃薬を購入し、飲みきっても治らない、治ってもすぐに胃が不調になるようであれば、次の購入は止め、一度、病院で検査を受ける必要があります。

 

食べたものがつかえ、食道をスムーズに通過しない

逆流性食道炎を治療せずに放置していると、食道の壁が厚くなり、内腔が狭くなって物がスムーズに通過しません。

 

また、食道がんなどの腫瘍が原因でものがつかえることも。このような症状を市販の胃薬で治すのはもはや限界です。

 

ガスが異常にたまる お腹が張る

元々、便秘がちな人はよく経験することなので軽く捉えがちですが、一向に改善されないのであれば、大腸がんの可能性を考え、速やかに受診しましょう。

 

元々、便秘症だからと、便秘がさらにひどくなっても市販の便秘薬で処置していたら、ある日突然、下血、病院で検査したら、すでにステージ3の大腸がんだったというケースもありました。

 

その他、激しい嘔吐や下痢、吐血、下血、クロっぽい便(タール便)、市販の鎮痛鎮痙薬では治まらない痛みなどは場合によっては、救急車のサポートで病院に行きましょう。

 

5.まとめ

いかがでしたか?

市販の胃薬も色々なタイプがあり、諸症状に対応できるので、必要最低限、家の救急箱に入れておくと何かと役に立ちそうです。

とはいえ、市販の胃薬で全ての症状に対応できるわけではありませんので、市販の胃薬の効き方で病院受診へのきっかけを作るなど、市販の胃薬を有効に使いましょう。

 

 

執筆
薬剤師:村田 直子
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