皮膚科医師が解説!日よけ対策、日焼け後のケアについて

多くの女性にとって弾力、透明感のある肌は憧れです。

肌のシミ、シワは皮膚の老化現象によるものですが、その要因のひとつに紫外線があります。紫外線は一時的に肌の色が黒くなるだけではなく、いわゆる光老化の原因となります。

もうすぐ紫外線の影響が年中を通して最も意識をしなければならない夏本番。今回は日よけ対策、日焼け後のケアについてご説明するとともに、よくある質問にお答えすることで解説していきます。
※この情報は、2018年6月時点のものです。

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1.紫外線の影響とは

1-1. 肌の色素の元、メラニンについて

美白、透明感のある肌は、美を追求する女性の多くの目標の一つかと思います。美白においては皮膚の色素を構成する一つであるメラニンが大きく関わっています。肌の色素はメラニンの分布や数により左右されています。生まれながらに人種や体質で異なる肌の色を持っているのは、その人のメラニンの分布、数に違いがあるためです。また、紫外線を浴びることで皮膚が刺激を受け、肌を守るためにメラニン色素を生成させます。つまり、メラニン色素は肌を守る役割をしているのです。

 

メラニンは皮膚の一番表面にある表皮というところにある色素細胞(メラノサイト)内で産生されます。一般的に生成されたメラニンは皮膚の自然なターンーバーの周期として1-2か月ほどで排出・脱落されますが、過剰なメラニンの生成により表皮より深い部位にある真皮というところに落ちたメラニンはターンオーバーを受けずしばらく皮膚にとどまり、代謝されて消えるのに数年単位、あるいは半永久的に残ることもあります。これらがいわゆるシミと言われるものの正体です。

 

1-2. 皮膚の老化について

健康的な赤ちゃんの肌は艶やかで弾力のある肌を持っています。では一体、年齢とともに皮膚が変化していくのはどのような原因によるのでしょうか。皮膚の老化を大きく分けると、年齢に伴う変化(いわゆる老化)と紫外線による変化(光老化)が主となります。

 

まず年齢に伴う老化は、新陳代謝や細胞のターンオーバーの周期が長くなるなど、体のあらゆる機能が少しずつ衰えることにより生じます。

 

一方紫外線による老化は、紫外線に曝露されることで、皮膚の組織中に酸化的プロセスが生じることが原因となります。光老化の程度は紫外線の強さ、紫外線に暴露されている時間、肌の色や性質などにより異なります。紫外線の強さや暴露時間が多いほどそれらの影響は強くなります。また生まれつきの肌色や性質により、紫外線に対しての影響が異なります。紫外線はシミ、シワ、および皮膚癌の発生など、実に多くの美容や疾患にかかわっています。

 

2.日よけ対策、日焼け後のケアについて

2-1. 美白を保つために心がけたいこと

美白、つまりシミ、シワなどが目立たない透明感のある肌を保つためは、どのような手段があるのでしょうか。

 

まずは外的な要因である紫外線を予防すること、つまりサンケアが最も大事です。手軽な紫外線予防は帽子、衣服、サングラスなど物理的に遮光をすることによる防御と、日焼け止めの使用による防御です。日焼け止めについては3-5時間おきの塗りなおしをすることで高い効果を保つことができます。紫外線の量が通常より弱いとされる曇りや雨の日、冬などであっても長時間となれば紫外線の照射量はそれなりに多いものとなります。日ごろの細やかな注意が美白を保つことには大事となります。

 

そして、皮膚のターオーバーの周期を正常に保つために日常の心がけが大事となります。何より偏りのない食事の摂取、睡眠、ストレスの軽減をはじめとし、規則正しい食生活です。合わせてみずみずしい艶やかな皮膚を保つため、皮膚の保湿を心掛けたいものです。

 

 

(引用:気象庁)

 

 

2-2. 既にできてしまった日焼け、シミに対して~化粧品、美白サプリメントについて

日焼けや色素沈着は、疲れや老徴となってしまうことがあります。先ほど記載した通り、これらの正体は皮膚にあるメラニンというものが大きくかかわっています。

 

シミおよびシワの改善について抗老化療法(アンチエイジング)という言葉がよく言われます。抗老化療法の有名なものとして、メラニンを作り出すチロシナーゼという酵素の働きを低下させる美白剤(ハイドロキノン、ビタミンC誘導体)や表皮のターンオーバーを物理的・科学的に促すピーリングなどが効果的なものとしてしられています。

 

一方、シワは老化によって生じた真皮の部分的な変形が原因で生じたものです。これにはレチノイン酸というものに代表される抗シワ剤などで真皮を新しく作り出すような薬物治療を行うことが効果的です。シミとシワの両方に効果的なものとして、特にフォトフェーシャル療法などを代表とされる光治療が抗老化療法として、アンチエイジング治療として知られています。

 

3.紫外線、日焼けについてよくある質問

3-1. どのような日焼け止めを選ぶのが良い、PA、SPFとは?

市販には様々な種類、強さの日焼け止めが販売されています。

ローション、クリーム、ジェル、粉、ファンデーションなど、使用する部位に合わせて選択されればよいのではと思います。

 

次に日焼け止めの強さの指標であるPAとSPFについてです。

PAは「Protection Grade of UVA」の略であり、紫外線A波(UVA)を防ぐ効果の指標となります。

 

「PA+」から「PA++++」まであり、+の数が多いほどUVAを防ぐ効果が高いです。UVAは波長が長く、じっくりダメージを与えてくる紫外線であり、サンタンといって日焼け後に肌を黒くしたり、特にしわやシミなどの光老化の要因となる波長領域です。散歩や通勤などの日常生活にはPA+~++程度、屋外でのレジャーやスポーツにはPA++~++++程度を選ぶことをお勧めします。

 

また、UVAの紫外線量はUVBと異なり季節性の変動が比較的なく秋冬でも夏とさほど変わらない程度で降り注いでいます。そのため年間通し対策をすることが推奨されます。

 

次にSPFですが、こちらは「Sun Protection Factor」の略であり、紫外線B波(UVB)を防止する効果の指標です。数字が大きいほどUVBを防ぐ効果が高く、最大50+があります。散歩や通勤など1時間以内のお出かけには20~35程度、1時間以上のレジャーやスポーツには50以上を使うことをお勧めします。

 

3-2. 雨の日、曇りの日でも同じように対策をする必要があるの?

紫外線領域のUVAについては雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っています。そのため曇りの日も日当たりの良い家の中でもしっかりUVAを防ぐ対策をとることが必要です。日傘、衣服、カーテン、日焼け止めなどをご使用下さい。

 

3-3. 「飲む日焼け止め」について

近年、この「飲む日焼け止め」についてよく耳にするようになしました。これは、「日焼け防止のサプリメント」をうたわれており、飲むことで紫外線による悪影響を改善するというものです。残念ながらこれらの「飲む日焼け止め」は塗る日焼け止めなどと異なり、有害な紫外線から肌を適切に守るという科学的な根拠は証明されていません。

 

そのため、塗る日焼け止めや、遮光の衣服・傘の代わりとして使用することは避けてください。一方でこれらのサプリメントにはビタミンC、ビタミンE、リコピン、アスタキサンチンなどをはじめとする様々な抗酸化効果を持つ成分が配合されているものが多いです。

 

つまり、飲む日焼け止めは日常で生じる活性酸素の除去などの、肌質改善、抗酸化効果を期待できるサプリメントであると考えます。

 

4.まとめ

今回は日よけ対策、日よけ後のケアについて、メラニンや紫外線の説明とともに解説いたしました。美白を保つために大切なことは、紫外線を予防することです。帽子や衣服などで防御することに加え、日焼け止めを定期的に塗ることが重要になってきます。また、規則正しい食生活を送ること、睡眠をしっかりとることなども大切になります。

 

既に出来てしまった日焼けやシミに関しても、様々な抗老化療法(アンチエイジング)がありますので、お悩みの方は専門のクリニック等に相談すると良いでしょう。

 

適した日焼け対策を行い、健康的で理想的な肌質を保っていきましょう。

執筆
医師:ミーマンバナナ
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