授乳期にカフェインは完全にダメ?カフェインの赤ちゃんへの影響

母乳には赤ちゃんの免疫を高める物質が豊富に含まれており、赤ちゃんを健康に発育させます。ただし、母乳にはお母さんの摂取した食品や飲料、薬の影響が出る可能性があります。摂取したものによっては赤ちゃんの健康のリスクとなることも。

中でもカフェインは妊娠中・授乳中ともにあまり摂取しないことが推奨されています。但し、カフェインを一切摂ってはいけないというわけではありません。

カフェインを控えるべき理由、それはなぜなのでしょうか?今回は、カフェインが授乳期のお母さんと赤ちゃんに及ぼす影響を解説していきます。
※この情報は、2017年12月時点のものです。

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1.カフェインは有害?赤ちゃんへの影響

1-1. カフェインの作用と体への影響

カフェインは決して有害な成分ではありません。古くから世界中で緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒーなどの嗜好飲料が飲まれてきたように、人類の長い歴史の中でとても役に立ってきた成分です。カフェインには中枢神経を興奮させる働きがあり、眠気やだるさを取ってくれます。同時に集中力を高め勉強や仕事の効率を高めたり、血管を収縮させ血圧を高めることで運動のパフォーマンスを高めたりする作用があります。

 

ただしどんな成分であっても過剰摂取は人体に悪影響を与えます。例えば塩は人間が生命維持をするために必要不可欠な物質ですが、過剰に摂取すると高血圧になりやすくなり循環器系疾患のリスクが高まります。カフェインも同様で適量を摂取するならば集中力の向上など、プラスの作用が現れます。しかし過剰摂取してしまうと、カフェインの急性中毒となり軽度ならば頭痛や吐き気、動悸、手足の震えなどが現れ、重度のカフェイン中毒や薬との飲み合わせによっては最悪の場合死亡する可能性すらあります。

 

1-2. カフェインの赤ちゃんへの影響

カフェインは成人ならば摂取後、30分から60分後くらいに血中濃度が最高まで高まります。そして徐々に肝臓で代謝されていき、5-6時間で半減期を迎えます。しかし1歳未満の赤ちゃんは肝臓の代謝機能が低く、少しのカフェインでも分解するのに時間が掛かります。

 

お母さんがコーヒーや緑茶から摂取したカフェインは血液に含まれ、母乳として赤ちゃんの口に入ります。おおよそ摂取したカフェインの1%未満の量が母乳に含まれると考えられており、お母さんのカフェイン摂取量によっては赤ちゃんに悪影響が出るレベルにまで濃度が達することも考えられます。

 

赤ちゃんはカフェインに対して耐性も少ないため、興奮しやすくなります。また寝つきが悪くなり、感情が大きくなり、よく泣くようにもなります。カフェインは母乳を通して赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるので、授乳期のお母さんは摂取を注意したいものです。

2.一切禁止?授乳中のカフェインの摂取量とは

ただし、コーヒーをはじめとするカフェインを含んだ嗜好性飲料にはリラックス作用もあり、精神を落ち着ける作用もあります。カフェイン自体も適量ならば心身に害のある成分ではないため、授乳中だからと言って完全にコーヒーや緑茶をやめる必要はありません。

 

日本ではカフェインの摂取量に関する基準はありませんが、欧米諸国では基準を設定している国々もあります。例えばカナダではカナダ保健省が授乳期の女性に対しては1日にカフェイン300mgまでという基準を設定しまいます。

 

日本人と欧米人では体格や代謝機能が異なるため、一概にこの基準が適用できるとは言えませんが、それでもドリップコーヒー1-2杯(カフェイン90-180mgほど)ならば授乳期に飲んでも問題ないでしょう。

 

ただし、その際は母乳を赤ちゃんに与える直前に飲むのはやめましょう。カフェインは摂取してから30分から60分で血液濃度が最高に到達し、その分母乳にも含まれてしまいます。授乳期にコーヒーなどを飲む際はなるべく授乳が終わった後に飲むようにするとよいでしょう。

 

3.お茶やコーヒーの代わりに おすすめの飲み物

妊娠前にお茶やコーヒーを日常的に飲んでいた人は妊娠中や授乳中の飲み物に困ってしまうこともあるかもしれません。お茶やコーヒーを飲んでも大丈夫と言っても1日に1-2杯程度にするべきで、それ以外の水分補給には何を飲むべきでしょうか?おすすめをいくつか紹介します。

 

・麦茶

麦茶はノンカフェインの飲料です。栄養素としては特筆するところはありませんが、水の代わりに飲むことができます。

 

・そば茶

そば茶はそばの実を使ったお茶です。麦茶と同じくノンカフェインで、ルチンという栄養素が含まれていることが特徴です。ルチンは血流を改善させる働きがあり、健康を維持するために有効です。

 

・ハイビスカスティー

ハイビスカスの花を使ったお茶です。鮮やかな赤紫色とさわやかな酸味が特徴で、飲みやすいお茶です。ビタミンCが豊富に含まれており、肌の調子を高めたり免疫力を向上させたりする働きがあります。

 

・豆乳

豆乳には授乳中に必要量が高まるタンパク質やビタミンB群、鉄、銅などの栄養素が豊富に含まれております。水代わりに大量に飲むことは難しいですが、1日に1パック(200ml)ほど飲むと水分補給とともによい栄養源となります。

 

4.まとめ

赤ちゃんは代謝機能が低いため、カフェインの影響を受けやすいです。お母さんが摂取したカフェインは母乳を通じ、赤ちゃんの口に入り、その濃度によっては悪影響を及ぼす可能性もあります。ただし、一切のカフェインを禁止する必要はありません。

コーヒーならば1日に1-2杯を上限に、母乳を与えた後に飲むようにすれば健康的な害はないでしょう。どうしてもコーヒーや緑茶を飲みたい際は我慢する必要ないので、ゆっくりと香りを楽しみリラックスしましょう。

 

 

 

執筆
医師:大見貴秀
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