【薬剤師が解説】糖尿病治療に役立つ&NGなサプリメントはある?

糖尿病の治療薬を飲んでいるけどサプリメントも気になる、という方に!

「薬は飲んでいるけど、血糖値は相変わらず高いまま。サプリメントも試してみたいけど、糖尿病の薬と一緒に飲んでいいの?」
「サプリメントって本当に効果があるのかな?」

そんな疑問に薬剤師がお答えします。
※この情報は、2017年11月時点のものです。
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1.そもそも糖尿病ってどういう病気?

1.糖尿病とは?

糖尿病とは、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)の高い状態が続く病気です。

ブドウ糖は、人が生活する上での主要なエネルギー源です。

食事から摂取した糖質は腸で分解されてブドウ糖になり、血液により全身に運ばれ、膵臓から分泌される「インスリン」の働きで細胞に取り込まれてエネルギーになります。また、使われずに余ったブドウ糖もインスリンの働きでグリコーゲンや脂肪として体内に貯蔵されます。

このように、健常者の体内ではインスリンの作用によって血糖値が一定(空腹時100前後、食後180以下)に保たれています。しかし糖尿病になると、インスリンの量が相対的に少なくなったり、インスリンがうまく働かなくなるため、ブドウ糖がエネルギーとして利用されず血液中に溢れてしまいます。

その結果、血液中のブドウ糖の濃度が高い状態が続きます、この状態が糖尿病です。

また、ステロイド治療中や薬物治療中の患者さんでは、朝は正常血糖でも夕方になると高血糖状態になる場合もあります。健康診断などで高血糖を指摘されなくても、ヘモグロビンA1c等の検査項目に異常がある場合は、必ず再検査を受けるようにしましょう。

 

2.糖尿病になるとどうなるの?

血液中の過剰なブドウ糖は、AGE(Advanced Glycation End Products)という最終糖化産物を作り、体のさまざまな機能を低下させます。

血糖値が少し高い程度ではほとんど症状は現れませんが、数値が高くなると、喉の渇き、多尿、疲れやすさを感じやすくなります。痩せる、集中力低下なども現れる症状です。

さらに高くなると、悪心嘔吐、意識不明、昏睡に陥るなど危険な状態に至ります。

そして高血糖状態が続くと、次第に血管や神経が侵され、網膜症、腎症、神経障害などの合併症を招きます。

糖尿病自体はすぐに生命に関わる病気ではありませんが、治療を怠ると重大な合併症になりかねません。そのような状態になる前に、糖尿病内科を受診してしっかりと血糖をコントロールすることが大切です。

 

痛風

2.血糖値が高い方向け!おすすめサプリメント

1.サプリメントを選ぶ、その前に

糖尿病の治療の基本は、食事療法と運動療法です。

その上で、サプリメントも補助的に利用すると効果的です。

そして必要であれば、薬物療法を加えます。

 

ただし、すでに薬物療法を開始されている場合、サプリメントの摂取は必ず主治医に相談した上で開始しましょう。というのも、血糖値改善が期待されるサプリメントと薬を併用すると、低血糖を起こしたり腸内に未消化の糖が増えて副作用が発現する可能性もあるからです。薬物治療中の低血糖は糖尿病患者にとって、最も危険な状態です。

 

また、「サプリメントを飲み始めたから」と自己判断での薬の減量・中止は絶対に避けて下さい。血糖値を上げることにもなりかねません。

 

何らかの薬を服用中の方には気をつけていただきたいですが、サプリメントは普段の食事では不足しがちな栄養素を手軽に摂取できるため、適切な成分を適切な方法で摂ることで、糖尿病の予防・改善をサポートする有用なツールと成りえます。

2.体内環境を整えよう【基本のサプリメント】

糖尿病ではなくとも、ビタミン・ミネラル・食物繊維は、日頃から摂取を心がけるのが望ましいです。

基本のサプリメントとしては、エネルギー代謝に欠かせないビタミンB群、血糖値の上昇を抑えてくれる食物繊維がおすすめです。

 

ビタミンB群

ビタミンB群としてB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸などがあります。どれも生命維持のエネルギーには必要な栄養素ですが、特にビタミンB1、B2は糖質がエネルギーに変化する過程で欠かせません。

 

ビタミンB群はどれか一つだけでは効果を発揮しにくいため、B群の複合体として摂るのが望ましいです。水溶性ビタミンであり、余分に摂取した分は尿中に排泄されるため一般的には過剰症の心配はありませんが、B6のサプリメントの過剰摂取で感覚神経障害の報告があるため、ビタミンの摂取も適量を守りましょう。

 

食物繊維

食物繊維は、人の消化酵素では消化されない食物中の難消化性成分の総称です。

食生活の欧米化に伴い、ほとんどの日本人が不足気味の成分なので積極的な摂取がすすめられています。

 

便秘の方に良いと有名ですが、糖の吸収を抑制する効果も期待されています。また、コレステロール値の改善や大腸がん予防なども期待されています。

イヌリン、フコダイン、グアガム、グルコマンナン、そして食物繊維を多く含む野菜系サプリメントが血糖値改善に有用だと期待されています。

 

クロム

糖質の代謝や脂質代謝に関与する必須ミネラルの一つです。糖代謝異常やインスリン抵抗性の改善に有用だといわれています。直接的に血糖値の低下が期待できるため、クロムを糖尿病の治療薬として用いる医療機関もあるようです。

また、血液をサラサラにする効果も期待できますので、糖尿病の合併症でもある脳梗塞などの病気の予防にも期待できます。

3.血糖値の改善をサポート!【おすすめサプリメント】

「ビタミン・ミネラル・食物繊維などは食事からしっかり摂れているけど、食事制限が難しい環境で炭水化物もやめられない」そんな方には下記のサプリメントがおすすめです。

 

桑の葉エキス(デオキシノジリマイシン)

桑の葉は、昔から糖尿病に効果が期待できるといわれています。ブドウ糖に分解される前段階の炭水化物の吸収を抑える働きがあるため、糖尿病の予防に効果が期待できます。おならが頻繁に出たり、便がゆるくなった時は炭水化物の吸収を抑えられていると考えても良いでしょう。

 

ギムネマ

インドの伝統医療・アーユルヴェーダに由来するハーブです。桑の葉と同様に糖や炭水化物の消化・吸収を遅らせ、食後血糖の上昇を抑えます。

血糖値の上昇を抑制することが期待される他、中性脂肪やコレステロールの低減にも有用だといわれています。また、肥満解消にも良いという報告があります。

他には、αリポ酸、サラシア、グァバ、カテキン、黒酢、スピルリナ、バナバ、プロポリス、レスベラトロール、いんげん豆エキス、カイアポイモ・玉ねぎ・朝鮮人参・ヤーコン・苦瓜といった野菜類、スパイスの一種でもあるケイヒ(シナモン)・コロハ(フェヌグリーク)といったサプリメントも血糖値を下げるのに有用だといわれています。

ただし、どのサプリメントを摂取されるにしろ、「サプリメントを飲んでいるから安心」と考えず、血糖値はご自身でもしっかりと把握しておきましょう。

3.症状別!糖尿病治療中、このサプリメントは飲んでも平気?

糖尿病治療薬を服用中、他にも気になる症状が出てくることもありますよね?

 

その症状が薬の副作用によるものではないか、糖尿病の悪化ではないか、重大な疾患の可能性はないか、ということをまずは主治医にご確認下さい。
つらい症状だとしたら医薬品の方が良い場合も多々ありますので、かかりつけ医にご相談の上で専門医への受診をおすすめします。
体質改善の目的であれば、サプリメントで不足しがちな栄養素を摂取するのは有用でしょう。

 

それでは、よく質問がある症状別におすすめのサプリメントをご紹介します。

1.便秘しやすい

多くの医薬品で少なからず報告されている症状なので、まずは薬の副作用でないかを確認しましょう。また、重度の便秘には医薬品の方が速効性があります。便秘は、不規則な生活で排便の習慣が定着していないこと、運動不足や体力の低下で腸の運動が鈍くなることが主な原因とされます。

 

同じ時間帯に三食とることを心がけ、腸のまわりの筋肉も動かすように適度に体を動かしましょう。

その上で、便秘症には下記のサプリメントがおすすめです。

 

食物繊維、オリゴ糖、乳酸菌

食物繊維は、便のかさを増して腸を刺激し、スムーズな排便を促してくれます。血糖値の低下にも有用です。
乳酸菌は、腸内環境を整えてくれます。また、免疫力アップやアレルギー低減、血圧降下、血糖値の低下とさまざまな効果も期待できます。
オリゴ糖も、腸内環境を整えてくれますが、血糖値を上げにくい甘味料としても利用されています。ただし摂り過ぎると下痢になる可能性もありますのでご注意を。

 

スマホえんきん
 

2.腰痛・関節痛がつらい

筋肉、骨、代謝の異常など、痛みの原因はさまざまです。慢性的な痛みだと何らかの疾患が考えられますので、主治医にご相談の上で整形外科への受診をおすすめします。また、体への負担の原因が分かっている場合は、その負担を減らしましょう。

その上で、腰痛・関節痛には下記のサプリメントがおすすめです。

 

コラーゲン、コンドロイチン、グルコサミン

コラーゲンは、骨や軟骨に多く含まれ、関節を守るクッションのような役割があります。ビタミンCとの併用もおすすめです。
コンドロイチンは、軟骨のもとになる成分で、コラーゲンとともにクッション作用の役割があります。
グルコサミンは、軟骨をつくるのに必要不可欠な栄養素で、関節の動きを滑らかにするといわれています。コンドロイチンとの併用で更に効果が期待できます。ただし、甲殻類アレルギーの方は注意です。

ちなみに、グルコサミンに関しては血糖値が上昇する可能性があると一部の研究結果で報告されています。しかし、血糖値には影響しないとされる研究報告もあります。独立行政法人の国立健康・栄養研究所によると、「適切に摂取すればおそらく安全である」とのことですが、糖尿病の方は主治医に確認した上で、血糖値の変化を見ながら摂取する必要があります。

 

MSM+グルコサミ
 

3.肌荒れが気になる

皮脂、アミノ酸、セラミドなどの肌の潤いを保つ保湿因子のバランスが崩れると肌荒れに繋がります。また、皮脂の分泌が多すぎるとニキビを引き起こします。

まずは十分な保湿を心がけましょう。肌の水分量を守るだけでなく皮膚の過剰分泌も防ぎます。

食事は脂っこいものや甘いもの、辛いものは控えめにし、睡眠時間を十分確保しましょう。

その上で、肌荒れには下記のサプリメントがおすすめです。

ビタミンAB群・CE、亜麻仁油、えごま油

ビタミン類は肌の潤いやハリを保つのに有用です。
亜麻仁油、えごま油は、オメガ3系の油です。脂肪酸の摂取バランスが崩れると肌荒れの原因になるので積極的に摂りましょう。ただし、油脂類は摂り過ぎはカロリー過剰を招くため、カロリー制限のある方は注意して下さい。
腸をキレイにする食物繊維乳酸菌の摂取もおすすめです。

4.目が疲れる

まずは、糖尿病悪化による症状ではないこと、薬の副作用ではないことを主治医に確認しましょう。オイグルコン、ダオニールといった糖尿病薬で、稀に視力低下や涙目などの副作用が報告されています。

パソコンやスマホ、テレビとは十分な距離をとり、長時間見るのはできれば避けましょう。1時間作業したら10分休憩して遠くを見る、というように毛様体筋の緊張をほぐすことも大切です。

その上で、目の疲れには下記のサプリメントがおすすめです。

ビタミンAB1B2、ビルベリー、ブルーベリー、アスタキサンチン、ルテイン

ビタミンAは、網膜にあるロドプシンの構成成分で、夜盲症の改善、目の老化防止が期待されます。ただし、過剰症の心配があるため摂り過ぎに注意しましょう。
ビタミンBは、視神経の働きを高めて目の機能を正常に保ちます。目の筋肉疲労の回復に期待されます。
ビルベリー、ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、ロドプシンの再合成を促進し、眼精疲労や網膜の保護に良いといわれます。血糖値低下も期待されますが、摂り過ぎには注意です。
ルテインは、有害な光から網膜を守り、黄斑変性症や白内障などの予防が期待されます。
アスタキサンチンは、目の機能維持に関与する抗酸化作用が強力です。ビタミンC・Eの併用で、細胞膜の酸化抑制・免疫力などが高まることが期待されます。

 

スマホえんきん
 

5.ストレスが多い

過労や睡眠不足、人間関係や仕事の悩みなど、ストレスの原因はさまざまです。まずはその原因を取り除くとともに、十分な栄養と休息をとることが大切です。

その上で、ストレス過多には下記のサプリメントがおすすめです。

ビタミンB群・C、カルシウム、マグネシウム、DHA、イチョウ葉エキス、ホスファチジルセリン、セント・ジョーンズ・ワート

ビタミンBカルシウム、マグネシウムなどは神経の興奮を鎮める効果が期待できます。
ビタミンCは、体内にストレスを抱えると大量に消費されるため、日頃から意識して摂取しましょう。
DHA、ホスファチジルセリン、イチョウ葉エキスは、脳の機能維持に効果が期待されます。ただし、摂り過ぎは逆効果です、摂取量は守りましょう。外傷や出血がある方、血液をサラサラにする薬との併用にも注意すべきです。
セント・ジョーンズ・ワートは、抗うつ薬と同様の働きを持つといわれています。ただし、医薬品との飲み合わせは悪いものが多くあるため、血液をサラサラにする薬や鎮痛剤、ピルなど糖尿病以外の治療薬も服用されている場合は飲み合わせが問題ないか薬剤師に必ず確認をしましょう。

6.花粉症がつらい

花粉症の治療法としては、抗ヒスタミン薬などの薬物療法、鼻の粘膜を焼く外科的な治療、そして舌下免疫療法がありますが、いずれも主治医に相談した上で、耳鼻咽喉科の受診をおすすめいたします。

日常生活では花粉を体内に取り込まないように注意するとともに、免疫の働きを整えることが大切です。

その上で、花粉症には下記のサプリメントがおすすめです。

乳酸菌、甜茶、シソ、トマト、ポリフェノール

乳酸菌は、腸内環境を整えて免疫の働きを調節する働きがあります。
ポリフェノール甜茶シソ、トマトにも含まれていますが、目や鼻の粘膜を刺激するヒスタミンなどの働きを抑えるといわれています。

 

4.みんなの疑問にお答え!

1.糖尿病治療中、飲んではいけないサプリメントはある?

糖尿病の方に気を付けていただきたいのは、まずは血糖値を上げる可能性のある成分のものです。

言うまでもないかもしれませんが、「ブドウ糖(グルコース)が含まれているサプリメント」は控えていただいた方が良いです。低血糖になった際にはブドウ糖は血糖値を戻すために必要ですが、常用は糖尿病を悪化させる恐れがあります。

勉強向け・運動時向けのサプリメントなどに稀に含まれている場合がありますので、成分表示はしっかりと確認してからの購入をおすすめします。

また、セレン」の過剰摂取において、2型糖尿病のリスクが増大する可能性が報告されています。

セレンは抗酸化作用があり組織の老化防止に関与する必須ミネラルの一つであり、体には必要な栄養素です。

しかし米国のセレンの皮膚がんに対する試験において、 セレンの過剰摂取で2型糖尿病のリスクが増大する可能性が報告されました。また、英医学誌Lancetに発表された論文では、セレン不足の人ではセレンの追加摂取は有益であるが、食物からセレンを摂取している人では過剰摂取が有害となる可能性があり、2型糖尿病発症リスクを高める恐れがあるとしています。

セレンは食事から十分量を摂取できるので、サプリメントからの摂取は控えていただいた方が無難でしょう。

他のミネラルに関しても、飲み過ぎないよう適量を守りましょう。

そして、上記で紹介した「血糖値を下げることが期待できるサプリメント」も治療薬と併用した場合は低血糖を起こすリスクもありますので、そういった意味では厳格な血糖コントロールをされている方は控えられた方が良い場合もあります。低血糖は短時間で死に至る可能性がある事に注意が必要です。

サプリメントを摂取して少しでも異常を感じたら、すぐに服用をやめて医師・薬剤師に相談することが大切です。自己判断で摂取せずに必ず主治医に確認するようにしましょう。

2.糖尿病薬は飲み続けないといけないの?

糖尿病は、一度発症したら一生付き合っていかなければならない、という話を聞いたことがある方も多くいらっしゃるかと思います。

1型糖尿病の方は、膵臓の機能障害が原因で生活習慣や年齢に関係なく発症するケースが多いため、インスリン注射による治療が手放せないのが現状です。

一方、2型糖尿病といわれる多くの方は、インスリンの分泌量低下やインスリンの働きが悪くなることが原因ですが、少ないインスリン分泌量でも処理できる程度に食事改善をしたり、肥満や運動不足の解消によりインスリンが効きやすくなると、薬の減量・中止は可能だといえます。しかし、加齢や長年の生活習慣の積み重ねで生じることが多いため、薬を中止すると元の高血糖に戻ってしまう方は多くいらっしゃいます。

一度糖尿病と診断されたら、治療方針を納得した上で遵守し、血糖値が正常域にコントロールされていても定期的に通院し病状をチェックし続けることが大切です。

そういった意味で治療に終わりはありませんが、生活改善により薬を減らすことは十分に可能です。

3.糖尿病は治る病気?

まずご理解していただきたいのは、糖尿病は「治る」という表現があてはまらない病気だということです。

インスリンの分泌が正常化した状態を「治る」とするならば、糖尿病は治る病気とは言い難いのですが、血糖値が正常になった状態を「治る」とするならば、糖尿病は治る病気だといえます。

2型糖尿病の場合、血糖値コントロールが悪く合併症を併発しているような状態だと可能性は低いですが、血糖コントロールが良い状態であれば、生活習慣を見直すことによって糖尿病が良くなるる可能性は期待できます。

4.サプリメントは効く?

サプリメントは医薬品ではありませんので、「効く」と断言することは薬事法で禁止されています。医薬品は厚生労働省より効果があると認可がおりたものですが、日本ではサプリメントはあくまで食品に位置します。

各製品の宣伝文句を鵜呑みにせず、品質の良いものかどうか、ご自身に合うものかどうかを見極めることが大切です。

また、サプリメントが効くか効かないかという判断には、多くの条件が関わってきます。

同じ成分のサプリメントだとしても各製品で有効成分の含有量や吸収率、品質管理などに差があります。また、同じ製品でも摂取量やタイミング、食品や薬品との飲み合わせなどによって差が生じます。飲む人の状態によっても変わる可能性もあります。

サプリメントを摂取される際は、ご自身の体調の変化を見ながら効果をチェックしましょう。適切な成分のものを食事や治療薬とうまく組み合わせることで、血糖コントロールを良好に保つことは十分期待できます。

5.トクホってどうなの?

血糖値が気になり始めた方に、という特定保険用食品(トクホ)のお茶やコーヒーが最近は増えましたね。糖尿病治療薬の服用前の血糖コントロールにはおすすめですが、サプリメントと同様に薬物治療を開始している方には注意が必要です。

トクホに、L-アラビノース、グァバ葉ポリフェノール、豆鼓エキスなどがありますが、これらに含まれる成分は、αグルコシダーゼなどの糖質分解酵素を阻害する働きがあります。医薬品のαグルコシダーゼ阻害薬と併用すると相互の作用が重なり、低血糖や腹部膨満感、便秘といった副作用が現れやすくなります。

主治医に相談の上、摂取しましょう。

5.まとめ

血糖値の改善には、まずは食事療法が基本です。

摂取カロリーの制限、ビタミン・ミネラル・食物繊維をたっぷり摂る、菓子類や清涼飲料水、アルコール類を控える、という食習慣を日頃から心がけましょう。

しかし、生活リズムは人それぞれですのでライフスタイルの改善が難しい方もいらっしゃるかと思います。そのような方には、食事では不足しがちな栄養素を補うためにサプリメントは有用なツールになるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
このコラムが少しでも糖尿病治療のお役に立てば幸いです。

6.参考

糖尿病診療ガイドライン2016
2014年版 糖尿病臨床ガイドライン
サプリメント健康辞典(一般社団法人日本サプリメント協会)
サプリメント辞典(蒲原聖可 著)
サプリメントマイスター検定公式テキスト(財団法人職業技能振興会)
この病気にはこんなサプリメント(斎藤嘉美 監修)
国立健康・栄養研究所【「健康食品」の安全性・有効性情報】

 

痛風
執筆
薬剤師:響野 ユカ
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