ストレスが原因?突発性難聴と心の関係

「突発性難聴」という病気を聞いたことはありますか?

突発性難聴とは、突然、耳が聴こえづらくなる病気です。突発性難聴は原因が特定されておらず、難病に指定されています。しかし、ストレスが発症に関わるという推測もされています。突発性難聴はどのような病気で、なぜ、ストレスが発症に関わるのでしょうか?

今回は、突発性難聴の原因やストレス、心の関係を説明するとともに、ストレスの発散方法などもご紹介します。
※この情報は、2017年11月時点のものです。

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1.ストレスが原因?突発性難聴と心

突発性難聴は急激な聴力の低下が特徴の病気です。いつからどこで聴力が低下したのかはっきり分かるくらい、急激に聴力が低下します。聴力の低下とともに「キーン」「ジー」という耳鳴りが発生したり、頭痛や吐き気が生じたりもします。有効な治療法は確立されていますが、原因自体はいまだに特定されていません。現在、原因と考えられている有効な説は2つあります。

 1-1. ウイルス感染説

突発性難聴は風邪を引いた後に起きやすいことから考えられている説です。また突発性難聴は一度発症すると基本的に再発することがありません。そのことからもなんらかのウイルスが原因となり、一度発症することで免疫ができることから再発しないと考えられています。

突発性難聴の有効な治療方法に副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)の使用があります。副腎皮質ホルモン薬はウイルスによる炎症を鎮める働きがあるため、耳の内耳という器官に生じた炎症を抑えることで症状を軽減させているとも考えられています。

 1-2. 内耳循環障害説

突発性難聴は耳の内耳という部分に何らかの障害が起きて発症すると考えられています。内耳部分の毛細血管に血流障害が発生して、機能が低下することで発症すると考えられています。また若年層にも増えてきているとはいえ、いまだに血管の機能が低下し始めている中高年の年代の人に発症が多いことも根拠の一つになっています。

 

基本的にこれらの2つの説が有力と考えられていますが、もう一つ「ストレス説」というものがあります。このストレス説はストレスが突発性難聴を引き起こすことはもちろん、上に挙げた2つの説のリスクを高めてしまう可能性を指摘しています。

 

1-2. ストレスはなぜ悪い?耳だけではなく心身に及ぼす影響

人間が生きていくうえで適度なストレスは必要なものです。ストレスが一切ないと、緊張感や集中力が働かず、仕事や勉強、スポーツの効率が落ちてしまいます。しかし、ストレスが過度に蓄積されていくと心身におおきな悪影響が生じます。過度のストレスが引き起こす心身の悪影響には以下のようなものがあります。

1-3. 免疫力の低下

心身に過度のストレスがかかると免疫力が低下します。風邪を引きやすくなったり疲れが取れにくくなったりすることはもちろん、突発性難聴の原因の一つと考えられているウイルスにも感染しやすくなります。そのため過度にストレスがかかると突発性難聴を発症しやすくなると考えられています。

1-4. 血流の悪化

ストレスがかかると「交感神経」が刺激されます。交感神経は毛細血管を収縮させ、血圧を高める働きがあります。これらの作用は人間が活発に活動するために必要になりますが、ストレスにより常時交感神経が優位になると常に血管が収縮し血流が悪くなります。そのため、突発性難聴の説の一つである内耳循環障害が起きやすくなります。

1-5. 心への悪影響

ストレスが蓄積していくと不安やイライラ、集中力の欠如などのマイナスの影響が心に及ぶようになります。イライラした状態が続くと免疫や血管にもよくありません。ストレスが原因でイライラして、イライラが原因でまた心身に悪影響が・・・と負の循環となってしまいます。

 

現在のところストレスが直接的に突発性難聴を引き起こすと確定したわけではありません。しかし疲れている人、ストレスの多い職業の人などに発症者が多いことも事実です。なるべくストレスを適度に解消するようにしましょう。

3.ストレス解消と健康増進

ストレスは蓄積すると免疫力の低下や血管や心への悪影響を及ぼします。突発性難聴のリスクを高めることはもちろん、心身の様々な病気に関わっています。なるべくストレスを溜めないようにして、ストレスの蓄積を感じたら解消するようにしましょう。ストレスの解消法は人によって異なりますが、効果的なものをいくつか紹介します。

 

3-1. 大きな声を出す

大きな声を出すことはイライラや不安、不満などを解消する効果があります。カラオケなどの防音設備のある部屋で大きな声を出すとストレス解消に効果的です。もちろん好きな歌などを歌っても問題ありません。

 

3-2. スポーツ

スポーツは誰にでも有効なストレス解消法です。疲労感と同時に満足感も生じてストレスが消えていきます。少しだけハードなスポーツを行い適度な疲労感を生じさせることがポイントです。例えばフットサルやテニスなど楽しんでできる競技、10kmマラソンなどの達成感の大きい競技、スポーツジムなど多人数である程度の時間をこなせるレッスンなどはとても有効です。

 

3-3. 入浴

入浴はストレスで優位になった交感神経を鎮めて、リラックスや休息に関わる副交感神経を優位にします。ストレスを感じたらお気に入りの入浴剤を入れてゆっくりと入浴するとよいでしょう。あまり熱いお湯に入ると逆に交感神経を刺激してしまうため、38度から40度程度のお湯がおすすめです。水分補給も忘れないようにしましょう。

 

4.突発性難聴をストレスが再発させる可能性

突発性難聴は基本的に再発することはありません。そのため一度発症して同様の症状が現れたら別の病気の可能性を考えます。突発性難聴とよく似た症状を引き起こす病気に「低音障害型感音難聴」というものがあります。

 

低音障害型感音難聴は若い女性に多い病気で、低音が聴こえづらくなります。聴力の低下は比較的穏やかで耳が詰まった感じがしたり、低音の耳鳴りがしたりします。突発性難聴とは異なり、治療をすれば聴力はほぼもとに戻ります。

 

ストレスが発症に大きく関わると考えられているため、休息を十分に取りストレスを解消させることが重要です。低音障害型感音難聴は何度も繰り返す可能性があります。定期的に聴力が低下する人はストレスによりこの病気を繰り返し発症している可能性があるため注意しましょう。

 

5.まとめ

突発性難聴はウイルス感染説と内耳循環障害説が有力な原因の候補です。しかし、ストレスも関わっているとも考えられています。過度のストレスは免疫力を低下させ、血流を悪化させ突発性難聴発祥のリスクを高めます。現代社会では知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまうものです。適度に発散させて、ストレスを解消しましょう。

 

執筆
医師:大見貴秀
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