夏バテに効く市販薬はある?夏バテの原因と症状別対処法を解説

この数年、夏場は気温が頻繁に40℃近くになり、普通に過ごしているだけでも体力を消耗してしまいますよね。胃腸の調子を崩し、疲れも取れない…「夏バテ」の症状に悩まされる人も多いでしょう。しかしなぜ、このような症状を起こすのでしょうか?

今回は夏バテの原因と症状、そして対処法を見ていきます。そして、症状改善に使える市販薬も紹介していきます。
※この情報は、2018年8月時点のものです。

※この記事を読んでいただいている皆様へ

処方せんネット予約サービスの普及の為に皆様から利用したいと思う薬局をお答えいただいております。
60秒ほどのアンケートにお答えいただき、ご協力いただいた方には 全員に500円分のAmazonギフト券を必ずプレゼントさせていただいております。
(2017/12/25現在、224,000人にの方にご回答をいただいております。)
ぜひアンケートにご協力ください。

今すぐアンケートに答える>

株式会社フリービットEPARKヘルスケア一同

1.夏バテの症状とは?

そもそも「夏バテ」とはどのようなものを指す言葉なのでしょうか?

具体的な症状を以下に示します。

 

・体がだるい

・ぼーっとする

・食欲が無い

・下痢や便秘

・頭が痛い

・めまいがする

・寝つきが悪い

・やる気が出ない

・手足が冷える

・肩や背中のコリ

 

2.夏バテの原因は?

それでは次に、これらの症状を引き起こす原因を見ていきましょう。

 

2-1. 自律神経系の乱れ

自律神経とは、私たちの意思に関わらず、生命活動を維持するために働いている神経のことです。

心臓は勝手に動くし、意識しなくても呼吸はしていますよね。これらは自律神経系が全て調整してくれているのです。

 

 

自律神経は私たちの体温調節にも関わっています。

 

気温が高くなると発汗により体温を下げ、寒くなると筋肉は収縮し体温を上げようとします。

屋外と屋内の気温差が大きいと、この体温調節機能そのものに負担がかかります。

そして日本の夏のように湿度が高いと、発汗による体温調整が妨げられます。

その結果、自律神経系による体温調節がうまくできなくなるのです。

 

2-2. 水分の摂取不足

上でも述べましたが、人の体は発汗により体温を下げようとします。

汗は蒸発するときに、気化熱として体温を奪い、その結果体温が下がるのです

 

 

このメカニズムが正常に働くためには、汗のもととなる水分が必要です。

発汗以外にも尿や便の形で水分は体外へ排泄され、その量は1日2.5Lにも達します。

排泄量とのバランスを取るためには、飲料水として1日に約1.2Lの摂取が必要とされています。

夏場は発汗量も増えるため、これ以上の摂取が必要となります。

 

 

水分摂取が不十分だと、発汗による体温調節がうまく働かなくなります。

また、脳や胃腸、筋肉など水分含有量の高い臓器の働きが悪くなります。

その結果、集中力の低下、めまい、頭痛、食欲不振、下痢、便秘、嘔吐、倦怠感等、様々な症状を引き起こすのです。

 

2-3. 胃腸機能の低下

水分の不足により、胃腸の働きが悪くなります。

その状態で冷たい飲み物などを摂ると、さらに胃腸へ負担をかけてしまいます。

 

 

胃の動きが悪くなると、食べたものを十分に消化し、腸へと送り出すことができなくなります。

その結果、消化不良を起こし、必要な栄養分を十分に摂ることもできなくなります。

この悪循環が、食欲低下や、下痢、便秘といった症状を引き起こしていくのです。

 

3.夏バテの予防法

夏バテの症状と原因について述べてきましたが、ここからは予防法について見ていきます。

 

3-1. 生活習慣

まずは体に疲れを溜めない、負担をかけないことが第一です。

疲労を回復させるためには、十分な睡眠を取ることが大切です。

暑さで寝不足にならないよう、空調を適度に使い、睡眠時間を確保して下さい。

 

屋内外の気温差も、体に負担をかける原因となります。

空調の温度調節も大事ですが、服装による体温調節も心がけましょう。

空調が効きすぎている場所では、薄手のものを一枚羽織るなど気を付けてください。

 

3-2. 食事

まずは十分な水分補給が必要です。

のどが渇いたな…と感じる前に、心がけて水分を摂るようにしましょう。

冷たい飲み物の摂りすぎは、胃腸に負担をかけてしまうので注意してください。

 

3度の食事をキチンと摂ることも、胃腸の働きを整えるうえでも大切です。

バランスよく食材を摂り、必要な栄養分やミネラルが不足しないようにしましょう。

胃腸に負担をかけないよう、消化の良いモノを選ぶと良いでしょう。

 

4.夏バテの症状を改善する市販薬

いろいろと気を付けてはいたけれど、それでも夏バテしてしまった場合、市販薬の助けを借りるのも対処法の一つです。

夏バテの症状に使うことができる市販薬を紹介します。

 

4-1. 栄養が不足している

夏バテで胃腸の調子が悪くなると、食欲が落ちてしまいますよね。

 

食欲が落ちた状態では、のど越しの良いあっさりとしたものが好まれるため、そうめんやうどんなどを食べる機会が多くなります。そのため炭水化物がメインとなり、タンパク質やビタミン、そしてミネラルが不足しがちになります。

 

不足したビタミン類は、市販薬で補うことができます。

 

・キューピーコーワゴールドα-プラス(興和新薬)

・アリナミンA(武田薬品工業)

・チョコラBBローヤルT(エーザイ) など

 

これらの製品に共通して配合されている成分は、ビタミンB1、B2、B6です。

炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを効率よくエネルギーに変えるために必要とされるビタミンです。

 

同じブランド名でも、ラインナップの中にはこれらの成分が含まれていないものがあります。

例えばアリナミンEXには脂質代謝に関わるビタミンB2は入っていません。

多くの製品があるため、購入の際には薬剤師に相談してください。

 

4-2. 胃腸の調子が悪い

食欲不振や胃のもたれ、下痢や便秘など、夏バテによる胃腸の症状は様々です。

気になる症状に合わせて市販薬を選びましょう。

 

・大正漢方胃腸薬(大正製薬)

胃を和らげ、機能を回復させる生薬が配合されています。

食欲不振や胃のもたれに対しては、食前(食事の30分くらい前)もしくは食間(食後2~3時間)の服用がおすすめです。

 

・胃苓湯(クラシエ)

下痢や吐き気に対して効果があります。

体に溜まった余分な水分を取り除き、冷えた胃腸をあたためる漢方薬です。

 

4-3. 体質を改善したい(漢方薬など)

毎年夏場になると体調を崩してしまう…そういう方にお勧めです。

夏バテしにくい体質作りに効果的な市販薬を見てみましょう。

 

・養命酒(養命酒製造株式会社)

テレビCMでも見かけることが多い養命酒ですが、夏バテ予防にも効果的です。

生薬がバランスよく配合された養命酒は、その時々の症状に対して即効性を持つものではありません。

 

毎日服用を続けることで、少しずつ体調を整え、改善していきます。

肉体疲労、胃腸虚弱、食欲不振など、様々な効能を持っています。

アルコール分が14%含まれているため、20歳未満の方は服用できませんし、服用後の運転も禁止です。

用法は「1日3回 食前又は就寝前」とありますが、日中仕事をされている方は就寝前の服用だけでも良いと思います。

 

・清暑益気湯

漢方において「気」とは、体が持っているエネルギーのことです。

この漢方薬は名前の通り、暑さをとり涼しくして、不足したエネルギーを増やす作用を持っています。

暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠、夏やせに効果があります。

 

・補中益気湯

清暑益気湯と同じく「益気」とあるので、この漢方薬も不足したエネルギーを増やす作用があります。

「中」は漢方では胃腸を指し、「補中」とは胃腸の機能を整えるという意味があります。

虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒に効果があります。

 

・六君子湯

胃腸の働きを整えてくれる「四君子湯」という漢方薬があります。

四君子湯に体液の貯留を改善する二陳湯を加えたのが六君子湯です。

胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に効果があります。

 

清暑益気湯、補中益気湯、そして六君子湯も、構成成分として甘草を含んでいます。

甘草を含む漢方薬は、低カリウム血症や偽アルドステロン症といった副作用を引き起こすことがあります。

手足のだるさ、しびれ、こわばり、筋肉痛などが現れた場合には服用を中止し、受診するようにして下さい。

 

5.まとめ

夏バテの原因と症状、予防法と症状改善に使うことのできる市販薬について見てきました。

夏バテしにくい生活習慣を心がけることが一番大切ですが、体調に合わせて市販薬を上手に使うことも、暑さと付き合っていくための一つの方法です。

 

様々な知識を総動員して、暑い時期を元気に乗り切っていきましょう!

執筆
薬剤師:森永 康久
この執筆者の記事をもっと見る