耳鳴りに要注意!耳が聴こえづらくなったら突発性難聴の症状かも!

大見 貴秀

「キーン」、「ジー」このような耳鳴りとともに耳が聴こえづらくなる症状が現れたら、突発性難聴が発症した可能性があります。突発性難聴は急激に症状が現れる難聴の一つ。年間の患者数は3万人以上と、比較的多い病気です。突発性難聴はどのような症状が現れるのでしょうか?

 ※この情報は、2017年11月時点のものです。


1.患者数の多い突発性難聴

突発性難聴は、年間3万人を超す患者がいる比較的多い病気です。以前は40代以降の女性に多い病気でしたが近年では若年層での発症も増えています。突発性難聴は難病指定されている病気で、治療を施したとしても聴力が確実に元通りになるとは限りません。

 

突発性難聴自体があまり知られていなかった以前と比べて、病気そのものの認知が広まっている現在では患者は増加傾向にあります。女性だけではなく男性にも増えていて、性差や年齢による偏りは少なくなってきています。

 

2.突発性難聴は、若い人にも増加中

突発性難聴は、以前は中高齢の年代の人に多いと考えられていました。しかし、現在では10代、20代の若年層にも発症数が増えています。聴力の低下は視力と異なり目に見えて分かるものではありません。そのため周囲の理解をなかなか得ることができず、勉強や仕事で孤立してしまう可能性もあります。

 

若い年代の芸能人に発症したことが報道されたように、年々若年層の発症が増えています。また原因が特定されていないため、予防は難しいと考えられています。若い人は体力があるため無理をしてしまいがちですが、ストレスや疲労も原因の一つと考えられています。あまり頑張りすぎず、たまには休養を取るようにするとよいでしょう。

 

突発性難聴で完全に聴力が失われることはありません。また早期に治療をすることで、聴力の回復・改善をすることも可能です。若年層の突発性難聴は早期発見と早期治療が特に重要です。

 

3.突発性難聴の特徴的な症状

突発性難聴の最も特徴的な症状は「急激な聴力の低下」です。いつ、どこで聴力が低下したか明確に分かるくらい急激に耳が聴こえづらくなります。ほとんどの場合は片側の耳に難聴が発生しますが、稀に両耳に難聴が発生することがあります。

 

難聴とともに耳鳴りが生じることも多いです。「キーン」という高音や「ジー」という低音の耳鳴りが聴こえることが多いようです。また難聴や耳鳴りと同時にめまいや吐き気、嘔吐などの症状が現れることもあります。

 

突発性難聴は主症状としては突然の難聴がありますが、副症状としては耳鳴りとめまい及び吐き気、嘔吐が挙げられます。とくに、めまいや吐き気は風邪と考えてしまいがちですが、聴力の低下の自覚があれば突発性難聴と考えるほうがよいでしょう。

 

難聴の度合いには個人差があり、「少し聴こえづらくなった」という軽度の症状から「ほとんど聞こえない」といった重度の症状まで幅が広いです。突発性難聴は基本的に一度発症したら再発しません。一度突発性難聴を発症した人に再度同様の症状が現れた場合、メニエール病や聴神経腫瘍などの別の病気の可能性が疑われます。

 

4.突発性難聴の症状に気が付いたらすぐに病院へ

突発性難聴は治療をすることが可能な病気です。特に、突発性難聴は早期に治療を始めれば始めるほど、聴力が元に戻りやすくなります。

突発性難聴は急激に聴力の低下が起こるため、気づきやすいこともポイントです。突発性難聴を発症したら可能な限り48時間以内に病院で治療を受けるようにしましょう。頭痛や吐き気などの副症状が現れている場合、内科に罹ってしまいがちですが自覚するほどの聴力の低下を感じたら耳鼻科で診察を受けるようにします。

 

突発性難聴の治療は服薬が中心となるため、負担の大きい入院などは基本的にありません。症状の度合いや患者のライフスタイルによっては通院をして点滴を受けることもあります。

 

但し、突発性難聴は治療によって必ず元通りの聴力に回復するとは限りません。一説には1/3の患者で聴力が元通り回復し、1/3で改善はしたが元通りの聴力には戻らず、1/3で改善しないとも言われています。理想は症状が発症してから48時間以内に治療を受けることですが、それが難しい場合できれば1週間以内、遅くとも2週間以内に病院で診察を受けるようにしましょう。

 

突発性難聴を発症してから1か月以上が経過すると病院で治療を受けても聴力はほとんど回復しないと考えられています。特に軽度の突発性難聴の場合、様子を見てしまいがちなので気を付けるようにしましょう。

 

5.まとめ

突発性難聴は急激に聴力が低下する難聴の一つです。難病指定されており、患者数は年間3万人超と決して稀な病気ではありません。以前は40代以降の女性に多い病気でしたが、現在では男性や10代、20代の若年層にも増加傾向にあります。

突発性難聴は早期治療をすれば聴力が元通りになりやすくなります。発症が分かりやすいという特徴があるため、突発性難聴に気づいたら48時間以内に病院で診察を受けるようにしましょう。1か月を超えてしまうと聴力がほとんど回復しなくなってしまうため、様子見をしてはいけません。

 

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