ものもらいとは?眼科に行くべき場合や治療法、市販薬についても解説

突然、目の違和感とともに腫れが目立ってくる「ものもらい」。眼科に行くべきか、市販の目薬でどうにかなるものか・・不安を抱えることもあるかもしれません。

ものもらいは、目に細菌が感染することによって炎症を起こす病気で「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と呼ばれるものですが、似たものに感染がなく炎症をおこす「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」があります。どちらもしだいに腫れが大きくなり、痛みを伴う事もあります。ひどくなるとしこりが残り、治療が長引いてしまいます。

今回はものもらいの原因や症状について解説するとともに、眼科で処方されるお薬や、市販の目薬についても合わせて説明していきます。
※この情報は、2018年4月時点のものです。

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1.ものもらいとは

ものもらいというのは、「まぶたがはれてくること」をいいます。さわってみるとしこりを感じる事が多いです。軽いと腫れているだけですが重いと赤くなり、ひどくなると赤黒くなってきます。

 

麦粒腫というのは細菌の感染によっておこります。瞼に細菌が感染し炎症を起こしてしまい、膿が出てくることもあります。汚い手で瞼をさわる、粉塵の多いところで生活するという感染の引き起こされやすい環境によっておこります。

 

霰粒腫というのは細菌の感染はないけれども瞼が腫れてしまいます。非感染性肉芽種というように感染を起こしていないのが特徴です。瞼のマイボーム腺のところに炎症を起こすのみです。

 

起きやすい人としては、偏った食事をしていたり、コンタクトレンズをしている人がなりやすいといわれています。

 

2.眼科を受診すべき場合と治療、処方薬について

2-1. こんなときは眼科へ

「腫れ上がって見え方が悪くなっている時」、「痛みが強い時」は早めに眼科にいって治療をするべきです。なぜなら、ひどい状態をほってしまうと皮膚から膿が出てしまい結果として傷跡が悪く残ってしまうという事があるからです。また痛みも強くなってしまいます。

 

2-2. 眼科で処方される薬の種類

感染をおさえるために抗菌薬の目薬が処方されることが多いです。クラビット点眼液、ベガモックス点眼液などの広く効きやすいフルオロキノロン系の抗生物質を処方されることが多いですが、それ以外に様々な抗生物質の点眼液があります。抗生物質というのはすべての菌にきくわけではありません。そのため、あるお薬が効かなかった場合、種類を変えれば効果が出るという事があります。

 

感染だけでなく炎症によって腫れているときは、炎症を抑える点眼液(消炎剤)を使うことがあります。麦粒腫のように感染がみられる場合、感染が強くなければステロイドの点眼液(フルメトロン・リンデロンなど)を使用することがあり、感染が強い場合はその他の消炎薬(二フラン・ブロナックなど)を使用することがあります。感染だけの場合は消炎のお薬を使わない事もあります。

 

状態がひどい場合や早く治したい場合などは内服薬で抗生物質や痛み止め・消炎薬を使用します。また皮膚側から薬をしっかり効かせたい場合は軟膏をつかって皮膚側からお薬をきかせます。

 

2-3. どれぐらいで治る?治療期間

すぐに治したいところですが1~2日で治癒するというものではないです。早ければ数日~2週間程度ですが、状況によって1か月以上かかる事もあります。治療期間中悪化したり、あまりにも治りが遅い場合は眼科にて相談して治療法を選択することがあります。

 

ものもらいで手術をする場合がある?

ものもらいがひどい場合や繰り返す場合は、手術で治すことがあります。特に霰粒腫の方であった場合は一見治ったようでいても芯のように根っこが残っていることがあり、事あるごとに腫れてしまいます。

 

手術の方法としては軽い方法としては瞼を目側から切る方法(結膜側)があります。外側に傷口が残らないのがメリットですが、デメリットとして十分にとり切るのが困難です。皮膚側から切る方法の場合は傷口が残るリスクがありますが十分にとり切ることが可能であるのがメリットです。

ただし、手術をしたからといって100%再発を防げるわけではありません。 

3.市販の目薬でも効果は期待できる?

基本的に眼科に行ってください。と言いたいところですが、どうしても忙しくてかかれないことがあります。そういうときはものもらい用として市販されている点眼薬を使う事になります。市販されている点眼薬と処方される点眼薬の最大の違いは抗菌薬の種類です。処方薬にあるほどの抗菌薬は市販薬ではありません。一方症状がひどくない場合は市販薬でも十分に改善することがあります。

 

「市販の抗菌薬で治らなかったから眼科にいって抗菌薬もらっても意味がないのでは?」と思う方もいます。しかし、抗菌薬の種類が違いますので、意味がある事です。また必要に応じて抗菌薬以外の処方を受けることができるのもメリットです。

 

当たり前ですが市販の点眼薬を付ける時も手をきれいにして使用しないといけません。特にものもらいは感染が原因となることがおおいので、手をきれいにしておくことが重要なのです。

 

スマホえんきん

4.ものもらいに関する疑問にお答えします

4-1. コンタクトレンズはつけても良い?

ものもらいを悪化させる原因にコンタクトレンズがあります。そのため、ものもらいがあるときはコンタクトレンズを使用しないのが一番です。「ものもらいでないほうの目はつけていい?」と聞かれることがあります。そちらも感染すると困るので、できれば休みたいところですが、どうしてもコンタクトレンズを使用したい場合はせめて落ち着くまではものもらいになっていない方だけ、コンタクトレンズを使用するようにしましょう。

 

ものもらいになったとき、使用していたコンタクトレンズは使用していいのでしょうか?もし、使い捨てなど破棄できるのでしたら破棄してあたらしいものにしたほうがいいです。しかし、長期使用型の場合は十分に消毒して使用することは可能です。

 

 

4-2. 使い切りの目薬と普通の目薬はどっちがよい?

ものもらいの目薬は、使い切りのものと普通のものがあります。その違いは「防腐剤」がふくまれているかどうか。です。目薬の防腐剤というのは目薬の品質維持には必要ですが防腐剤が含まれていない方が目にはやさしいです。ですから、できれば使い切りの目薬のほうが安心です。けれども使い切りの目薬だからより効きやすいという効果の差ではないです。

 

4-3. 妊娠や授乳中の目薬は問題ない?

妊娠中や授乳中の安全性が確認された目薬は、ものもらいに対しては残念ながらありません。

 

ですから、妊娠・授乳中の場合は眼科に受診して状態に応じて点眼薬の種類を調整してもらった方がいいです。特に妊娠授乳中に点眼薬を使用する場合は点眼後、目頭をしっかりと抑えて目から鼻・鼻から口へとお薬が移動しないように注意するべきです。

 

4-4. セルフケア・自分でできるケアは?

腫れがひどい場合は冷やしておくことが腫れをひかせることには役立ちます。自分でおしたり、針でつついて中を出そうとする人もいますが、逆に感染がひどくなってしまう事、腫れがひどくなって手術が必要になることが多いので避けましょう。

 

瞼を温めるというケアはものもらいがあるときは避けた方がいいです。また血流が良くなりすぎると腫れがひどくなります。長湯をしてお風呂に入りすぎたり、運動をする、お酒を飲むという事は悪化をさせてしまうので避けましょう。

 

5.おわりに

ものもらいは失明との因果は低いものの、痛みがつよくなったり傷跡が残る、見た目に大きな問題になるので注意が必要です。もし手術的な治療で早期の改善を希望される場合は手術可能な施設に行かれて相談するほうがよいです。

 

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執筆
医師:平松 類
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